筑西市

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筑西市 (ちくせいし)は、茨城県県西地域北部に位置するである。

概要

2005年に1市3町が対等合併して誕生した市。生産量が県内1位であるのほか、こだますいかとちおとめなど農業が盛んである一方、首都圏に近く平地が広い立地を活かし複数の工業団地が造成され、関東内陸工業地域の一角を成している。北西を栃木県と接し、栃木県南部の諸都市に近いため、通勤通学や買い物などの行動圏は比較的茨城県内より栃木県側に向いている。

中心市街地のある旧下館市はもと城下町で、江戸時代以降に商業都市として発展。平成の大合併期までは県西地域で最大の人口を有する市であったために国や県の出先機関が多く置かれ(平成の大合併以降は県西で最大の人口を擁する市は古河市となっている)県西における行政の中核となっているが、バブル崩壊より徐々に空洞化に見舞われ、現在商業都市としての地位は失われつつある。

地理

東京都心から北へ約70km、茨城県の西北部に位置し、東西は約15km、南北は約20kmで、面積は205.35 km2。北東端の一部に阿武隈山系に連なる標高200mほどの丘陵地帯がある他は、ほぼ全域が標高約20~60m程度の平地またはごくなだらかな丘陵であり、可住地面積は茨城県内の市町村中2位、市の総面積のうち約95%で居住または耕作が可能である[1]

複数の河川が流れ水利にも恵まれていることから古くから水田耕作が盛んであり、田耕地面積は市の総面積の約4割、畑を含めた耕地面積は市域の半分以上を占めている[2]。集落・住宅地は広い市域のほぼ全域に点在し、またかつて商業の中心だった下館地区の空洞化が著しく生活行動圏が市外に広がって行った結果年々「クルマ社会」の色合いが濃くなり、都市別の「1世帯あたりの自家用乗用車保有台数」でたびたび全国1位を記録するに至っている[3]

河川

隣接している自治体

人口

筑西市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

歴史

年表

筑西市発足前の各市町の歴史については下館市関城町明野町協和町のページを参照。

筑西市発足後

行政区域変遷

  • 変遷の年表
  • 変遷表

国政・県政

国政

県政

2014年12月14日投開票の県議選から、県議会定数削減に伴い定数3から定数2に変更されている。

  • 筑西市選挙区(定数2)
    • 設楽詠美子(民主党・2期目)
    • 水柿一俊(いばらき自民党・1期目)

出先機関

市政

歴代市長

市議会

  • 定数:24
  • 任期:平成31年4月25日まで
  • 議長:箱守茂樹
  • 副議長:真次洋行
  • 議場:筑西市役所本庁6階

第三セクター等

  • 筑西市開発公社
  • 下館都市開発(株)

公共機関

教育

この他に専修学校細谷高等専修学校茨城県立水戸南高等学校通信制被服科の技能連携校となっている。


  • 中学校(ウィキペディア内のリンクは、公共機関→市立の小・中学校を参照のこと)

かつて4年制大学のつくば薬科大学2010年開学予定で開設準備が進められていたものの、計画は凍結された。

病院

  • 筑西市民病院 - 玉戸1658番地(公営企業法一部適用 急性期病院 一般許可病床数173床(東日本大震災前)
    • 2011年3月東北地方太平洋沖地震で建物が大きく損傷して一時使用不能となり、のちに2階以上が取り壊されて一旦「診療所」として再開。その後新たに病院西側に手術施設や50床規模の簡易鉄骨の病棟を建設した。
  • 新中核病院建設問題
    • 筑西市養蚕地区に建設予定。
    • 国の地域医療再生臨時特例交付金などを利用し脳梗塞心筋梗塞などに対応した約300床の3次救急病院を建設することで筑西・桜川両市長が合意したものの、建設場所をめぐって議論が折り合わず計画が一時中断していた。その後東日本大震災の発生により筑西市民病院県西総合病院(桜川市)が被害を受け建設計画が再始動した。しかし、計画策定費を計上した予算案(1050万円・筑西市と折半で525万円)をめぐり桜川市議会から反対意見続出し採決では、賛成10、反対10(欠席1)の同数になり議長採決で否決された(筑西市議会では賛成多数で可決)。その後、桜川市は臨時市議会に再提案したが異例の議長による反対討論などもあり賛成10反対11の賛成少数で再び否決された。これにより国の交付金交付条件13年度着工が困難になり、国の地域医療再生臨時特例交付金による新病院建設は事実上困難になった。

