現代ロテム
株式会社現代ロテム | |
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各種表記 | |
ハングル: | 주식회사 현대로템 |
漢字: | 株式會社 現代로템 |
発音: |
チュシックェサ ヒョンデロテム (チュシクフェサ ヒョンデロテム) |
日本語読み: | かぶしきがいしゃ げんだいろてむ |
2000年式: MR式: 英語: |
Jusikhoesa Hyeondae Rotem Chusikhoesa Hyŏndae Rot'em Hyundai Rotem Company |
現代ロテム(げんだいろてむ/ヒュンダイロテム、ヒョンデロテム、Hyundai Rotem)は大韓民国において鉄道車両や軍用兵器等を生産している、現代-起亜自動車グループの企業である。 慶尚南道昌原市に鉄道車両を生産する工場がある。
概要
アジア通貨危機に伴う韓国経済の構造改革の一環として、現代精工(現・現代モービス)・大宇重工業・韓進重工業の鉄道車両製造部門が統合されたもの。2001年10月に、現代財閥から独立し現代=起亜自動車グループを立ち上げた鄭夢九が大宇の株式の持分を引き受け、同グループの傘下となる。当初の社名は韓国鉄道車輌株式会社(韓國鐵道車輛、한국철도차량、ハングクチョルトチャリャン、かんこくてつどうしゃりょう、Korea Rolling Stock)だった。
2002年1月に、社名を株式会社ロテム(로템、Rotem)に変更。変更理由についてはKOROSの響きが縁起が悪いためであった。(、現代ロテムの工場の広報担当者はKOROSが『コリアがロスする』(韓国が損をする)に通じるのを避けたためと説明している[1]。)社名変更と同時に現代-起亜自動車グループから軍用兵器・プラント・宇宙事業部門を引き継いでいる。
米軍事専門誌のディフェンスニュースに世界100大防衛産業に選定され、順位は93位だった。
2007年には社名を現代ロテム株式会社(現代로템、현대로템、Hyundai Rotem)に変更した[2]。
沿革
- 1999年7月 - 現代精工・大宇重工業・韓進重工業の鉄道車両製造部門が統合して発足。当初の社名は「韓国鉄道車輌株式会社(韓國鐵道車輛、한국철도차량、ハングクチョルトチャリャン、かんこくてつどうしゃりょう、Korea Rolling Stock」で、略称はコロス (KOROS = KOrea ROlling Stock) であった。
- 2001年10月 - 現代-起亜自動車グループ傘下に入る。
- 2002年1月 - 社名を「株式会社ロテム(로템、Rotem、“RailrOading Technology systEM”の略)」に変更。軍用兵器・プラント・宇宙事業部門を引き継ぐ。
- 2007年 - 社名を「現代ロテム株式会社(現代로템、현대로템、Hyundai Rotem Company)」に変更。
鉄道車両
- 韓国鉄道公社
- ソウル交通公社(旧:ソウルメトロ)
- ソウル特別市都市鉄道公社
- 仁川メトロ
- 釜山交通公社
- 大邱広域市地下鉄公社
- 光州広域市都市鉄道公社
- 大田広域市都市鉄道公社
- 大広域市エキスポ科学公園リニアモーターカー
- KORAIL空港鉄道
- 台湾鉄路管理局
- 香港MTR
- ウクライナ鉄道
- トランツ・メトロ
- マサチューセッツ湾交通局
- BTC-5
- CTC-5
- 南東ペンシルベニア交通局 (SEPTA)
- リージョナル・トランスポーテーション・ディストリクト
- A号線(en:A Line (RTD)、デンバー国際空港への連絡線)用電車
- メトロリンク (南カリフォルニア)
- プッシュプル運転用2階建て制御客車・中間客車
- マレー鉄道
- マニラ・ライトレール
- フィリピン国鉄
韓国国外への進出
1994年、現代重工業時代に台湾鉄路管理局の台湾鉄路管理局E1000型電車(機関車は南アフリカ製)を受注したが、入札予算の半額程度での落札[3]だったことで、後の故障頻発の遠因となっており、韓進重工業および大宇重工業との統合でロテムに改名後は補修サポート期間満了前に撤退したため、2004年以降台湾における鉄道車両入札から締め出されている[4]。
