湖南市

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湖南市(こなんし)は、滋賀県の南部(甲賀地方)に位置する

概要

  • 市の南北に阿星山系、岩根山系を擁し、中心部を東西に野洲川が流れる。市名の「湖南」は大津市南部から旧甲賀郡にかけてを指す広域地名であり、湖南市域は琵琶湖と接していない。
  • 市内にある3つの寺院(善水寺常楽寺長寿寺)は、本堂や三重塔が国宝に指定されており、「湖南三山」として、観光PRしている。
  • 市観光協会を中心に「こにゃん市」と銘打った町おこしを行っている。2011年4月、市内在住者の飼い猫17匹から「市長」を選ぶ「こにゃん市長選挙」がインターネット上で行われ、初代こにゃん市長には「ぎん」が選ばれた(副市長は「にゃんちゅう」)。6月には「こにゃん市議会議員選挙」が行われ、センターで保護されている猫6匹が「市議」に選ばれた。

地理

ファイル:Konan city Shiga Prefecture center area Aerial photograph.1982.jpg
湖南市中心部周辺の空中写真。南東から北西方向へ野洲川が流れる。画像左下方に見える古い街路が広がる一帯は東海道石部宿である。1982年撮影の9枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。
  • 滋賀県南部のほぼ真ん中に位置し、旧甲賀郡の西部にあたる。心臓のような形をした市域は、のどかな山並みに囲まれており、琵琶湖に注ぐ最大の河川である野洲川が東西に流れ、市域を南北に分けている。そのため、湖南市内の野洲川に架かる橋は現在7つある。
  • 市南部に連なる山地は、西から順に、阿星山(693.1m)、美松山(227.3m)、人星山(600.1m)、大納言(550.5m)、風呂山(596.1m)、烏ヶ嶽(485.7m)、鹿が谷(231.3m)、横田山(234m)と続き、最東端の伝芳山に至る。この山並みの南は栗東市甲賀市となる。市北部には、岩根山(405.5m)から西へ龍王山(353.3m)へと至る山系があり、その北部は竜王町や野洲市と接している。これら両山系の間を東から西に流れ、琵琶湖に注ぐのが野洲川で、両山系からは多くの河川が流れ込んでいる。

広袤(こうぼう)

国土地理院地理情報によると湖南市の東西南北それぞれの端は以下の位置となっている。 市役所付近を北緯35度線が通っており、東庁舎(旧甲西町役場)にモニュメントが設置されている。 また、他に市役所付近を北緯35度線が通過する自治体としては、江津市新見市西脇市京都市大津市大府市静岡市館山市などが存在する。

  北端
東経136度03分24秒北緯35.05694度 東経136.05667度35.05694; 136.05667 (湖南市最北端)
 
西端
東経136度02分06秒北緯35.01389度 東経136.035度35.01389; 136.035 (湖南市最西端)
市役所
東経136度05分06秒北緯35.00417度 東経136.085度35.00417; 136.085 (湖南市役所)
東端
東経136度08分32秒北緯35.025度 東経136.14222度35.025; 136.14222 (湖南市最東端)
 
南端
東経136度06分36秒北緯34.94667度 東経136.11度34.94667; 136.11 (湖南市最南端)
 

沿革

隣接自治体

市域の東部から南部にかけては、合併までともに旧甲賀郡であった甲賀市が隣接する。湖南市と甲賀市は「甲賀広域行政組合」において消防や衛生業務を、「公立甲賀病院組合」において病院業務を共同経営している。市域の北に隣接する蒲生郡竜王町下田地区との交流が深く、現在はダイハツ滋賀工場が市町境を跨って立地する。市域の北西には野洲市があり、菩提寺の新興住宅地に住む市民は東海道本線野洲駅を利用することが多い。野洲市、竜王町と湖南市は、「野洲・湖南・竜王総合調整協議会」を設けて2市1町に共通する広域課題を調査研究している。市域の西で接する栗東市は歴史的に石部地区とのつながりが深いこともあり、両市で「栗東湖南広域行政協議会」を設置して連携を強めている。

観光

主な名所

かつての宿場
湖南三山 - 飛鳥から奈良朝中期に建立された天台寺院で国宝指定された建築物が湖南市内に3か寺あることから付けられた名称。
神社
自然

その他の名所

寺院

  • 妙感寺 (三雲)
  • 永照院 (三雲)
  • 了安寺 (夏見)
  • 慶應寺 (針)
  • 南照寺 (平松)
  • 西照寺 (平松)
  • 正念寺 (菩提寺)
  • 西應寺 (菩提寺)
  • 菩提禅寺・廃少菩提寺 (菩提寺)
  • 正福寺 (正福寺)

神社

  • 和田神社:菩提寺
  • 斎神社:菩提寺
  • 八王子神社:菩提寺
  • 川田神社:正福寺
  • 松尾神社: 平松 - 南照寺と併存。
  • 夏見神社: 夏見 - 三雲小学校の裏。
  • 吉姫神社(石部)
旧跡
  • 磨崖不動明王: 花園など
  • 三雲城跡: 吉永
  • 天保義民碑(近江天保一揆): 三雲

