鉄道道路併用橋

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ファイル:神戸橋・鎌倉市腰越(Goudo-bashi bridge).JPG
日本で唯一の1の類型・神戸橋(鎌倉市)
ファイル:Inuyamabashi-Bridge.jpg
過去に存在した1の類型。併用橋時代の名鉄犬山線犬山橋(1996年11月)。
ファイル:20070526murayama bridge.jpg
2の類型。長野電鉄の村山橋(旧橋時代)。
3の類型。関西国際空港連絡橋。上段が自動車道路、下段が鉄道。
ファイル:Eisenbahn- und Straßenbrücke.png
3の類型。上段が鉄道、下段が道路。

鉄道道路併用橋(てつどうどうろへいようきょう)は、鉄道道路が一本のを共用する状態の橋のことである。

解説

河川などに対する架橋に際して道路と鉄道の橋をそれぞれ架ける予算がなかった場合などに、共用橋として建設されることが多い。

後に交通量の増加などで、並行して橋を増設して道路と鉄道を分離・解消した事例も多くある。

路面電車軌道法準拠)の道路との併用橋については含めないことが多い。

併用の方式

3.を含めず1.と2.のみ、ないしは1.だけを狭義の「鉄道道路併用橋」とすることがある。

  1. 鉄道と道路が同一平面に併設され、鉄道と道路の走行域も共用となっているもの。
    • 現在の日本には江ノ島電鉄の神戸橋(ごうどばし)しか現存しない。同橋は併用軌道部分に存在するが、江ノ島電鉄線鉄道事業法に準拠した鉄道路線であるため、短いながら日本で唯一の鉄道道路併用橋となっている。
    • かつては犬山橋名鉄犬山線)、二子橋東急大井町線)なども存在したが、道路交通量の増加に伴って渋滞の原因となる、鉄道に対して安全上の問題が生じる、などの理由から後に鉄道部分と道路部分が分離された。
    • なお、法令上(軌道ではない)鉄道路線を道路上に敷設することは認められていないため、多くは10年毎の「特認」扱いとして認可されていた。
  2. 鉄道と道路が同一平面に併設されるが、それぞれ走行区域が分離されているもの。
    レインボーブリッジ城東貨物線淀川橋梁(2013年に道路廃止)、長野電鉄長野線村山橋新潟交通電車線1999年廃止)の関屋大橋三江線2018年廃止)の第一江川橋梁、北陸新幹線の新九頭竜橋(仮称、建設中)[1]など。
  3. 鉄道と道路が、上下に分離して敷設される場合。
    瀬戸大橋関西国際空港連絡橋竜の口橋りょうなど。なお、一般小型橋においては鉄道が上側に敷設される事例もあるが、大型橋は鉄道の方が重荷重であるので、バランスの問題から鉄道が下側に敷設されるのが通常である。

日本国外の併用橋

  • 青馬大橋中国香港のランタオ島と馬灣を結ぶ。鉄道道路併用の吊り橋としては世界最長)
ファイル:SydneyHarbour.jpg
シドニーのハーバーハイウェイ。写真中央で右から橋の方向へ向けて鉄道が合流しているのが解る。

鉄道部分が廃止された橋

道路部分が廃止された橋

関連項目

  • 揖斐大橋
  • 長良大橋
    • どちらも鉄道道路併用橋として建設されたが、計画の中止により線路が引かれることはなかった。
  • 明石海峡大橋
    • 鉄道道路併用橋として建設される計画であったが本四連絡橋の架橋計画のゴタゴタと架橋資金の面から頓挫。道路単独橋となった。

脚注