津山市

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津山市(つやまし)は、中国地方の東部、岡山県の北部に位置する。岡山県では第三規模の都市である。

概要

ファイル:Tsuyama City.JPG
神南備山から望む津山市街

県北の美作地方および津山都市圏の中心都市であり、同時に人口面と経済面における県北最大の都市。越前松平家10万石津山藩城下町から発達した都市で、市街地は旧苫田郡に含まれる。市全体では、苫田郡・久米郡勝田郡の3郡に跨る。津山は古代律令時代より美作国の中心地で、山地の多い美作において平野面積が大きな津山盆地に位置することから、古くよりもっとも開け、出雲街道宿駅なども置かれていた。一宮の門前にはが立ち戸川宿が成立する。戦国時代後半には、森蘭丸の弟の森忠政が18万6500石を拝領し戸川に入封。中世に山名氏が築城した鶴山城跡地に築城し、新たに城下町を築いた。同時に、鶴山を津山へと改称。森家断絶後は、越前松平家が10万石で入封する。

現在はシンボルキャラクター・活波鶴丸・さくら姫、環境ヒーロー・津山太助となかまたち等のご当地キャラがいる。ご当地グルメとして、津山ホルモンうどん津山バーガー津山ロール津山餃子などが知られる。

地理

自然

北部・西部を中国山地、東部を美作台地、南部を吉備高原に囲まれた津山盆地を形成している。

気候

旧津山市、旧加茂町、旧阿波村、旧勝北町豪雪地帯対策特別措置法において豪雪地帯に指定されている。

津山の気候資料
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 17.9(64.2) 22.5(72.5) 25.8(78.4) 30.4(86.7) 32.9(91.2) 36.1(97) 37.4(99.3) 38.0(100.4) 36.6(97.9) 30.7(87.3) 24.9(76.8) 19.9(67.8) 38.0(100.4)
平均最高気温 °C (°F) 7.5(45.5) 8.8(47.8) 12.8(55) 19.4(66.9) 23.7(74.7) 26.7(80.1) 30.1(86.2) 31.8(89.2) 27.5(81.5) 21.6(70.9) 15.4(59.7) 9.9(49.8) 19.6(67.3)
日平均気温 °C (°F) 2.2(36) 3.0(37.4) 6.4(43.5) 12.3(54.1) 17.1(62.8) 21.2(70.2) 25.0(77) 26.0(78.8) 21.9(71.4) 15.4(59.7) 9.3(48.7) 4.2(39.6) 13.7(56.7)
平均最低気温 °C (°F) -1.7(28.9) -1.4(29.5) 1.0(33.8) 5.9(42.6) 11.2(52.2) 16.6(61.9) 21.1(70) 21.9(71.4) 17.7(63.9) 10.5(50.9) 4.7(40.5) 0.1(32.2) 9.0(48.2)
最低気温記録 °C (°F) -12.8(9) -11.1(12) -9.7(14.5) -5.1(22.8) -0.6(30.9) 6.1(43) 11.4(52.5) 11.4(52.5) 5.7(42.3) -0.6(30.9) -5.5(22.1) -8.9(16) -12.8(9)
降水量 mm (inches) 47.3(1.862) 64.1(2.524) 105.2(4.142) 120.1(4.728) 162.6(6.402) 196.8(7.748) 247.3(9.736) 106.5(4.193) 168.5(6.634) 86.5(3.406) 61.9(2.437) 46.3(1.823) 1,413.1(55.634)
降雪量 cm (inches) 18(7.1) 18(7.1) 4(1.6) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 12(4.7) 50(19.7)
日照時間 116.5 118.7 152.8 183.5 191.8 153.1 146.1 178.9 142.1 154.3 117.3 113.5 1,766.9
出典#1: 気象庁[1]
出典#2: 気象庁[2]

