サゴヤシ

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ニューギニアのサゴヤシ(Metroxylon sagu)。

サゴヤシマレー語インドネシア語 sagu英語 sago + 椰子)

ヤシ科の高木。マレーシア各地の淡水の湿地帯に分布する。高さ 10mぐらい,基部から多数分枝する。葉は長い羽状複葉で,葉柄には長いとげがある。花は幹の頂部に大型の円錐花序をなして多数咲き,果実は 1cmぐらいの大きさで鱗片におおわれる。 15年目ぐらいで初めて花をつけ,結果後その幹は枯れる。開花直前には茎の中に多量のデンプンを含む。この時期に切り倒して縦断し,髄をかき出して砕き,水洗いして良質のデンプンをとる。これをサゴまたはサゴデンプンと呼び,食用,ブドウ糖製造用,または綿糸の糊料などに用いられる。種子は発芽しにくく,また収穫までに 10年以上もかかるので大規模な栽培はなく,もっぱら自生品が利用される。なお,同じサゴヤシ sago palmの名で呼ばれる別種のヤシ M. rumphiiがあり,ほぼ同様にサゴデンプンがとれる。ニューギニアの原産で南太平洋地域で広くつくられている。



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