加藤幹郎

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かとう みきろう
加藤 幹郎
生誕 テンプレート:Birth year and age
日本の旗 日本 長崎県長崎市
出身校 筑波大学比較文化学類卒業
筑波大学院博士課程文芸・言語研究科単位取得満期退学
職業 映画批評家映画学者
肩書き 日本映画学会初代会長・顧問
京都大学教授
任期 京都大学教養部助教授(1987年)
日本映画学会初代会長(2005年 - 2012年)
京都大学大学院人間・環境学研究科教授(2006年 - )
日本映画学会顧問(2012年 - )
受賞 1986年:日本英文学会新人賞[1]
2001年:吉田秀和賞[1]

加藤 幹郎(かとう みきろう、1957年 - )は、日本映画批評家映画学者京都大学名誉教授日本映画学会初代会長(2005年 - 2012年)。

経歴

長崎県長崎市生まれ。筑波大学比較文化学類卒業[1]。同大学院博士課程文芸・言語研究科単位取得満期退学[1]京都大学大学院人間・環境学研究科教授[1]。博士(人間・環境学)[1]。英文学者として出発。ジェイムズ・ジョイスに関する論文「Ulyssesの謎--第15挿話"Circe"を中心に」により第9回日本英文学会新人賞受賞[2]。1986年、帝京大学専任講師に着任[1]。1987年に京都大学教養部助教授に着任[1]映画研究にシフトした[1]。2003年、京都市長桝本頼兼より感謝状を贈られる[1]ミシガン大学客員教授、フルブライト客員研究員(カリフォルニア大学バークレー校カリフォルニア大学ロサンゼルス校ニューヨーク大学ハワイ大学マノア校)などを経て、2006年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授[1]。日本の映画研究および関連学会のあり方を刷新すべく、2005年、中心となって日本映画学会を設立し、初代会長(2005年 - 2012年)[3][4]、2012年からは顧問を務める[5]。2015年3月末に京都大学院教授を早期退職し、現在、京都大学名誉教授。

著書

単著

  • 『映画のメロドラマ的想像力』(1988年、フィルムアート社)ISBN 9784845988709
  • 『愛と偶然の修辞学』(1990年、勁草書房)ISBN 9784326851072
  • 『鏡の迷路 映画分類学序説』(1993年、みすず書房)ISBN 9784622042471
  • 『夢の分け前 映画とマルチメディア』(1995年、ジャストシステム)ISBN 9784883091102
  • 『映画ジャンル論 ハリウッド的快楽のスタイル』(1996年、平凡社)ISBN 9784582282320
  • 『映画 視線のポリティクス 古典的ハリウッド映画の戦い』(1996年、筑摩書房)ISBN 9784480872838
  • 『映画とは何か』(2001年、みすず書房)ISBN 9784622042648
  • 『映画の領分 映像と音響のポイエーシス』(2002年、フィルムアート社)ISBN 9784845902316
  • 『「ブレードランナー」論序説 映画学特別講義』(2004年、筑摩書房)ISBN 9784480873156
  • 『映画の論理 新しい映画史のために』(2005年、みすず書房)ISBN 9784622071297
  • 『ヒッチコック「裏窓」 ミステリの映画学』(2005年、みすず書房)ISBN 9784622083030
  • 『映画館と観客の文化史』(2006年、中公新書)ISBN 9784121018540
  • 『表象と批評 映画・アニメーション・漫画』(2010年、岩波書店)ISBN 9784000245029
  • 『日本映画論 1933-2007 テクストとコンテクスト』(2011年、岩波書店)ISBN 9784000242837
  • 『列車映画史特別講義 芸術の条件』(2012年、岩波書店)ISBN 9784000256612
  • 『荒木飛呂彦論 マンガ・アート入門』(2014年、ちくま新書)ISBN 9784480067586
  • 『映画とは何か 映画学講義』増補改訂版(2015年、文遊社)ISBN 9784892571107
  • 『映画ジャンル論 ハリウッド映画史の多様なる芸術主義』増補改訂版(2016年、文遊社)ISBN 978-4892571176

編著

  • 『時代劇映画とはなにか ニュー・フィルム・スタディーズ』(共編、1997年、人文書院)ISBN 9784409100080
  • 『映画学的想像力 シネマ・スタディーズの冒険』(2006年、人文書院)ISBN 9784409100219
  • 『アニメーションの映画学』(2009年、臨川書店)ISBN 9784653040248

監修

  • 「映画学叢書」(全10巻監修、2010年 - 、ミネルヴァ書房
    • 第1巻 杉野健太郎編『映画とネイション』(2010年)ISBN 9784623059072
    • 第2巻 塚田幸光編『映画の身体論』(2011年)ISBN 9784623059645
    • 第3巻 杉野健太郎編『映画のなかの社会/社会のなかの映画』(2011年)ISBN 9784623061785
    • 第4巻 杉野健太郎編『交錯する映画 アニメ・映画・文学』(2013年)ISBN 9784623064878
    • 第5巻 杉野健太郎編『映画とイデオロギー』(2015年)ISBN 9784623072200
    • 第6巻 塚田幸光編『映画とテクノロジー』(2015年)ISBN 9784623065660

編集協力

  • 『日本映画は生きている』(全8巻編集協力、2010年 - 2011年、岩波書店)ISBN 9784000283915

訳 書

  • スティーヴン・ヒース『セクシュアリティ 性のテロリズム』(共訳、1988年、勁草書房)ISBN 9784326650897
  • コリン・マッケイブ『ジェイムズ・ジョイスと言語革命』(1991年、筑摩書房)ISBN 9784480831095
  • タニア・モドゥレスキー『知りすぎた女たち ヒッチコック映画とフェミニズム』(共訳、1992年、青土社)ISBN 9784791752232
  • スーザン・レイ編『わたしは邪魔された ニコラス・レイ映画講義録』(共訳、みすず書房、2001年)ISBN 9784622042686

日本版編集委員

  • ジャック・サリヴァン編『幻想文学大事典』(1999年、国書刊行会)ISBN 9784336041081

シンポジウム

  • FUTURE CINEMA─来たるべき時代の映像表現に向けて シンポジウム「意識と感覚のプロジェクション─映像表現の諸相」[6]

論文

  • 「加藤幹郎」の論文検索結果[7]

脚注

外部リンク