中部天竜駅

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新幹線の座席が設置された待合室(現在は撤去)
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中部天竜駅に停車中の特急「伊那路

中部天竜駅(ちゅうぶてんりゅうえき)は、静岡県浜松市天竜区佐久間町半場にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線である。

概要

飯田線の要所となる駅であり、飯田線の静岡県内にある駅では唯一の有人駅である。

普通列車は朝を中心に当駅始発の列車が数多く設定されており、特急伊那路」、快速列車も停車する。かつて運転されていた臨時列車トロッコファミリー号」の終着駅でもあった。また、二俣線遠江二俣駅(現・天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線天竜二俣駅)から乗り入れる「佐久間線」(未成線)の終点に予定されていた。

かつては駅構内に鉄道車両を展示する「佐久間レールパーク」が併設されていたが、2009年に閉園した。

2012年3月17日より、当駅以南(豊橋方面)を走る一部の列車がワンマン化された。ただし当駅以北(飯田方面)へ直通する列車は当駅から車掌が乗務することもある。

歴史

駅名は、天竜川を挟んだ対岸の地名、中部(なかっぺ)に由来する。中部は現在の行政地名としては「なかべ」と読む。当初は「なかっぺてんりゅう」という読みであったが途中で現在の読みに変更されている。

駅構造

島式ホーム1面2線と側線を持ち、列車交換が可能な地上駅。駅舎とホームは、ホームの下川合駅側にある構内踏切で連絡している。

駅長配置駅(直営駅)である。管理駅として、飯田線の静岡県内にある各駅(出馬駅 - 小和田駅間)を管理している。JR全線きっぷうりば(営業時間9:10 - 17:25、一部休止する時間帯あり)があるが、早朝・夜間は無人となる。

駅舎内には土産物屋、駅構内には旧中部天竜機関区の施設と留置線を利用した佐久間レールパークがあった。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 飯田線 下り 天竜峡飯田辰野方面[4]
2 上り 豊橋方面[4]

駅南西から天竜川を渡り国道473号に出る細い道路がある。これは、かつて当駅から分岐し佐久間周波数変換所へ向かっていた資材輸送用専用線の廃線跡である。

利用状況

「静岡県統計年鑑」及び「浜松市統計書」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。

年度 1日平均
乗車人員
1993年 386
1994年 350
1995年 359
1996年 359
1997年 361
1998年 324
1999年 311
2000年 273
2001年 256
2002年 234
2003年 242
2004年 244
2005年 228
2006年 227
2007年 288
2008年 273
2009年 289
2010年 228
2011年 212
2012年 188
2013年 172
2014年 158
2015年 170
2016年 144

駅周辺

バス路線

「中部天竜駅」バス停
中部天竜駅から佐久間駅佐久間歴史と民話の郷を経由して、遠鉄バス北遠本線と接続する「西渡」バス停に至る佐久間ふれあいバスのバス路線が発着。一部の便は同路線の「間庄口」または「大輪」バス停まで向かう。
「中部口」バス停
中部大橋を渡った対岸にある。佐久間ふれあいバスで中部天竜駅を経由しない便が発着する。
過去
かつては国鉄バスが佐久間ダムまでの路線を運行していたが1964年(昭和39年)3月に廃止、廃止後の代替輸送機関として「共益バス」が、共益株式会社(電源開発(Jパワー)グループ、現・JPビジネスサービス)により1984年頃まで運行されていた。佐久間ダムまでの唯一の公共交通機関が消えたことにより、翌1985年に国鉄の一般周遊券における「周遊指定地」から佐久間ダムが削除されている。周遊指定地が削除となった第1号の事例である。

隣の駅

東海旅客鉄道
飯田線
快速(上りのみ運転)
浦川駅中部天竜駅佐久間駅
普通
下川合駅 - 中部天竜駅 - 佐久間駅

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 石野哲(編) 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 JTB、1998年、102頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
  2. 「梁山泊会所告示(5)」(『停車場変遷大事典』補遺データ)
  3. “JR7社14年のあゆみ”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 9. (2001年4月2日) 
  4. 4.0 4.1 駅掲示用時刻表の案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(2015年1月現在)。

関連項目

外部リンク

テンプレート:飯田線