2002年にはインド初の地下鉄向けに地下鉄車両240両を供給した[5]。また、マニラMRT-2線向けに72両を受注した[6]。
2007年8月には無人自動運転車両84両を供給する契約を結び、ブラジルの鉄道車両市場での占有率が1位 (66%) に浮上した。同社は2004年にも、リオデジャネイロの地下鉄車両80両を供給している。更に今後最大90両の車両を供給する予定だという[8]。
同年11月にはカナダから無人自動運転車両40両を受注した。2010年に開かれるバンクーバー冬季五輪に合わせ、2009年にバンクーバー国際空港と同市中心部を結ぶ路線でカナダラインの運行を開始した。ロテムは今回の輸出が既に進出している米国やブラジルなどの南北アメリカ諸国からの受注がさらに増えるものと見込んでいる[9]。
同年同月にはニュージーランドの首都ウェリントン市との間で70両の電車を供給する契約を締結した。同市は08年にはさらに26両を追加発注する予定だという[10]。
ロテムとトルコのTÜVASAŞの合弁で設立されたユーロテムは、アダバザウに工場を建設、サカリヤ州では最高速度352.4km/hのHSR-350Xをライセンス生産する予定。
2008年5月28日には日本商社双日の米国法人である双日米国会社と共同で、マサチューセッツ湾交通局(Massachusetts Bay Transportation Authority、略称「MBTA」)から、新型の二階建て鉄道車両(客車)75両を総額190億円で受注した[11]。 納車予定は2010年末であったが、実際には2012年11月[12]であったことでMBTA側は苛立ちを募らせており[13]、安全面でも問題を抱えていることが明らかになった[14]。
2010年12月には2012年サッカー欧州選手権開催を控えるウクライナ鉄道から大会期間中の輸送増強を目的とした電車9連10編成を3億700万ドルで受注。2011年中に引き渡されたが、大会終了後の2012年冬に寒波による運行トラブルが続発している。現代ロテム側は冬季における試運転不足を認めた。(朝鮮語版の記述)
軍用兵器
関連項目
脚注
- ↑ やまだトシヒデ 『ポケット図解 韓国鉄道の今と昔をとことん楽しむ本』 秀和システム、2012年。ISBN 978-4798032733。
- ↑ ロテム、「現代ロテム」に社名変更(朝鮮日報日本語版、2007年11月16日)
- ↑ テンプレート:Zh-tw icon電聯車採購內幕追擊-自由時報
- ↑ テンプレート:Zh-tw icon台鐵標案前帳未清 韓商圖解套叩關-自由時報
- ↑ インドに地下鉄240両を供給(朝鮮日報日本語版、2002年12月25日)
- ↑ マニラLRT 2号線
- ↑ ロテム、トルコから軽便鉄道車両34両を受注(朝鮮日報日本語版、2005年8月2日)
- ↑ ロテム、サンパウロの地下鉄車両を提供へ(朝鮮日報日本語版、2007年8月20日)
- ↑ ロテム、無人自動運転車両をカナダへ初輸出(朝鮮日報日本語版、2007年11月5日)
- ↑ ロテム、ニュージーランドに電車70両を輸出へ(朝鮮日報日本語版、2007年11月14日)
- ↑ 双日グループ、韓国・現代ロテム社と共同で米国ボストン向け二階建て鉄道車両190億円で受注
- ↑ The Trains Have Arrived: Commuter Rail Gets First Shipment of Bi-Level Vehicles
- ↑ (英語)Medford MBTA chief in South Korea, still no assurances on train delivery
- ↑ (英語)(朝鮮語)Hyundai Rotem blasted for sloppy handling of U.S. rail car project
外部リンク
- (朝鮮語) (英語) 公式サイト