美幌町

提供: miniwiki
2018/10/14/ (日) 10:07時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先:案内検索

美幌町(びほろちょう)は、北海道オホーツク総合振興局管内にある町。

概要

町名にはアイヌ語と「ピポロ[1]」〔石・多い〕あるいは「ペホロ[2]」〔水・多い〕の二説があり、特定しがたいとされる[3]陸上自衛隊駐屯地があり、自然が豊かで降雪や災害が少なく、空港が近いことから道外からの移住者が多いのが特徴。

地理

地形は網走川、およびその水系河岸段丘および氾濫原に広がり、網走市北見市のほぼ中間に位置する。人口の約9割が半径3キロの市街地に集中するコンパクトシティである。

隣接する女満別空港から市街地までの移動時間は自動車で10分程度、石北本線や国道4路線、道道6路線が交わる道東交通の要衝の位置に当たる。

日照率が高く、降雨量が少ないが、水道の水源地は、藻琴山から湧き出る女満別川上流であり、良好な水質を保っている。

歴史

  • 1887年(明治20年) 美幌他5か村戸長役場を設置。
  • 1915年(大正4年)4月1日 美幌村、杵端辺(けねたんべ)村、古梅(ふるうめ)村、活汲(かっくみ)村、達媚(たっこぶ)村、飜木禽(ぽんききん)村が合併し、二級町村制施行、美幌村となる。
  • 1919年(大正8年)4月1日 活汲村、達媚村、飜木禽村の3大字を津別村(現津別町)として分村。
  • 1920年(大正9年) 美幌峠道路開通。
  • 1921年(大正11年)4月1日 津別村の一部を編入。
  • 1923年(大正13年)4月1日 一級町村制施行、美幌町となる。
  • 1934年(昭和9年) 美幌峠を含む阿寒一帯が国立公園に指定を受ける。 
  • 1937年(昭和12年) 3大字を廃止、各町名、字名への再編が行われる。
    • 美幌村 → 東1~3条(南・北)、西1~2条(南・北)、大通南、大通北、仲町、新町、元町、美莫、青山、三橋、鳥里、野崎、瑞治、報徳、稲美、都橋、駒生、田中、美禽、昭野、美和、豊岡、上町、美富、豊幌、福住、豊富、古梅、登栄、栄森
    • 古梅村 → 古梅、日並
    • 杵端辺村 → 福住、日並、豊富、古梅
  • 1938年(昭和13年) 田中地区に海軍航空隊施設工事着工。
  • 1946年(昭和21年)9月30日 女満別村(現大空町)高野地区を編入。
  • 1950年(昭和25年) 町立美幌高等学校を美幌農林学校に統合。下水道事業町営開始。
  • 1951年(昭和26年) 警察予備隊駐屯。
  • 1952年(昭和27年) 美幌商工会議所設立。美幌図書館開館。広報びほろ発刊。
  • 1953年(昭和28年) 美幌町町歌制定。大下孝一作詞、武満徹作曲。
  • 1959年(昭和34年) 日本甜菜製糖美幌工場操業。
  • 1960年(昭和35年) 「美幌町役場」現庁舎落成。
  • 1963年(昭和38年) クレードル工場操業。
  • 1964年(昭和39年) 美幌町総合計画策定。
  • 1967年(昭和42年) 開基80年記念事業実施。柏ヶ丘公園樹木園造成。美幌町民憲章、町旗制定。
  • 1968年(昭和43年) 美幌都市計画用途地域指定。
  • 1969年(昭和44年) 「美幌町体育会館」落成。
  • 1970年(昭和45年) 美幌温水溜池の設置。
  • 1971年(昭和46年) 「スポーツセンター」完成。
  • 1972年(昭和47年) 警察庁舎落成。ゴミ焼却施設完成。美幌町体育会館を町民会館へ名称変更。
  • 1973年(昭和48年) 公共下水道事業着手。
  • 1976年(昭和51年) 特別養護老人ホーム「緑の苑」オープン。「網走川河畔公園」完成。クッシーブーム。
  • 1977年(昭和52年) 上下水道拡張工事着工。開基90年記念事業実施。柏ヶ丘公園にタイムカプセル埋立(50年後の2027年に掘り起こす)。
  • 1978年(昭和53年) 国営かんがい排水事業「古梅ダム」本体工事に着手。
  • 1979年(昭和54年) 「町立図書館」新築。
