水着

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水着(みずぎ、swimwear、swimsuit、swimming suit)

水泳、あるいは海水浴のためのスポーツ・ウエア。日本で海水浴が一般的に行われるようになったのは1887年(明治20)ころである。最初の女性用水着は、肌襦袢(じゅばん)とスカートという和洋折衷であった。それまでのものは、女は腰巻と襦袢、男は褌(ふんどし)であり、男子の褌は今日でも一部に受け継がれている。明治30年代になり、湘南(しょうなん)海岸一帯で海水浴が盛んになり始めると、ワンピース形式の膝丈(ひざたけ)で半袖(はんそで)、赤と紺、黒と白などの太い二色のメリヤス地で、俗にいう「縞馬(しまうま)スタイル」の水着が流行した。その後、フランスから導入された黒いシュミーズ型水着、さらには活動的なランニング・シャツ型のものが採用された。第二次世界大戦後、水着はメリヤスから織物へと転換することによって著しく発展し、女子は肩紐(ひも)付きのワンピース型、男子はトランクス型が一般的となった。1950年(昭和25)ごろに出現した小さなツーピース型水着「ビキニ」Bikiniは、1955年ごろから日本にも登場した。さらに1965年ごろにはトップレス水着「モノキニ」Monokiniなども出現し話題となった。今日水着は、社会の余暇時代、性的モラルの解放などを反映して、泳ぐ水着から見せる水着への傾向が強く、素材もさまざまな人工的、化学的な繊維の開発により、あらゆるデザインが可能になっている。  ヨーロッパでも、人々は古代から楽しみ、または鍛錬として水泳をしたが、そのための特別な衣服は存在しなかった。19世紀になると各種のスポーツが盛んに行われるようになり、ヨーロッパ各地に海水浴場が開かれた。このころから、フランス、イギリスにスポーツ用としての水着が現れた。男子はシャツとズボン、女子はドレスの下に膨らんだズボンを組み合わせ、靴下と靴をはいた、ほとんど体を覆い隠すものであった。1900年ごろになると、女子は膝丈のキュロットと袖なし、あるいは短袖のチュニックに靴下、男子は縞の太もも丈、長袖のコンビネーションを着用するようになる。1920年代の衣服の短縮化、日焼けの大流行で、水着はしだいに縮小化し、1925年ごろほぼ現在のようなワンピース・スタイルとなった。1935年ごろからは上下二部形式のツーピース・スタイルが生まれた。




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