絵文字

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絵文字
類型: ピクトグラム
時期: 不明-現在
子の文字体系: 象形文字
注意: このページはUnicodeで書かれた国際音声記号 (IPA) を含む場合があります。

絵文字(えもじ、えもんじ)とは、(音形)ではなく、ものや事柄を、文字のように用いて象徴的に示唆したもののこと。

日本語で絵文字という場合、以下の複数の意味で用いられる。

  • 主に古代に用いられたロンゴロンゴ文字などの絵を利用した古い文字
  • 象形文字以降に用いられた複数の絵を文字とした表語文字の意味も含んだマヤ文字などの文字
  • ナスカの地上絵などに見られる意味がありそうな絵
  • 中世以降に用いられた文字が読めない人のために絵を組み合わせて文章を表したもの
  • 標識などに使用されるピクトグラム
  • 説明書などで文字ではなくアイコンで意味を示したもの
  • 通常の言語の文章中で文字に該当する役割で使用される絵や記号
  • 携帯電話で用いられUnicodeでも採用された文字コードに含まれるEmojiともよばれる絵

この項では上記全体の概説を記載する。

概要

絵文字は絵に意味がある記号のことである。

象形文字以前の文字

象形文字の前段階と考えられている文字を絵文字と言い、象形文字との違いは、絵文字には、明確に定義可能な一般的な「読み」がないことである。現存するものとしてはアメリカ先住民の絵文字などがある[1]。絵文字から象形文字へ進化したのか、それとも絵文字とは別の体系として象形文字が現れたのかについては議論がある。

象形文字以降の古代文字

象形文字以降には、マヤ文字などに見られる絵が単語をあらわす文字が用いられた。これも絵文字と呼ばれることがある。

言語学や文字学では、言語との結びつきがないため文字とは呼べないが意味を表すことのできる図像を絵文字(ピクトグラムとも)と呼ぶ。それらを用いて書かれた文書コデックス(絵文書)と呼ぶ。

ナスカの地上絵のような今のところ意味を持った絵なのかそれが特定の意味を持っていて何かを伝えたかったのか未解明な絵があり、これを絵文字(地上絵文字)と呼ぶことがある。

文字が読めない人のための絵

日本では、古くより絵文字を文字の代用として利用する文化があった。江戸時代には文字の読めない人むけに判じ絵という絵文字が使用された[2]。また、盲暦と呼ばれる絵文字を利用したも使われた。

ピクトグラム

現代社会で、道路標識掲示板などで何らかの情報や注意を示すために表示される視覚記号のことはピクトグラムという。これを絵文字と表現する場合も多い。

アイコン

説明書などで指示マークなどを用いて説明することがあり、これらのアイコンを絵文字と呼ぶことがある。

絵文字文化

1980年ごろより日本語では、若者の文化として言葉では表現できない部分に絵文字を表現する絵文字文化が始まった。「汗」を表す絵文字「💧︎」(が垂れるを絵で表現)や怒りを表す絵文字「💢︎」(興奮に伴い浮かぶ青筋を抽象化した漫画の表現)などがある。

絵文字からEmojiへ

機械への搭載・文字コードの割り当て

絵文字が文字コードに最初に含まれたのは1959年の日本の新聞社が記事交換用に使用したCO-59という6社協定新聞社用コード表で、「⚾︎」の野球ボールの絵文字である[3]電波産業会はARIB STD-B3「FM多重放送の運用上の標準規格」でARIB外字を規定し、公的な文字コードとして絵文字が含まれるようになった。ワードプロセッサに絵文字を搭載した機種が存在する。また、ラベルプリンターでも絵文字を印刷できる物がある。ポケットベルに絵文字が搭載されるようになり、1999年にはフィーチャー・フォンに絵文字が搭載され始めた。

Emoji

スマートフォンが日本に進出するに当たり、Apple社のiOSGoogle社のGmailで絵文字がサポートされた。そしてこの2つの会社の働きかけにより、2010年Unicode 6.0よりemojiがサポートされた。これ以降Unicodeの絵文字が世界中で多く使われる様になり、Emojiという単語とともに市民権を得た。

Unicode 6.0で日本の携帯電話の絵文字をUnicodeに採用したときの一覧はUnicode6.0の携帯電話の絵文字の一覧に、現在UnicodeにおけるEmojiと規定される文字の一覧はUnicodeのEmojiの一覧を参照。

脚注

関連項目

外部リンク

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