センチメートル波

提供: miniwiki
移動先:案内検索

センチメートル波(センチメートルは)は、波長が1cmから10cm、3GHzから30GHzの周波数電波をいう[1]英語では Super High Frequency、略してSHFと呼ばれる[2]

概要

極超短波(UHF)などとともにマイクロ波の一部である。

電波の中では比較的波長が短い方であり、直進性が強いのでエネルギーを集中させやすい上にアンテナ類も小さくできるが、ほとんど回折しないので電波遮蔽物の後方に回り込むことは少なく、電波の到達範囲が限定される。ミリ波に比べるとによる影響が少ない。送信機/受信機とアンテナの間の伝送路として電線はあまり向かず、特に大電力の伝送では導波管が用いられることが多い。また、発振変調などの回路にも比較的高度な技術が要求される。

利用

日本での地上波テレビジョン放送

12.092 - 12.2GMHz(チャンネルは63ch - 80ch)が割り当てられ、1977年から高層建築物による受信障害対策に利用された。 これは1990年から受信障害対策中継放送と定義された。 テレビ放送のデジタル化に伴い2012年3月31日全廃された。

アマチュア無線

アマチュア業務に国際電気通信連合(ITU)の無線通信規則(RR)によりISMバンドや他の業務と共用するものを含めて分配された周波数を下表に示す。 各国でアマチュア無線にこの表の周波数がすべて割り当てられているという意味ではない。

バンド 第1地域
アフリカヨーロッパ
第2地域
北アメリカ南アメリカハワイ
第3地域
アジアオセアニア(ハワイは除く。)
9cm 3.4 - 3.475GHz 3.3 - 3.5GHz 3.3 - 3.5GHz
5cm 5.65 - 5.85GHz 5.65 - 5.925GHz 5.65 - 5.85GHz
3cm 10 - 10.5GHz
1.2cm 24 - 24.25GHz

日本での割当てはアマチュア無線の周波数帯を参照。

脚注

  1. 電波法施行規則 第四条の三(周波数の表示)
  2. 国際電気通信連合 (ITU) (2015年8月). “Nomenclature of the frequency and wavelengh bands used in telecommunications”. . 2016閲覧.

テンプレート:電波の周波数による分類 テンプレート:電磁波