国道394号

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接続路線
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国道338号
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国道279号交点
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国道338号重複区間(略)
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国道338号
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国道4号七戸バイパス
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国道4号
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国道103号
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国道103号重複区間
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左:国道103号
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城ヶ倉大橋
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国道102号
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国道102号重複区間(略)
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国道7号弘前バイパス
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青森県道109号

国道394号(こくどう394ごう)は、青森県むつ市から青森県弘前市に至る一般国道である。ただし、両端部は上位の国道と重複しており、実質的には六ヶ所村から黒石市までの国道となっている。

概要

路線データ

一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。

青森県上北郡六ケ所村・同郡七戸町・同郡十和田湖町[注釈 2]青森市黒石市

歴史

藩政時代からある道で、奥州街道北浜街道を接続する道であった。六ヶ所村平沼から北の六ヶ所 - 東通 - 尻屋は、北浜街道と呼ばれる浜沿いの道で八戸まで接続していた。しかし、実際には平沼 - 東通 - 尻屋の地は(八戸藩ではなく)盛岡藩(後に七戸藩)の知行地であったから、(八戸からではなく)盛岡、七戸からのアクセスが問題であった。 このとき、盛岡から奥州街道を七戸まで下って、そこから大きく東へ折れて榎林 - 乙供を経て平沼に至る経路が使われた[4]

明治に入り東北本線が開通すると、六ヶ所方面から停車場への道路整備が求められるようになり、県道乙供停車場平沼線として指定される[5]。 しかし小川原湖の北岸をたどる本路線は悪路であり、小川原湖の水位が上がると簡単に水没した。また、冬季は使い物にならないため、六ヶ所村倉内-甲地村間は凍結した小川原湖の氷上を歩いたが、薄氷を踏みぬいて落水するのを防ぐため棒で突きながら歩いたという。このため、大正年間に六ヶ所村倉内-沼崎村を往復する動力船による湖上シャトルができてからは、沼崎駅(現在の上北町駅)まで船を使った連絡も併用された[6]

戦後になって、七戸 - 榎林間、榎林 - 乙供間、乙供 - 平沼間が別々に県道指定されたのち、平成4年に国道に指定される。

  • 1982年昭和57年)4月1日 - 一般国道394号(青森県弘前市 - 青森県上北郡七戸町)として指定。
  • 1993年(平成5年)4月1日 - 上北郡七戸町 - むつ市間を編入し、起終点を入れ替えて青森県むつ市 - 青森県弘前市に。

路線状況

青森市城ヶ倉の城ヶ倉大橋は深い渓谷に架かる大きな橋で、紅葉の時期には眺望が素晴らしい。弘前市方面と上北地方を結ぶ幹線道路だが、冬季は一部区間で閉鎖されるため利用できない。

重複区間

  • 国道338号(青森県むつ市・起点 - 青森県上北郡六ヶ所村・平沼交差点)
  • 国道103号(青森県十和田市・谷地交差点 - 青森県青森市荒川・城ヶ倉交差点)
  • 国道102号(青森県黒石市・南中野交差点 - 青森県弘前市・終点)

※2015年3月31日までは七戸町内に国道4号との重複区間があったが、同年4月1日付で旧道が国道指定を外され七戸バイパスが国道4号&45号本線となったため、国道4号との重複区間は無くなった(旧道区間の一部が国道394号単独区間に、残りの区間は七戸町道・十和田市道へ各々移管)。

冬期交通規制区間

通行止

  • 七戸町山館 - 青森市田代十文字(11月下旬 - 4月下旬)

時間規制

  • 青森市城ヶ倉 - 黒石市寒水沢(12月中旬 - 3月中旬、21時 - 翌7時30分通行止)
  • 十和田市谷地 - 青森市田代十文字(12月中旬 - 3月中旬、18時 - 翌7時30分通行止)

地理

通過する自治体

交差する道路

脚注

注釈

  1. 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. 2005年1月1日に、十和田市上北郡十和田湖町が合併して、新・十和田市発足。
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 2015年4月1日現在
  4. 重複区間を除く

出典

  1. 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. 法令データ提供システム. 総務省行政管理局. . 2014閲覧.
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況 (PDF)”. 道路統計年報2016. 国土交通省道路局. p. 22. . 2017閲覧.
  3. 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. 法令データ提供システム. 総務省行政管理局. . 2014閲覧.
  4. 山崎栄作編『東案内記』(昭和56年)p.77 (享和二年(1802)に江戸から佐井を通り国後択捉まで旅した旅行記である。筆者不明。)
  5. 『六ヶ所村史 中巻』pp.557-559
  6. 『六ヶ所村史 中巻』p.145-146

関連項目