ボーリウム

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ボーリウム: bohrium)は原子番号107の元素元素記号Bh。安定同位体は存在せず、半減期も数秒からミリ秒台と非常に短い。超ウラン元素超アクチノイド元素であるが、その物理的、化学的性質の詳細は不明。

同位体に関しては、ボーリウムの同位体を参照。

歴史

1981年ゴットフリート・ミュンツェンベルクがドイツ重イオン研究所加速器 (UNILAC) を使って発見した(これより早く1976年ソ連ドゥブナ合同原子核研究所で発見したとの報告もある[1])。

UNILACでは、209Bi + 54Cr262Bh + n によりボーリウムを得た。

正式名称が決まるまではウンニルセプチウム: Unnilseptium, Uns)という系統名で呼ばれていた。1997年物理学者ニールス・ボーアの名からボーリウムと名付けられた[1]。なお、当初ロシアはニールスボーリウム(元素記号Ns)とフルネームで元素名を提案していたが、これ以前の人物名にちなむ元素は全て苗字のみから取られているため、ボーリウムと変更した上で採用された。

2000年にスイスで BhO3Cl が合成されている。沸点は151℃[2]

出典

  1. 1.0 1.1 桜井弘 『元素111の新知識』 講談社1998年、422頁。ISBN 4-06-257192-7 
  2. ナツメ社図解雑学シリーズ 元素』