ニース

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ニース
Nice
人口動態
人口 343 895
都市圏:1 004 826人
2014年
人口密度 4782人/km2
住民の呼称 Niçois
地理
座標 東経7度16分09秒北緯43.70277778度 東経7.269166667度43.70277778; 7.269166667
標高 平均:10 m
最低:0 m
最高:520 m
面積 71,92km2 (7 192ha)
ニースNiceの位置
ニース
Nice
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ニースNice)は、フランスの南東部に位置する都市で、アルプ=マリティーム県県庁所在地である。プロバンス語ニサール語)ではニッサ(Niça、Nissa)、イタリア語ではニッツァ(Nizza)という。

地中海コート・ダジュールに面する、世界的に有名な保養地・観光都市である。現在はフランス領であるが、歴史的にイタリア文化圏に属した時代が長かったため、言語・文化の面ではフランスよりイタリアに近い特徴がある。

歴史

ファイル:Italia 1843-fr.png
フランスへの編入(1860年)

ニースには紀元前5世紀ギリシャ人によって建設され、紀元前2世紀頃よりケルト系の住民が定住した。古代には交易植民都市ニカイアとして知られていた。前154年ローマ人に占領され、その後支配者が何度もかわり、多くの戦争に苦しめられた。中世にはプロヴァンス伯領に属したニースであるが、プロヴァンス伯領がフランス王領に帰属したのち、近世にはサヴォイア公国スペインに帰属したこともあった。

1804年、ニースは住民投票によってフランス帝国への帰属を決定したが、1815年パリ条約によりニースはサルデーニャ王国に割譲された。サルデーニャはイタリア王国の成立をフランスに承認してもらうため、プロンビエールの密約に基づき1860年に再びニースはフランスに割譲された。ニース出身の武人でイタリア統一戦争で活躍したジュゼッペ・ガリバルディは、これに激怒した。その後もイタリアによるリソルジメント失地回復の目標にされ、第二次世界大戦期にはイタリア軍の進駐を受けたが、その後はフランス領として現在にいたる。

気候

ニースは地中海性気候であり、一年を通じて気候は安定している。夏はよく晴れ乾燥しており、まとまった雨が降るのは月に1、2回程度である。また日最低気温も20度程度、昼間は24度くらいまで気温が上昇する[1]。そのため欧州各地(とくに夏でも涼しく霧がちなイギリスやフランス北部など)から夏のバカンスに訪れる者が多く、ビーチは遊泳や日光浴を楽しむもので込み合う。冬も比較的温暖で気候が安定していることから、旅行者は1年中絶えない。

ニースの気候資料
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C (°F) 12.9(55.2) 13.4(56.1) 14.9(58.8) 16.5(61.7) 20.1(68.2) 23.6(74.5) 26.6(79.9) 27.2(81) 24.3(75.7) 20.6(69.1) 16.3(61.3) 13.8(56.8) 19.1(66.4)
日平均気温 °C (°F) 9.1(48.4) 9.65(49.37) 11.25(52.25) 13.1(55.6) 16.8(62.2) 20.15(68.27) 23.15(73.67) 23.6(74.5) 20.65(69.17) 16.9(62.4) 12.55(54.59) 10.0(50) 15.5(59.9)
平均最低気温 °C (°F) 5.3(41.5) 5.9(42.6) 7.6(45.7) 9.7(49.5) 13.5(56.3) 16.7(62.1) 19.7(67.5) 20.0(68) 17.0(62.6) 13.2(55.8) 8.8(47.8) 6.2(43.2) 11.9(53.4)
降水量 cm (inches) 8.51(3.35) 5.97(2.35) 6.09(2.398) 6.92(2.724) 4.94(1.945) 3.83(1.508) 1.54(0.606) 2.39(0.941) 7.56(2.976) 14.39(5.665) 9.43(3.713) 8.76(3.449) 80.33(31.626)
平均降水日数 6.5 5.5 5.2 7.2 5.4 4.0 2.0 2.9 4.4 7.3 6.6 6.0 63
日照時間 162 178 217 212 259 293 335 308 240 174 149 140 2,668
出典: 世界気象機関 (UN),[2] フランス気象局[3] 日照時間のデータ

人口

1962年 1968年 1975年 1982年 1990年 1999年 2006年 2012年
292 958 322 442 344 481 337 085 342 439 342 738 347 060 343 629

source=1999年までLdh/EHESS/Cassini[4]、2004年以降INSEE[5][6]

経済

交通

空港

鉄道

マルセイユとイタリアのヴェンティミリアを結ぶフランス国鉄の鉄道路線が通る。主要駅はニース-ヴィル(Nice-Ville)駅、ニース駅(Gare du Nice)。またタンド峠を越えてイタリアのクーネオに至るタンド線が分岐する。このほかプロヴァンスの山岳地帯へ向かうプロヴァンス鉄道の起点でもある。  また市内交通として路面電車があるが、1953年に廃止された後、2007年新たに路線が組まれた路線で、市内中心部のマセナ広場とガリバルディ広場を通る二区間は、架線給電ではなく、蓄電池を使用した区間となっている。方式こそ違えど、ボルドーと同様、都市景観を重視した電気方式を採用していることが評価されており、建設にあわせた街路樹の植生や、沿線に15人のアーティストによる現代芸術作品を設置するなどの「街の衣替え」の実践を推進している。現在更なる延長が計画されている。

関係者

  • 出身者

姉妹都市・姉妹州

国内

国外

脚注

関連項目

外部リンク

公式
観光