隈取磁極型誘導電動機

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ファイル:Shaded pole motor.jpg
スケルトンモータ
ファイル:Shaded pole detail.jpg
ステーターと隈取りコイル

隈取磁極型誘導電動機(くまとりじきょくがたゆうどうでんどうき)は、単相誘導電動機の一種である。くま取りコイルモータくま取り巻線形電動機隈取線輪型誘導電動機とも呼ばれる。

隈取磁極は単相交流電源で使用する誘導電動機にて、始動トルクを得る方式の一つである。磁極の一部に短絡コイル(くま取りコイル)を巻くことにより励磁の遅れが発生し、回転磁界を発生させることで回転方向が決定する。単相誘導電動機としては構造が単純で安価であるが、効率が悪いため、小型で負荷の軽い冷却ファンなどの用途に使用される。基本的に逆転運転はできない。名称の『隈取』は、歌舞伎役者化粧と同じ由来で、を作ることを意味する。磁気的に考えると短絡コイルがあることで、その部分の磁化を遅らせる(影を作る、遮る)ためである。

角型タイプのモータは「スケルトンモータ」と呼ばれており、特に安価な交流モータとして扇風機等に使用されている。

関連項目