沖縄銀行

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株式会社沖縄銀行(おきなわぎんこう、The Bank of Okinawa, Ltd.)は、沖縄県那覇市久茂地に本店を置く、信託併営の地方銀行

概要

1956年6月、國場幸太郎國場組創業者)、大城鎌吉(大城組創業者)、宮城仁四郎(琉球煙草、宮古製糖社長)、稲嶺一郎琉球石油創業者)ら地元財界実力者の主導によって設立された[1]

指定金融機関琉球銀行とともに隔年で受託しているほか、県内自治体で沖銀が指定金融機関を受託するケースも多い(他の金融機関との輪番制の場合もある)。地銀協加盟行では、1956年(昭和31年)と新しい年代に設立されているが、設立当時の沖縄県はアメリカ統治下にあり、いわゆる「戦後地銀」の制度に基づいて設立されたものではない。

日本格付研究所より「A+」(シングルAプラス)を取得(2015年5月1日現在)[2]

全国初の三大疾病保障付住宅ローンやスモールビジネスローンなどリテール部門を強化。また一部ローン(証書貸付型)商品を利用する際、日本赤十字社献血手帳や完走(歩)証明書を店頭に提示すると借入利率が最大2%優遇されるサービスを行っている。ネーミングは「がんじゅう割引」。また、現在も信託業務の併営が認められており、「金銭信託ゆとり」を取り扱っている。

近年、支店の新築移転を積極的に実施(例:コザ支店)しているほか、統廃合で無人ATM化した店舗を再有人化(豊見城支店豊見城団地出張所→豊見城団地支店→閉店・無人ATM化→豊見城支店とよみ出張所再開設)、またマルチメディアキオスク(MMK)「うちな~ネット」による共同ATMを増設をするなどしている。

かつては大阪支店を開設していたが廃止となった。現存する県外店舗は東京支店(東京都中央区八重洲)のみとなっている。

沿革

  • 1956年(昭和31年)
    • 6月 - 設立[3]
    • 7月 - 営業開始。
  • 1959年(昭和34年)5月 - 信託業務を開始。
  • 1963年(昭和38年)8月 - 三和相互銀行を買収[3]
  • 1964年(昭和39年)4月 - 東洋相互銀行を合併[3]
  • 1971年(昭和46年)10月 - 南陽相互銀行を合併[3]
  • 1972年(昭和47年)5月 - 沖縄の本土復帰に伴い、日本の銀行法による免許銀行となる。地銀協加盟。
  • 1987年(昭和62年)10月 - 東京証券取引所第2部、福岡証券取引所上場[3]
  • 1989年(平成元年)9月 - 東証1部に指定[3]
  • 2006年(平成18年)7月 - 創立50周年。
  • 2010年(平成22年)1月 - 個人向けインターネットバンキングの通常店舗利用者の月額基本利用手数料が無料化。
  • 2011年(平成23年)2月 - 19年ぶりとなる新店舗、八重瀬支店を八重瀬町に開設[4]
  • 2014年(平成26年)
    • 5月 - おきぎん総合管理株式会社を解散[3]
    • 11月 - 美ら島債権回収株式会社を設立[3]
    • 11月25日 - セブン銀行との提携を開始。
  • 2015年(平成27年)12月 - Pepper3台が入行[5]
  • 2016年(平成28年)1月4日 - 勘定系システムの更改完了[6][注 1]
  • 2017年(平成29年)3月31日 - おきなわ証券(現:おきぎん証券)の全株式を日本アジア証券から取得し、完全子会社とする[7][8]

関係会社

連結子会社

ATM提携関連

JAおきなわATM相互提携サービスを行っている。 沖銀のカードでJAおきなわのATMを利用した場合、逆にJAおきなわのカードで沖銀ATMを利用した場合ともに自行カード扱いとなる。 また、沖銀と沖縄海邦銀行コザ信用金庫・JAおきなわと合同で、マルチメディアキオスク(MMK)「うちな〜ネット」による共同ATMも展開している[注 2]。このほか2014年11月にはセブン銀行とのATM利用提携を開始した[10][11]。さらに北海道銀行とも提携を開始した。

マスコットキャラクター

2015年5月25日から、サンリオリトルツインスターズ(キキ&ララ)を起用[12]2016年7月からは通帳やキャッシュカード[13]沖縄都市モノレール(ゆいレール)の自社広告ラッピング車両1000形電車)にも登場している[14]

脚注

  1. 2011年1月、沖銀はNEC製オープン勘定系システムであるBankingWeb21の採用を決定するも、2014年3月28日開発凍結を発表していた。
  2. これまで沖縄県労働金庫も「うちな〜ネット」共同ATM提携に参加していたが、同労金が他行ATMキャッシュバックサービス実施することに合わせ、2010年10月以降順次撤退した[9]

出典

  1. 『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 』p.436
  2. “格付情報 株式会社沖縄銀行” (プレスリリース), 日本格付研究所, (2015年5月1日), http://www.jcr.co.jp/release/pdf/15d01082OB.pdf . 2015閲覧. 
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 「沿革」『株式会社沖縄銀行 S1004ZH8:有価証券報告書 ‐ 第84期』
  4. 沖銀が八重瀬支店 琉球新報2月22日付
  5. “ペッパー、沖銀に入行 頭取から辞令交付”. 琉球新報. (2015年12月18日). http://ryukyushimpo.jp/news/entry-190741.html . 2015閲覧. 
  6. “勘定系システム機器の更改完了のお知らせ” (プレスリリース), 沖縄銀行, (2016年1月4日), http://www.okinawa-bank.co.jp/news_release/2016010400011/ . 2016閲覧. 
  7. “おきなわ証券株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ” (プレスリリース), 沖縄銀行, (2017年2月9日), http://www.okinawa-bank.co.jp/news_release/2017020800013/file_contents/20170209nr.pdf . 2017閲覧. 
  8. “(開示事項の経過)おきなわ証券株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ” (プレスリリース), 沖縄銀行, (2017年3月31日), http://www.okinawa-bank.co.jp/news_release/2017033000035/file_contents/20170331nr.pdf . 2017閲覧. 
  9. 沖縄県労働金庫による案内
  10. “沖縄銀行とATM利用提携開始” (プレスリリース), セブン銀行, (2014年11月25日), http://www.sevenbank.co.jp/corp/news/2014/pdf/2014112501.pdf . 2015閲覧. 
  11. “沖銀、セブン銀と提携 全国でATM利用可”. 琉球新報. (2014年11月8日). http://ryukyushimpo.jp/news/prentry-234270.html . 2015閲覧. 
  12. 沖縄銀行 新イメージキャラクターの発表について”. 沖縄銀行 (2015年5月25日). . 2017閲覧.
  13. おきぎんイメージキャラクター「リトルツインスターズ」キキ&ララ通帳・キャッシュカードの取扱い開始について”. 沖縄銀行 (2016年6月24日). . 2017閲覧.
  14. ゆいレールラッピング車両「おきぎん キキ&ララ号」の出発式開催について”. 沖縄銀行 (2016年6月30日). . 2017閲覧.

参考文献

社史・記念誌

  • 沖縄銀行編 『沖縄銀行25年の歩み』1981年。
  • 沖縄銀行30年史編纂室編 『沖縄銀行三十年史』 1987年。
  • 沖縄銀行50年史編纂委員会編 『沖縄銀行五十年史』 2007年。

外部リンク