消防

  • 筑西広域消防本部(上記の広域事務組合に属する広域消防で、結城市・筑西市・桜川市が管轄地域である。)
    • 筑西消防署 - 筑西市直井1076番地
      • 筑西消防署関城分署 - 上野1045番地1
      • 筑西消防署明野分署 - 倉持1123番地1
      • 筑西消防署協和分署 - 門井1976番地1
      • 筑西消防署川島出張所 - 下川島771番地1

警察

  • 筑西警察署 - 筑西市直井938番地 (筑西市全域を管轄。)
    • 下館駅前交番 - 丙160番地1
    • 明野地区交番 - 倉持1123番地1
    • 玉戸交番 - 玉戸2974番地4
    • 他に藤ケ谷駐在所、新治駐在所、折本駐在所がある。

管轄広域事務組合

  • 筑西広域市町村圏事務組合
  • 下妻地方広域事務組合
  • 筑西食肉衛生組合
  • 茨城租税債権管理機構
  • 茨城県市町村総合事務組合
  • 県西総合病院組合
  • 筑北環境衛生組合

スポーツ施設

  • 下館総合体育館 - 上平塚627番地
  • 下館運動場 - 上平塚627番地
  • 下館武道館 - 下中山732番地1
  • 関城体育館 - 藤ケ谷1846番地
  • 明野トレーニングセンター - 海老ヶ島2120番地7
  • あけの元気館
  • 協和サッカー場 - 蓮沼1611番地3

図書館

友好都市

合併前の旧下館市が、江戸時代初期に下館藩主であった水谷(みずのや)家が備中松山(現・高梁市)に移ったという歴史的経緯にちなんで友好都市関係を締結。合併後の筑西市がそれを引き継いだ。

経済

地場産品・土産物

  • こだまスイカ - 旧協和町で盛ん。
  • - 旧関城町から旧下館市南部にかけて盛ん。
  • イチゴ(主にとちおとめ)- 栃木県と接する市北部で盛ん。
  • コシヒカリなど) - ほぼ全域で盛ん。
  • ソバ常陸秋そばなど) - 作付け面積は県内で一二を争う。
  • 和菓子洋菓子 - かつて「商都」と呼ばれるほど商業で栄えた下館地区では、贈答用など菓子類を売る店が多い。
    • 菓心ひろせ
    • 有限会社メゾンプチ
    • 株式会社かせき堂
    • 乙女家
    • 館最中本舗湖月庵
    • 筑波嶺望菓庵たちかわ
    • 波山の鳩杖最中

本社を置く企業

商業施設

  • 下館SPICA - 下館駅北口に隣接。かつてはサティや専門店が出店していたが、現在は市庁舎として利用され、駅前にもかかわらず商業施設の役割を終えている。

他に市内各所にスーパーマーケットが点在。

郵便局

  • 下館地区 - 下館郵便局、下館駅前郵便局、下館大町郵便局 、下館横島郵便局、下館玉戸郵便局、川島郵便局、下館西方郵便局、嘉田生崎郵便局、河間郵便局、下館折本郵便局、五所郵便局
  • 関城地区 - 関城郵便局、関城霞台郵便局、黒子郵便局
  • 協和地区 - 協和郵便局、協和桑山郵便局、小栗郵便局
  • 明野地区 - 明野郵便局、村田郵便局、中上野郵便局

金融機関


交通

鉄道

中心駅である下館駅からちょうど東西・南北方向に路線が伸びている。東京都心までは、小山駅経由または守谷駅経由で1時間半から2時間。

バス

路線バス高速バス含め、通年定期運行のバスは市内に1路線も走っていない。茨城県内の市町村で通年定期運行のバスが1路線もないのは現在筑西市と桜川市のみで、両市をともに経由する「わかば号」が2014年7月22日に運行を開始するまでは、両市とも”非通年運行”のバスも含め1路線もバスがない状態であった。

