ティベリウス

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ティベリウス・ユリウス・カエサル
古典ラテン語Tiberius Julius Caesar紀元前42年11月16日 - 紀元後37年3月16日

第2代ローマ皇帝(在位14~37)。父ティベリウス・クラウディウス・ネロと母リウィアとの長子として生まれたが、離婚した母がオクタウィアヌス(後のアウグストゥス帝)と再婚したために、母の連れ子となる。

幾多の遠征で勝利を収め、義父帝を手助けしたので、その養子として後継者に指名された。治世の初期には、アウグストゥスの統治理念に忠実で善政を敷いた。しかし、勢力の増大した親衛隊長官セイヤヌスを重用し、彼に統治を託してカプリ島に引退した(26)ことは、セイヤヌスの帝位簒奪(さんだつ)の陰謀を誘因した。

31年にセイヤヌスは処刑された。猜疑(さいぎ)心の強いティベリウスは晩年のほとんどをカプリ島で過ごした。

後半の恐怖政治や緊縮財政の断行および親しみに欠ける性格のために、民衆の人気を博することはなかったといわれる。もっとも、彼の治世に関する主たる史料がタキトゥスやスエトニウスら元老院擁護派の歴史家の偏見に満ちた立場から記されており、彼の思想や性格を断言することはむずかしい。

脚注




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