資料館など

特産品

  • 焼き物:下田焼石部焼
  • 地酒:香の泉(竹内酒造、石部中央)、御代栄(北島酒造、針)
  • 染め物:正藍染(紺喜、下田)
  • 農産物:下田なす、弥兵衛唐辛子
  • 伝承食:いもつぶし(石部宿)

祭り・イベント 

祭礼行事

  • 勧請縄吊(1月:東寺、西寺)
  • 鬼ばしり(1月:長寿寺常楽寺
  • ぼんのこ・へんのこ祭り(7月:平松・松尾神社)
  • 白餅(8月:妙感寺)
  • 斎神社例祭(4月29日・菩提寺)

イベント

  • 湖南市夏まつり(8月)
  • さくら祭り(4月)
  • 石部宿まつり(10月)
  • 東海道ウォーキングみちくさコンパス(11月)

交通

道路

  • 主に野洲川の南側を走る旧国道1号は片側1車線で歩道未整備区間も長く、1日28,000台という通過車両数はすでに飽和状態に達し、深夜帯以外はほぼ終日渋滞続きという状態であった。そのため、バイパスとして甲賀湖南道路が野洲川北岸に建設され、2007年~2016年にかけて湖南市岩根から栗東市の小野ランプまでの区間が開通した(これに伴い、2016年4月1日には並行する旧国道1号の石部大橋交差点から朝国交差点までが国道から除かれ、それまで重複路線であった県道4号県道13号に表示が改められた)。
  • 甲賀湖南道路の一部である栗東水口道路は、2007年3月に片側1車線での暫定供用が開始された。同時に県道野洲甲西線も改良された。
  • 市域には、北西部をかすめるように名神高速道路が走り、菩提寺PAが設置されている。市内にインターチェンジは設置されていない。最寄ICとなるのは名神高速道路竜王IC(蒲生郡竜王町)と同栗東IC(栗東市)であったが、2016年3月、隣の栗東市(栗東ICよりも湖南市寄り)に名神京都方面と連絡するハーフICとして栗東湖南ICが設置された。合わせて一般道の栗東水口道路が西側に延伸され、新IC付近の栗東市六地蔵・小野地区と短絡された。
  • 2009年7月には、市南部を東西に走る広域農道と、県道長寿寺本堂線を結ぶ市道南部中央線が開通し、東西の交通が改善。一方、南北の交通は、2004年9月に県道彦根八日市甲西線の野洲川架橋である新生橋が開通、2009年3月には県道竜王石部線・菩提寺地先のバイパス開通に加え、栗東水口道路の石部大橋が開通し、バイパス機能が向上した。
高速道路
  • 名神高速道路
    • 菩提寺PA
一般国道
主要地方道
一般県道(都道府県道)

鉄道

三雲駅 - 甲西駅 - 石部駅
  • 中心となる駅:甲西駅

バス

ファイル:Meguru-kun.jpg
湖南市コミュニティバス

滋賀交通の乗合バスがJR野洲駅(野洲市)から湖南市北西部の菩提寺と北山台で折り返している。また、若干であるが、水口(甲賀市)方面へ行くバスもある。市の北部を通る名神高速道路菩提寺パーキングエリアに京都と名古屋を結ぶ高速バスが停車する。その他、湖南市が滋賀交通子会社の滋賀バスに運行委託した湖南市コミュニティバス(めぐるくん)が走っている。過去には草津駅と水口を結ぶ、国鉄バスや滋賀交通バスが国道1号で運行されていた。

人口

湖南市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

市政

  • 市長
初代:谷畑英吾 任期:2004年11月7日 - (4期目)
  • 市長部局
「湖南市事務分掌条例」に基づき、総務部(総務課、企画課、財務課、税務課)、市民生活部(市民課、人権政策課、地域創生推進課、生活環境課)、健康福祉部(健康政策課、社会福祉課、高齢福祉課、子育て支援課、保険年金課、地域医療推進課)、産業建設部(土木建設課、産業振興課、都市計画課、上下水道課)の4部が設置されている。

市庁舎

旧甲西町役場を東庁舎、旧石部町役場を西庁舎として使用。教育委員会は西庁舎に置かれている。

  • 湖南市役所東庁舎

〒520-3288 湖南市中央一丁目1番地

  • 湖南市役所西庁舎

〒520-3195 湖南市石部中央一丁目1番1号

議会

湖南市議会は、2004年10月1日の市発足と同時に発足し、合併前の旧石部町議会議員16名および旧甲西町議会議員20名の計36名が在任特例により市議会議員となった。同年10月8日に初議会を開き、議長に矢野進次、副議長に中野栄徳を選出した。最初の議員の任期は2005年10月31日までの1年1か月であった。
合併後初めての市議会議員選挙は、2005年10月16日に告示され、26人(現職23人、新人3人)が立候補した。10月23日投開票され、24人が当選(現職21人、新人3人)、2005年11月7日に初議会が招集され、議長に立入勲、副議長に福島清彦を選出した。
議員報酬は2007年4月から引き上げられ、議会改革の一環として、2007年12月4日に定数を4削減し20とする条例案が可決され、2009年7月24日には議場のインターネット中継を行うための予算案が可決された。さらに2013年10月27日の選挙から、定数を2削減し18としている。