かつては下館駅を中心に各方面への路線バスが伸びていたものの自家用車の普及とともに次々と廃止され、2000年代には関鉄パープルバスによる下館駅 - 筑波駅、下館駅 - 真壁駅の両路線が残るのみとなり、その両路線も2008年4月までに廃止されている。また2000年前後に旧下館市が「下館市福祉巡回バス」を運行していたが数年で廃止となり、京都大阪方面と栃木県の各都市を結ぶ夜行高速バスとちの木号が下館駅北口経由の路線を開設していた時期もあった(2002年2006年)が、これも運行を終えている。

広域連携バスの実証実験運行

2016年10月1日から翌2017年3月31日まで、下館駅から筑波山口を結ぶバス路線の実証実験運行が行われており、関鉄パープルバスにより毎日運行されている。2017年4月以降については、実証実験の状況を踏まえて検討するとしている[6]。ルート及び停留所はかつて下館駅 - 筑波駅間を結んでいた関鉄パープルバスの路線をほぼ踏襲している(筑波山口はかつての「筑波駅」停留所)。

  • 下館駅北口 - 明野支所 - 筑波山口

乗合タクシー

  • のり愛くん - 利用には、利用登録と事前予約が必要。

道路

市内を通っているが、インターチェンジは無い。最寄りのインターチェンジは真岡ICおよび桜川筑西ICで、このうち「桜川筑西」は筑西市側の要望を受けて名称に「筑西」を加えた経緯がある。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

名所・旧跡

観光スポット

祭事・催事

筑西市が登場する作品

出身・在住有名人

出身人物

ゆかりの著名人

  • 青木繁- 洋画家、明治38年(1905年)真壁郡伊讃村川島(現:筑西市)に滞在し「大穴牟知命」(石橋財団蔵)を制作
  • 安倍晴明 - 陰陽師。諸説あるものの、常陸国猫島(現・筑西市)の生まれである、という伝説がある。

その他

  • ナンバープレートは「つくばナンバー」である。ご当地ナンバーとして新設され、2007年2月13日から導入された。
  • 2007年より2016年現在まで、自家用乗用車の世帯当たり台数が日本で最も多い都市となっている。[8]
  • 筑西市を拠点として活動している、劇団明野ミュージカルがあり、オペラなどにも挑戦している。
    元々は旧明野町住民参加事業として2000年から2004年まで活動していたが、2005年の合併より独自の団体:明野ミュージカルとして運営を開始させた。また、この劇団の講師にはプロが参加している。
  • 合併協議会で新市名の候補に実際に含まれていた「しあわせ市」(下館のし、明野のあ、協和のわ、関城のせ)は新市名の有力候補のひとつであった。合併後には新市誕生を記念した「しあわせ」という菓子が販売された。
  • また新市名の最終候補には「筑西市(筑波山の西の意味)」と「北つくば市」という方角的に異なる2つが含まれていた。ちなみに長野県には筑摩郡の北という意味の筑北村がある。なお筑西市の農業協同組合には、1993年より「北つくば」という名前が使用されている。
  • 合併により筑西市になったため、平安時代からの歴史を持つとされる旧下館市の「下館」という地名は行政上消失。「筑西市甲」「筑西市乙」「筑西市丙」となってしまった中心市街地の地名について、下館地区自治委員会は住所表記の通称町名への変更を求める署名活動を2012年10月より開始(通称町名については下館市の項を参照)。
  • 2015年(平成27年)9月10日関東・東北豪雨鬼怒川が越水。市内の伊佐山や船玉地区にある住居などが床上、床下浸水の被害となった。後に市はハザードマップを作成したが、多くの住居が床上浸水の被害を出した鬼怒川沿いの船玉地区は赤の点線で囲まれていなかった。

脚注

  1. 7 茨城県内での「ちくせい」早わかり - 筑西市 2016年12月13日閲覧。
  2. 茨城県筑西市農林水産省の統計情報「わがマチ・わがムラ」より)2016年12月13日閲覧。)
  3. [1]
  4. 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 8 茨城県』、角川書店、1983年 ISBN 4040010809より
  5. 日本加除出版株式会社編集部『全国市町村名変遷総覧』、日本加除出版、2006年、ISBN 4817813180より
  6. お知らせ - 筑西市
  7. あなたの街に住みますプロジェクト地域発信型映画 - 2012年12月23日閲覧
  8. わが国の自動車保有動向

関連項目

外部リンク