  • 1980年(昭和55年) 「第1回びほろ観光牛肉まつり」開催(後に観光和牛まつりに改称)。
  • 1981年(昭和56年) クッシーまつり開催。公共下水道供用開始。
  • 1982年(昭和57年) 「コミュニティセンター」建設。
  • 1985年(昭和60年) 国鉄相生線廃止。美幌峠牧場オープン。
  • 1987年(昭和62年) 開基100年記念事業実施。第1回全国ハンググライディング大会開催。第1回ビホロ100kmバイアスロン(後にデュアスロンに改称)大会開催。「美幌博物館・農業館」オープン。
  • 1988年(昭和63年) 「勤労者体育センター」オープン。「美幌林業館」オープン。スカイダイビング大会開催。「古梅ダム」完成。
  • 1990年(平成2年) 「みどりの村森林公園」オープン。パラグライダー東北海道ジャパンオープン開催。小惑星に「美幌」と命名。
  • 1991年(平成3年) 「B&G財団海洋センタープール」オープン。美幌峠牧場などで連続テレビ小説君の名は」ロケ開始。「グリーンビレッジ美幌」オープン。
  • 1992年(平成4年) 北海道道217号北見美幌線美幌トンネル開通。みどりの村ジャンボすべり台、壁泉、わんぱくの砦完成。町民手作りによる秋祭り「美幌ふるさと祭り」開始。
  • 1994年(平成6年) 美幌ニュージーランド友好協会設立。
  • 1996年(平成8年) 日帰り温泉施設「峠の湯びほろ」オープン。
  • 1997年(平成9年) 110年記念式典、110年祭挙行。ニュージーランド・ワイパ地区ケンブリッジと友好姉妹都市調印。
  • 1999年(平成11年) 「柏ヶ丘運動公園野球場」改築オープン。
  • 2000年(平成12年) 「町立国民健康保険病院」改築オープン。「美幌みらい農業センター」設置。国道39号美幌バイパス美幌高野交差点 - 美幌IC間開通。
  • 2001年(平成13年) 「マナビティセンター」オープン。ターミナル物産館「ぽっぽ屋」オープン。
  • 2002年(平成14年) 「美幌峠レストハウス」(道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」)オープン。「リリー山スキー場」リフト設置。
  • 2004年(平成16年) 保健福祉総合センター「しゃきっとプラザ」オープン。美幌郵便局新局舎オープン。
  • 2005年(平成17年) 国道39号美幌バイパス美幌IC - 女満別空港IC間開通。ごみ有料化と戸別収集開始。FSC森林認証を取得。
  • 2007年(平成19年) 美幌120年祭挙行。
  • 2008年(平成20年) 美幌町議会のインターネット中継開始。
  • 2009年(平成21年) 特別養護老人ホーム「緑の苑」の民間移譲が議会提案され、一度は否決されるものの、再提案で可決される。
  • 2010年(平成22年) 「びほろエコハウス」(環境省エコハウスモデル事業)新築オープン。
  • 2011年(平成23年) 「美幌町自治基本条例」施行
  • 2012年(平成24年) 「美幌町民会館(びほーる)」オープン。
  • 2013年(平成25年) 美幌消防100周年。第1回びほろ夏まつり開催。
  • 2014年(平成26年) 福豊小学校が閉校。ソチオリンピック、パラリンピックに美幌町出身の選手が4名出場。
  • 2015年(平成27年) 木育(もくいく)ひろば「きてらす」オープン。
  • 2016年(平成28年) 全国小学生陸上競技大会で、6年男子100mに出場の山田楓河選手が、昨年に続き全国大会2連覇。
  • 2017年(平成29年) 美幌130年祭挙行。
  • 2018年(平成30年)「美幌町民会館」改築オープン。

産業

経済

陸上自衛隊美幌駐屯地日本甜菜製糖をはじめとする多くの食品工場があることから、関係者や家族(主に町外出身者)が多く暮らしており、経済活動にも少なからず影響を持っているとされる。さらに、自然が豊かで、降雪量が北海道の気候としては少ない部類に入り、自然災害が少なく、温和な環境である。そして、商業施設や交通、医療機関等の都市機能が充実しているため、町外はもとより、北海道での生活を求めた道外出身の移住者が多く在住している。