広域行政

国政・県政

国政

衆議院の選挙区

県政

湖南市選挙区・・・湖南市単独で一つの選挙区。定数2

市営施設

スポーツ

体育館・グラウンド
  • 湖南市総合体育館:夏見
  • 湖南市雨山体育館:雨山
  • 湖南市水戸体育館(旧・勤労者体育センター):梅影町
  • 湖南市民グラウンド:梅影町

 レジャー

浴場・プール
  • 十二坊温泉ゆらら:岩根
  • 湖南市立雨山市民プール:雨山
公園

宿泊研修

  • 湖南市青少年自然道場:吉永

カルチャー

文化ホール
  • 湖南市甲西文化ホール
  • 湖南市石部文化ホール
図書館
  • 湖南市立甲西図書館
  • 湖南市立石部図書館

子ども・教育

幼稚園

公立
  • 湖南市立菩提寺幼稚園
  • 湖南市立石部幼稚園
  • 湖南市立石部南幼稚園
私立
  • 学校法人光星学園ひかり幼稚園
  • 学校法人光星学園水戸幼稚園
  • 学校法人光星学園三雲幼稚園

保育所

公立
  • 湖南市立下田保育園
  • 湖南市立水戸保育園
  • 湖南市立岩根保育園
  • 湖南市立菩提寺保育園
  • 湖南市立三雲保育園
  • 湖南市立平松保育園
  • 湖南市立石部保育園
  • 湖南市立阿星保育園
私立
  • あしほ保育園
  • 甲西あかつき保育園
  • 菩提寺優愛保育園モンチ

学校

小学校
中学校
高等学校
特別支援学校

市内の主な企業

湖南市に本店を構える企業

  • ナカザワ
  • 湖南鈑金
  • 甲西陸運

市内に事業所を構える企業

公的機関

警察

甲賀警察署(甲賀市)の管轄。

交番
  • 甲西駅前交番(平松)
  • 石部交番(石部東)
  • 下田交番(梅影町)
駐在所
  • 三雲警察官駐在所 (三雲)
  • 菩提寺警察官駐在所 (菩提寺)

消防

  • 甲賀広域行政組合 湖南中央消防署の管轄。石部に湖南石部分署が設置されている。

司法

郵便

郵便局(日本郵便)
郵便番号
  • 旧石部町域 〒520-31○○
  • 旧甲西町域 〒520-32○○

金融機関

銀行

協同組織金融機関

農協・生協

  • こうか農業協同組合

友好交流提携都市

北海道比布町

1894年10月、下田村出身の谷定徳が北海道旭川を尋ね、比布原野で植民地区画が行われていることを知り、翌1895年、下田の20戸を率いて自ら団長となり入植した。谷定徳が下田村を離れた理由には下田村の小学校移転問題が絡んでいたと伝えられるが定かではない。当初予定の30戸に満たないという理由で貸下げ地の大量返納が命ぜられたところに、第2次(13戸)、第3次(12戸)の移住があったが、後発組は小作人屯田兵とならざるをえなかった。1898年6月、谷定徳は32歳の若さで死去し、谷定徳に頼れなくなった下田開拓団は一致協力して新たな開墾に立ち向かった。鷹栖村に属していた比布原野は独立の動きが生じ、1906年4月、二級町村制に基づく比布村が誕生した。比布村は1962年1月に町制を施行して比布町となり、1994年には「開基百年」を迎えた。それを契機に、開拓者で縁のある滋賀県香川県愛媛県との交流が始められ、下田村が合併した甲西町とは1998年に友好交流提携を行った。合併により湖南市となった後も、2004年12月に湖南市と比布町は改めて友好交流提携を再確認している。

ミシガン州セント・ジョンズ市

1995年7月、ミシガン州セント・ジョンズ教育委員会の一人が高校生海外相互派遣事業の引率教師として甲西町(当時)を訪問。それをきっかけに両市の交流が始まった[1]

鳥取県北栄町

鳥取県北栄町は「名探偵コナン」の原作者青山剛昌の出身地であり、「名探偵コナン」を活かした町おこしで注目されている。2009年に湖南市で開かれた滋賀大学との共催シンポジウムで「こなん」つながりでの北栄町との連携が提案され、2010年夏から交流を進めていた。2011年3月28日、谷畑英吾湖南市長が松本昭夫北栄町長のもとを訪れ、両市町の友好交流提携および災害時相互応援協定について基本合意した[2][3]。同年7月2日に正式に友好提携都市となった[4]

出身者

脚注

外部リンク