アイシン精機

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アイシン精機株式会社(アイシンせいき、AISIN SEIKI Co.,Ltd.)は、トヨタグループ自動車部品メーカー。日本の他メーカーや、フランスプジョー等の海外メーカーにも部品を供給している。CIは「Geared up for the future」。

概要

主な事業は自動車部品の開発と生産。ブレーキシステムや、大容量トランスミッションエンジン関連、ドア周り部品、GPSカーナビゲーションなどを手がけている。音声案内を行うボイスカーナビゲーションを世界で初めて世に送り出した。オートマチックトランスミッション(自動変速機)においては世界トップレベルとも言われる。近年はトヨタグループの製品(自動車や自動織機の技術など)を応用した商品が開発され、系列としてはベンチャー的である。

他にもベッドミシンなど住生活関連製品、ガスヒートポンプなどのエネルギー関連製品、さらには電動車いすなど福祉用品も扱っている。1980年代前半までは、シャープ製のカラーテレビ、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなどを「TOYOTA」マークをつけて「トヨタ家庭用機器」として販売していた。また、1976年に伊奈製陶(現LIXIL)と共同開発した「シャワートイレ」はその後の主力製品となった。

2009年6月から藤森文雄が社長に就任。豊田幹司郎以来となる二人目の生え抜き社長である。

アイシン精機は、一つの事業が大きくなった場合は分社化するという特徴があり、グループ会社は全世界で180社以上存在する。 中でも、子会社であるアイシン・エィ・ダブリュは、近年成長が著しく、親会社であるアイシン精機と比較しても売上高・社員数共にほぼ変らないという規模まで成長している。

ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグに所属するシーホース三河を運営している。2000年頃までは成績低迷に喘いでいたが、他チームを解雇されたりチームの廃部で居場所を失ったりした選手を多数受け入れて、2002年にはオールジャパン優勝を果たした。この苦労話が「ファイブ」としてノンフィクション小説となった。これが劇画化されビッグコミックで連載され、また2008年1月にはNHKテレビドラマ化もされた。

同社は日本取引所グループ日本経済新聞が「財務や経営が優秀な上場企業の上位400社」として選定しインデックス化するJPX日経インデックス400の構成銘柄に採用されている。

沿革

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JR北海道厚別駅札幌市厚別区)西口近くの木造小屋に残存している「トヨタ洗濯機」のホーロー看板(写真左上。2016年7月撮影)
  • 1943年2月18日 - 陸軍航空本部の命により、航空用発動機量産のため、トヨタ自動車工業と川崎航空機工業の共同出資によって「東海航空工業株式会社」として設立[1]
  • 同年3月29日 - 既存企業との社名の重複が発覚、「東海飛行機株式会社」に改称(トヨタ自動車75年史には、登記が3月19日、社名変更が4月8日とある。)[2]
  • 1949年6月 - 東海飛行機が愛知工業株式会社と社名を変更して航空機部品生産からミシン、自動車部品生産へと転換。
  • 1961年10月 - 愛知工業が名古屋証券取引所1部に上場。
  • 1965年8月 - 新川工業株式会社と合併してアイシン精機株式会社に社名を変更。
  • 1970年5月 - 東京証券取引所大阪証券取引所各1部に上場。
  • 2001年11月 - 創立35周年を記念として本社敷地内に展示施設のアイシンコムセンターを建設。
  • 2009年12月 - 大阪証券取引所上場廃止。

製品

施設

関連会社

グループ主要会社

連結子会社

  • アイシン東北
  • アイシン九州
  • アイシン九州キャスティング
  • アイシン北海道
  • ASブレーキシステムズ
  • 埼玉工業
  • 寿技研工業
  • 愛知技研
  • アイシン・メタルテック
  • シンコー精機
  • アイシン・エンジニアリング
  • アイシン・コムクルーズ
  • アイシン・インフォテックス
  • イムラ材料開発研究所
  • アイシン・コスモス研究所
  • テクノバ
  • エフティテクノ
  • アイシン・コラボ
  • 新三商事
  • 光南工業
  • 碧南運送
  • サンエツ運輸
  • 富士興産
  • アイシン新和
  • コザカイ工業
  • エイティーメンテナンス
  • エイティーマテリアル
  • イナテツ技研
  • 福田工業
  • エイ・ティー南陽
  • エイティーテクノス
  • エイティーアグリー
  • 高丘工業
  • 新和工業
  • エイ・シー工業
  • エィ・ダブリュ・サービス
  • エクォス・リサーチ
  • エィ・ダブリュ・エンジニアリング
  • エィ・ダブリュ・メンテナンス
  • エィ・ダブリュ・ソフトウェア
  • シーヴイテック
  • オーキス・ジャパン
  • エィ・ダブリュ・アイ・エス
  • テクノメタル
  • となみの工業
  • エイディーノウビ
  • エイディーサンユートピア
  • エイディーグリーン
  • エイ・ケイ・ケイ・エム
  • エーアイ・マシンテック
  • 辰栄メンテナンス
  • トーホー化工

持分法適用会社

脚注

  1. アイシン精機40年のあゆみ - ( / 20151023)
  2. 第5節 戦時下の研究と生産 第9項 航空機の開発と製作 - トヨタ自動車75年史(2012年版 / 2015年10月23日閲覧)
  3. 現在は室外機のみ供給している。
  4. 室外機の種類によってはパナソニック産機システムからOEM供給されている場合もある。ダイキンがアイシン向けに供給する製品は型番の頭に「AISIN」の「A」がつく(例:リモコン「ABRC1E3」はダイキンの「BRC1E3」と同じ)。部品によってはダイキンそのものを流用している。過去にはハウスメーカー向けに手掛けたハウジングエアコンもダイキンからのOEMである。

関連項目

外部リンク