デジデリウス・エラスムス

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Erasmus, Desideriu

[生] 1469頃.10.27/28. ロッテルダム
[没] 1536.7.12. バーゼル

オランダのユマニスト。幼少の頃から聖職者の教育を受け司祭になり,のちパリに出て神学を研究し,ギリシア・ローマの古典を学んだ。膨大な著作と書簡により中世以来の腐敗したローマ教会を鋭く批判,人間の痴愚と狂気を風刺し,宗教改革の嵐のなかでは教会の自己粛正を信じ,聖書の福音主義と寛容を説き,ヨーロッパ思想界に君臨した。

後年は諸国を遍歴,スイスのバーゼルで没した。主著『格言集』 Adagiorum collectanea (1500) ,『痴愚神礼賛』 Encomium moriae (1511) ,『平和の訴え』 Querela pacis (1517) ,『対話集』 Familiarium Colloquiorum Opus (18~33) 。