ペルソナ

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ラテン語でペルソナ(persona)、ギリシャ語でプロソポン(πρόσωπον)またはヒュポスタシス(υπόστασις)

位格ともいう。本来の意味は俳優のかぶる仮面。そこから奥にある実体を意味することになり,個的人格 personの意となる。キリスト教神学におけるペルソナ (位格) とは,三位一体論に関して,神の唯一の神性のなかの三つの「私」といえる基体の意であり,客観的に1個のそれ自体で完結している全体,直接神に向ってつくられた唯一のものとして,それ自体で完成した理性的な単一実体 substantiaを意味する。これはテルトゥリアヌスによるとされ,以後この語は西欧神学,哲学において,認識と愛とをそなえた精神的実体の意で用いられた。ユングの心理学では,表に現れた仮面として,社会的なパーソナリティを意味する。