記紀

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記紀(きき)とは、『古事記』と『日本書紀』との総称である[1]。『古事記』の「記」と『日本書紀』の「紀」を併せて「記紀」という。

両書とも、奈良時代に編纂された日本神話や古代の歴史を伝えている重要な歴史書である。序盤は神話そのものであり、執筆年代に近づくにつれ歴史書としての性格が強くなる。ただし後半においてもなお疑義がもたれる記載内容もあるとの見方もある一方、近年の考古学的発見の多くは記紀の記事の正確さをより裏付ける結果となっている(法隆寺再建の記事や蘇我氏甘樫丘など)。慎重な検証が必要であるが、同時代史料が極めて少ないことから、重要な史料であることには変わりはない。

室町時代までは日本の神話や古代の歴史を伝えている重要な歴史書として『先代旧事本紀』を含めて「三部の本書」とされることが多かったが、江戸時代に入って「先代旧事本紀」が偽書であると考えられるようになって以後この二書のみで記紀とされることが多くなった。

関連項目

脚注

  1. 三省堂 大辞林 第三版 『記紀 キキコトバンク、2006-10-27。ISBN 978-4385139050。アクセス日 2017-4-1
  2. 記紀歌謡の伝承に関する一考察