白酒 (日本酒)

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白酒(しろざけ)とは、雛祭りにおいて祝いのために出されるのことを指す。アルコール分は約9%、糖質は約45%含まれ、酒税法ではリキュール類に分類される。

概要

一般的な製法は、蒸したもち米に同量以上の味醂を加えてかき混ぜるか、蒸したもち米に焼酎と米を加えるなどして仕込んでおいたものを、数週間後にで引きおろす。

白酒の製法は、博多地方において古くから造られていた「練酒」が起源であると伝えられており、江戸時代から雛祭りお供えとして扱われるようになったのは、平安時代からの風習である上巳(桃の節句)において、室町時代からの花を浸した酒を飲んでいたものが変化したと伝えられている。

白酒は旧称を「山川酒」といい、「助六由縁江戸桜」の登場人物、白酒売新兵衛の担ぐ桶にも「山川」の文字が見える[1]。山川酒は『毛吹草』にも名が見られることから、江戸時代初期には既にあったと考えられる。17世紀に濁り酒の別名を横どる形で山川酒から白酒に切り替わっていったと見られる[2]

また、庶民に広めたのは17世紀江戸で活躍した実業家の豊島屋十右衛門だとする説[3]もある。

白酒の紐の如くにつがれけり - 虚子

祭り

東京都北区熊野神社では、「オビシャ」の際に白酒をふるまっていた事から「白酒祭」と呼ばれる祭りが行われる。「白酒祭り唄」も歌われるが、現在では白酒ではなく甘酒が使用される。

脚注

  1. 「白酒売新兵衛 尾上菊五郎」 早稲田大学 演劇博物館デジタル・アーカイブ 2015年6月13日閲覧。
  2. 鈴木晋一 『たべもの噺』 平凡社、1986年、pp37-41
  3. 村島有紀 白酒は江戸時代からアーカイブ産経新聞 2014年3月2日 東京本社版14面12版

関連項目

外部リンク



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