隣接する自治体

地区

平成の大合併により、現在大きく分けると29の地区が存在する。

平成の大合併前からの地区


平成の大合併で加わった地区

人口

津山市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

歴史

古代 - 近世

近代

現代

  • 1929年(昭和4年)2月11日 - 津山市発足、初代市長・小沼敬三郎。人口33,361人。市域面積38.5km2
  • 1932年(昭和7年) - 津山市章を制定。
  • 1934年(昭和9年) - 市庁舎完成(現津山郷土博物館)。上水道の給水を開始。
  • 1945年(昭和20年) - 吉井川が氾濫。
  • 1947年(昭和22年) - 初の公選市長に和田義一が当選。人口51,571人。津山市消防団結成。
  • 1951年(昭和26年) - 国立津山療養所が開設。
  • 1969年(昭和44年) - 津山広域市町村圏が設定される。
  • 1973年(昭和48年) - 津山圏域消防組合が発足。
  • 1975年(昭和50年) - 中国自動車道吹田 - 落合間が開通。
  • 1979年(昭和54年) - 市木「くすのき」、市花「さつき」を制定。
  • 1982年(昭和57年) - 現市庁舎が完成、障害者福祉都市に指定される。
  • 1985年(昭和60年) - 人口86,837人。
  • 1987年(昭和62年) - 津山国際総合音楽祭を開催。
  • 1988年(昭和63年) - 津山国際交流車いす駅伝競走大会、初の女性議会「ひまわり議会」を開催。
  • 1991年(平成3年) - 公共下水道一部供用開始。
  • 1993年(平成5年) - 津山圏域が地方拠点都市地域に指定される。
  • 1994年(平成6年) - 違法駐車防止条例を施行、岡山県津山陸上競技場完成。
  • 1995年(平成7年) - ごみ非常事態を宣言。
  • 1996年(平成8年) - 津山市東京事務所開設。
  • 1997年(平成9年) - テレトピア構想のモデル地区に指定。指定袋制による家庭ごみ処理の有料化。
  • 1998年(平成10年) - 台風10号の集中豪雨、床上・床下浸水(浸水家屋3,300戸)。「グリーンヒルズ津山」オープン。
  • 1999年(平成11年) - 市花に「さくら」追加。市街地再開発ビル「アルネ・津山」完成。情報公開制度実施。サンタフェ市と友好交流都市縁組。「津山中央病院」オープン。
  • 2004年(平成16年) - 津山地域合併協議会設立。
  • 2004年(平成16年) - 世界地方都市十字路会議開催。台風23号の暴風により最大瞬間風速50.4mを記録。
  • 2005年(平成17年) - 平成の合併により市域面積506.36km2、人口110,569人。津山城備中櫓復元整備工事竣工。

市町村合併

ファイル:TsuyamaShiKennai.png
1955年 - 2005年の市域

平成の合併

2005年の合併に伴い、地名は、以下の通り変更された。

  • 岡山県津山市○○ → 岡山県津山市○○
  • 岡山県苫田郡加茂町○○ → 岡山県津山市加茂町○○
  • 岡山県苫田郡阿波村○○ → 岡山県津山市阿波○○
  • 岡山県勝田郡勝北町○○ → 岡山県津山市○○
  • 岡山県久米郡久米町○○ → 岡山県津山市○○

ただし、以下の例外がある。

  • 岡山県勝田郡勝北町山形 → 岡山県津山市新野山形
  • 岡山県久米郡久米町福田上 → 岡山県津山市八社

市外局番は、0868(21 - 32,36,42,46,57)となっている。

  • 0868(21 - 69)エリア

歴代市長

氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 小沼敬三郎 1929年3月20日
2 1935年4月12日
3 中島琢之 1935年10月15日 1937年2月21日
4 有元史郎 1937年8月15日 1937年10月17日
5 中島琢之 1938年7月11日 1939年9月2日
6 小沼敬三郎 1939年9月3日 1942年9月24日
7 平松俊太郎 1943年2月9日 1946年10月30日
8 和田義一 1947年4月5日 1951年4月4日 以後、公選
9 中島琢之 1951年4月23日 1954年11月8日
10 岸本昌 1954年12月12日 1955年7月22日
11 井上義夫 1955年9月3日 1956年6月7日
12 額田雄治郎 1956年7月22日
13
14 1968年7月21日
15 生末敏夫 1968年7月22日
16
17
18 1983年4月3日
19 永礼達造 1983年4月24日 1987年4月23日
20 1987年4月26日 1991年4月25日
21 1991年4月26日 1995年4月25日
22 中尾嘉伸 1995年4月26日 1999年4月25日
23 1999年4月26日 2003年4月25日
24 2003年4月27日 2006年1月29日 リコール成立で失職
25 桑山博之 2006年3月19日 2010年3月1日 2期目を目指した市長選挙に落選。任期満了前に辞職
26 宮地昭範 2010年3月2日 元津山市職員
27 2018年2月26日 3期目を目指した市長選挙に落選。任期満了前に辞職[4]
28 谷口圭三 2018年2月27日