マスメディア

金融機関

農協

  • 美幌町農業協同組合(JAびほろ)
  • 美幌地方広域農業協同組合連合会
  • ビホロ農工連(2009年4月現在、馬鈴薯でん粉生産量は日本一[4]

立地企業

ミュージックハウスを展開するタカハシ発祥の地。

商業施設

公共機関

警察

消防

  • 美幌・津別広域事務組合消防本部
    • 美幌消防署
    • 美幌消防団

郵便

  • 美幌郵便局(集配局)
  • 上美幌郵便局
  • 福住郵便局
  • 美幌駅前郵便局
  • 美幌南郵便局
  • 稲美簡易郵便局
  • 美幌元町簡易郵便局

宅配便

姉妹都市・提携都市

地域

人口

美幌町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

教育

  • 高等学校
  • 中学校
    • 美幌町立美幌中学校
    • 美幌町立北中学校
  • 小学校
    • 美幌町立美幌小学校
    • 美幌町立旭小学校
    • 美幌町立東陽小学校

交通

鉄道

かつて美幌駅から分岐し国鉄相生線が通っていたが、1985年(昭和60年)4月1日に廃止されている。町内には旭通仮乗降場上美幌駅豊幌仮乗降場が設置されていた。

路線バス

「美幌駅バスターミナル」を中心に運行される

  • 阿寒バス - 町内循環線
  • 北海道北見バス - 津別方面(相生線廃止代替)、北見方面
  • 網走バス - 網走・小清水方面
  • 網走バス・北海道北見バス・北海道中央バス - 札幌方面(ドリーミントオホーツク号)
  • 美幌町営バス - 古梅線、豊岡線、報徳線、日並線(阿寒バスに運行管理を委託[5]

阿寒バスと北海道北見バスは町内に美幌営業所を設置する。網走バスの営業所は廃止されている。

道路



名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

町の文化財

  • 絵模様付礫 - 美幌博物館にレプリカ常設展示
  • 瑞治足柄奴
  • 美幌小学校のかしわ
  • ベニバナヤマシャクヤク自生地 - 野崎・柏ヶ丘公園内

観光

ファイル:JASDF T-6.JPG
美幌航空公園に保存されている航空自衛隊のT-6練習機

祭り

  • びほろ冬まつり(2月)
  • 美幌峠祭り(5月)
  • 美幌峠駅伝競走大会(5月)
  • 美幌観光和牛まつり(7月)
  • びほろ夏まつり(8月)
  • ビホロ100kmデュアスロン大会(8月)
  • 美幌ふるさと祭り(9月)

美幌町の有名人

美幌町出身の有名人

美幌町ゆかりの有名人

  • 円舘金 - 美幌町在住の天文学愛好家(小惑星ハンター)。岩手県岩泉町出身。
  • 藁科雅美 - 音楽評論家、毎日放送音楽ディレクター、訳書「バーンスタイン物語」など。戦後、美幌町に疎開し町民の文化向上に貢献する(1950年第1回美幌町文化賞受賞)。山口昌男に英語を個人指導、團伊玖磨に美幌農業高校校歌作曲を依頼(1952年)、武満徹に美幌町町歌作曲を依頼(1953年)。
  • 美ち奴(みちやっこ、本名:久保染子) - 日本の女性歌手、1937年美幌開基五十年を記念して制定された「美幌小唄 (作詞:大塚郷湖、作曲:須藤五郎)」を歌い、また、美幌観光協会の依頼により「美幌観光音頭 (作詞:大塚郷湖、作曲:松田喜一、唄:美ち奴)」は、帝蓄レコード(テイチクレコード)でレコード化された。
  • 宮嶋龍雄-小樽出身1954・1955冬季国体スキージャンプで優勝、兄は1936独ガルミッシュ・パルテンキルフェンオリンピックの日本代表宮嶋巌。クッシーブームの時には観光課長を務める。
  • 須藤五郎 ー 日本の音楽家。開基50年記念歌 美幌町町歌 ー 1937年(昭和12年)制定、作詞 大塚郷湖、作曲 須藤五郎、歌手 塩まさる。開基50年記念歌 美幌小唄 ー 1937年(昭和12年)制定、作詞 大塚郷湖、作曲 須藤五郎、歌手 美ち奴。

その他

脚注

外部リンク