黒部進

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黒部 進(くろべ すすむ、1939年10月22日 - )は、日本俳優である。本名は吉本隆志(よしもと たかし)[1]で、芸名は出身地である富山県黒部市に由来する。『ウルトラマン』のハヤタ隊員役で知られる。アートプロモーションがマネジメントしている。『ウルトラマンティガ』レナ隊員役の女優吉本多香美は長女である。

来歴・人物

富山県立桜井高等学校中央大学経済学部を卒業し、1962年東宝へ入社して1963年石坂洋次郎原作の青春文芸作『暁の合唱』で、主演の星由里子の相手役としてデビュー。その後は『国際秘密警察シリーズ』や特撮映画には悪役で、また戦争大作『太平洋奇跡の作戦 キスカ』などに出演した。

1966年に『ウルトラマン』の主人公である科学特捜隊のハヤタ隊員役として起用された。『ウルトラマン』は平均視聴率36.8%を誇る大ヒット作となり、全39話に出演した黒部も「正義のヒーロー」として一躍有名になる。同作終了後は再び東宝映画数本に出演したが、1970年頃に退社しテレビに軸足を移す。1970年の『燃えよ剣』(NET)では新選組隊士永倉新八を演じて『ウルトラマン』に次ぐ代表作としたが、その後は時代劇や刑事物、特撮物で主にゲストとして悪役を演じるようになり、多くのドラマに出演。特撮ドラマでも奇抜なメイクで悪役を演じた。『西部警察』の悪役にスポットを当てたDVDソフトシリーズ「ダーティーキャラクターコレクション」では、八名信夫阿藤快と並んでパッケージの表紙を飾っている。

1990年代以降は特撮ブームの再燃により、特撮作品や関連番組、イベント等への登場が増え、一般ドラマでの役柄も広がった。2005年には『ウルトラマンマックス』(TBS)で約40年ぶりに防衛幹部役でウルトラシリーズに本格レギュラー出演した。実娘の吉本多香美とはCMで父娘共演し、2008年の映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』でもハヤタ役と娘役で共演を果たしている。

エピソード

  • 渋谷で靴磨きを営んでいる折、日々の生活を問われて役者を目指している旨答えると、保証人を引き受けるからと東宝のニューフェイス応募を山本嘉次郎から促され、映画俳優の端緒になる。
  • 31歳の時、オートバイでアフリカ大陸を横断して以来、同地に魅せられ、ケニア孤児院建設、里親募集運動などにも携わっている[1]
  • ウルトラマンで最も印象深い怪獣はピグモンウー、と随所で述べている。
  • 1998年に『ハヤタとして、父として』を出版し、娘の吉本多香美が芸能界入りを希望していると知った時に猛反対するも、「あなた自身がやってきたことを、なぜ娘がしてはいけないの」と妻に問われて反論できずに認め、後にタマノイ酢「はちみつ黒酢」CMで共演の際に娘の出演料が自分より多くがっかりしたことなどを記している。

著書

  • ハヤタとして、父として(1998年、扶桑社刊、ISBN 9784594025564)
  • ウルトラ旨い! 『愛と正義の大人の食卓』(2001年12月 ワニマガジン社、ISBN 978-4898296691)

黒部進(に該当する役)を演じた俳優

脚注・出典

  1. 1.0 1.1 『テレビ・タレント人名事典』 日外アソシエーツ、2001年、第5版。ISBN 978-4816916779。

関連項目

外部リンク