※歴代市長[5]

行政

市長

  • 谷口圭三(1期目)
  • 任期:2022年2月26日

議会

  • 定数:28人
  • 任期:2019年4月30日

市役所支所

  • 勝北支所
〒708-1205 津山市新野東567
  • 加茂支所
〒709-3905 津山市加茂町塔中104
  • 阿波出張所
〒709-3951 津山市阿波1209-4
  • 久米支所
〒709-4603 津山市中北下1300

消防

  • 津山圏域消防組合消防本部
    • 中央消防署
    • 加茂出張所
    • 東消防署

県の機関

警察

国の機関

農林水産省

国土交通省

防衛省


姉妹都市・提携都市

海外

国内

姉妹都市
提携都市
その他
  • 日本の旗美作の小京都津山」として全国京都会議に加盟している。

医療・福祉

教育

大学・短期大学

高等専門学校

高等学校

公立
私立

中学校

  • 岡山県立津山中学校(2015年4月1日開校、岡山県立津山高等学校に併設)
  • 津山市立鶴山中学校
  • 津山市立津山東中学校
  • 津山市立中道中学校
  • 津山市立北陵中学校
  • 津山市立津山西中学校
  • 津山市立加茂中学校
  • 津山市立勝北中学校
  • 津山市立久米中学校

小学校

  • 津山市立東小学校
  • 津山市立西小学校
  • 津山市立南小学校
  • 津山市立北小学校
  • 津山市立林田小学校
  • 津山市立鶴山小学校
  • 津山市立弥生小学校
  • 津山市立向陽小学校
  • 津山市立院庄小学校
  • 津山市立佐良山小学校
  • 津山市立一宮小学校
  • 津山市立高田小学校
  • 津山市立清泉小学校
  • 津山市立高倉小学校
  • 津山市立高野小学校
  • 津山市立成名小学校
  • 津山市立河辺小学校
  • 津山市立大崎小学校
  • 津山市立広野小学校
  • 津山市立加茂小学校
  • 津山市立新野小学校
  • 津山市立広戸小学校
  • 津山市立勝加茂小学校
  • 津山市立喬松小学校
  • 津山市立中正小学校
  • 津山市立誠道小学校
  • 津山市立秀実小学校


経済

商業

県北の拠点として、商業は中心産業である。古くから美作国津山藩城下町として、また出雲街道宿場町として、街道沿いには商家が建ち並び、商業は盛んであった。旧出雲街道沿いに広がる市街地には多くの商店街が形成されていたが、モータリーゼーションの発達に伴う近年の郊外型ショッピングセンターの隆盛により利用は減少傾向にあった。そのため再開発計画が進められ、1999年(平成11年)には中心施設である複合ショッピングビル「アルネ・津山」が天満屋を核にオープンした。

工業

製造業事業所数 212事業所、従業者数 6,606人、製造品出荷額等 226,646百万円(平成22年)。

  • 院庄工業団地
  • 国分寺工業団地
  • 綾部工業団地 - パナソニック AVCネットワークス社 津山工場があり、カセット型磁気テープやDVD-Rの生産を行っている。
  • 草加部工業団地
  • 高野工業団地
  • 津山中核工業団地(金井 - 瓜生原

農業

農家数4,783戸。経営耕地面積4,314ha。うち、田:3,918ha、畑 338ha、樹園地 58ha (平成17年)。

津山市を拠点とする主な企業

交通

鉄道

西日本旅客鉄道
津山線は毎時1 - 2本あるものの、姫新線・因美線の本数は僅かである。

バス

一般路線バス
高速バス
コミュニティバス
  • ごんごバス

道路

高速道路
一般国道
主要地方道
一般県道
未認定(鳥取県道)

