長者原駅
長者原駅(ちょうじゃばるえき)は、福岡県糟屋郡粕屋町長者原東一丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)の駅。粕屋町の代表駅である。
篠栗線を所属線[1]とし、香椎線を加えた2路線が乗り入れ、接続駅となっている。また篠栗線は愛称の「福北ゆたか線」の区間に含まれている。
歴史
篠栗線と香椎線(宇美線)の立体交差地点に設置された乗換駅であるが、篠栗線の原町駅との距離が余りに短い(1km以下)ため、地元から要望されつつも国鉄時代には建設が実現しなかった。当駅が設置されたのは国鉄分割民営化がなされJR九州が成立した直後のことであった。
なお、現在の長者原駅は駅(停留場)名としては3代目であり、初代は現在の伊賀駅(1904年1月1日開業、1908年10月1日改称)で、2代目は1935年2月5日伊賀 - 酒殿間に設置された停留場(1942年に廃止)であった。
また2017年(平成29年)9月21日に福岡市営地下鉄空港線福岡空港駅から当駅までを地下鉄もしくはモノレールで延伸を促進する協議会が粕屋町に発足した[3]。
駅構造
篠栗線(福北ゆたか線)用の島式ホーム1面2線の西端上を、香椎線用の単式ホーム1面1線の高架がほぼ直角に立体交差している。篠栗線ホーム上に橋上駅舎を備える。以前は篠栗線側も1面1線であったが、2001年(平成13年)10月6日の福北ゆたか線電化にあわせて交換設備が設置された。狭い土地に交換設備を設置したために曲線がきつく、駅構内は一線スルー方式を採用しているが、2番線は60km/h、1番線は博多側の制限速度は40km/h、篠栗側の制限速度は50km/hに制限されている。
基本的に篠栗・直方方面は1番のりば、柚須・博多方面は2番のりばを使用するが、構造上はどちらのホームからも発着出来る。通過列車は2番のりばを通過していく。特にラッシュ時には、博多方面に向かう利用客が非常に多く、当駅から非常に混雑する。
直営駅で、自動改札機およびみどりの窓口が設置されている。JR九州の駅で唯一接続表示灯という設備を持つ。これは福北ゆたか線に遅れが出た際、香椎線の乗換列車を待たせるためのもの。また、駐輪所と階段を利用した自由通路がある。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■福北ゆたか線 | 上り | 篠栗・直方方面 |
2 | 下り | 吉塚・博多方面 | |
3 | ■香椎線 | 上り | 香椎・西戸崎方面 |
下り | 須恵・宇美方面 |
利用状況
2016年(平成28年)度の1日平均乗車人員は3,774人である[5]。
年度 | 1日平均 乗降人員[6] |
1日平均 乗車人員 |
---|---|---|
2006年 | 5,000 | - |
2007年 | 5,500 | |
2008年 | 5,700 | |
2009年 | 5,900 | |
2010年 | 6,300 | |
2011年 | 6,600 | |
2012年 | 6,700 | |
2013年 | 6,900 | |
2014年 | 7,000 | |
2015年 | 7,200 | |
2016年 | 3,774 |
駅周辺
篠栗線、香椎線の立体交差部に後から設置された駅であるため、住宅地の中のややわかりにくい場所にある。
- 粕屋町役場
- 駕与丁(かよいちょう)公園(駕与丁池)
- 福岡県立福岡魁誠高等学校
- 粕屋町立粕屋中央小学校
- サンレイクかすや
- 福祉センター(粕屋町)
- 粕屋町総合体育館(かすやドーム)
- 粕屋町立総合図書館(粕屋フォーラム)
- 粕屋警察署 粕屋交番
- 長者原郵便局
バス停は西鉄バス・ふれあいバス(粕屋町福祉巡回バス)ともに当駅から約300m離れた周辺部に点在しており、当駅前に発着するバスはない。
隣の駅
脚注
- ↑ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ↑ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2009年3月3日)
- ↑ 長者原駅と接続目指す、福岡空港駅…促進協発足-讀賣新聞平成29年9月21日
- ↑ 福岡県粕屋町公式ウェブページ 町のあらまし・シンボルマーク
- ↑ “駅別乗車人員上位300駅(平成28年度) (PDF)”. 九州旅客鉄道 (2017年7月31日). . 2017閲覧.
- ↑ 粕屋町 町勢要覧 JR各駅別利用状況
関連項目
外部リンク
- 長者原駅(駅情報) - 九州旅客鉄道