市内では国道同士や国道と県道を含め、多くの道が重複する区間がある。西部の津山市一方から同市東部の河辺までは国道53号、国道179号、国道429号が重複、河辺からも高野本郷までは、53号と429号が重複する。交点のみも含めると船頭町交差点では5つ(国道53号、179号、429号、県道394号、452号)が重複するケースもある。交点のみを除くと、今津屋橋 - 横山の津山駅前まで上述の5つから県道452号を除く4つが重複する。実際には国道優先、若い番号優先で、この場合国道53号と呼称されることが多いが、道路標識上などはこれらがすべてひとつの道に当てられている。

道の駅
主な通り
  • 鶴山通り(市街地を南北に縦断する一番のメインストリート)
  • 城西通り(産業道路)
  • 奴通り
  • 柳通り

メディア

新聞

放送

報道機関
ケーブルテレビ
地上波テレビ放送

津山地域の基幹局である「津山中継局」の他、市の中心部では「津山南中継局」を受信している世帯も多い。なお、NHK総合のみ季節混信対策として津山東中継局が設置されている。

加茂地区では「美作加茂局」を受信するが、ここからはRNC・KSB・TSCが電波を出していない。

局名 NHK岡山 RSK OHK TSC RNC KSB 出力 偏波面 送信
場所
総合 教育
デジタルリモコン番号 1ch 2ch 6ch 8ch 7ch 4ch 5ch
津山 デジタル 22ch 13ch 19ch 16ch 14ch 15ch 17ch 50W 水平 黒沢山
アナログ 2ch 12ch 7ch 60ch 56ch 58ch 62ch V75W/U500W
津山南 アナログ 49ch 51ch 47ch 54ch 29ch 31ch 33ch 3W 水平 神南備山
津山東 アナログ 51ch - - - - - - 30W 水平 鳥山
美作加茂 デジタル 32ch 13ch 43ch 28ch - - - 0.3W 水平 青生山
アナログ 55ch 53ch 57ch 59ch - - - 3W
FMラジオ放送

2009年12月24日につやまコミュニティFM(愛称:エフエムつやま)が開局し、2010年7月1日にはエフエム津山(愛称:レディオつやま)が開局した。ただし両者は電波の送信場所が異なるため、受信可能な区域も当然異なる。エフエムつやまの送信所は北部の天狗寺山で津山市、勝央町、鏡野町および奈義町の各一部(4万6173世帯)、レディオつやまの送信所は南部の神南備山で津山市の一部(1万5475世帯)と勝央町、鏡野町、真庭市の一部を放送区域としている。なお、レディオつやまの送信所がある神南備山はテレビ放送の「津山南中継局」と同一場所である。

AMラジオ放送

いずれも津山市内に設置されているが、山陽放送ラジオはAMステレオ放送未実施。

観光・イベント

ファイル:Tsuyama Cherry Blossom Festival.JPG
鶴山公園(津山城跡)の桜並木

津山城址の鶴山公園や大名庭園の衆楽園といった城下町らしい名所・旧跡が点在する。しかし、津山市単独で考えれば決して観光資源に恵まれている訳ではなく、周辺の美作三湯蒜山高原なども含めた「作州」としての観光開発・提案を行う向きもある。近年は、B'z稲葉浩志の出身地として日本各地から訪れるファンも多く(津山観光協会作成の観光マップにも稲葉君メモリアルロードが掲載されている)、津山観光の大きな一翼を担っている。

レジャー

名所・旧跡・観光スポット

祭り・イベント

文化施設

  • 津山城下町歴史館
  • 知新館(旧平沼騏一郎別邸)
  • 加茂町歴史民俗資料館

出身者・ゆかりのある人物

その他

脚注

  1. 津山 1981-2010年”. 気象庁. . 2015閲覧.
  2. 津山 観測史上1~10位の値”. 気象庁. . 2015閲覧.
  3. 3.0 3.1 3.2 津山市例規 内 総規より
  4. 山陽新聞(2018年2月26日)
  5. 津山市公式ホームページ
  6. 目安箱12月提言意見”. 道の認定について. 岡山県 (2003年12月). . 2013閲覧. “鳥取県道大高下口波多線は詳細不明だが昭和51年に鳥取県が認定しただけで、岡山県は認定する予定がない路線である。”

外部リンク

座標: 東経134度0分16秒北緯35.06944度 東経134.00444度35.06944; 134.00444

テンプレート:津山市の町・字