ヴェネツィア

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ヴェネツィアイタリア語: Venezia[1]

イタリア北東部,アドリア海北西岸にあるベネト州の州都,港湾都市。ベネチア県の県都でもある。英語ではベニス Venice。ベネチア湾奥の潟湖の多数の島からなり,約 400の橋によってつながれる。市街地を二つに分ける大運河があり,そのほか 200あまりの運河が発達,「水の都」と呼ばれる。

567年頃ロンバルディアからの避難民が湾のほとりに集落をつくったことに始まる。7世紀末に共和政総督 (ドージェ ) 下に統一。初めはビザンチン帝国の支配下にあったが,十字軍の活動の結果貿易の中心となり,1381年ジェノバを破り,14~15世紀にはベネチア共和国として繁栄の頂点に達した。しかし,オスマン帝国の攻勢の激化と周辺諸国との戦争,さらに大航海時代以後東西貿易の主要港としての地位を喪失したことなどにより衰退が始まり,18世紀末にはナポレオン1世が占領,1866年イタリア王国に併合された。最盛期には多くの芸術家が集まり,絵画ではベネチア派が興り,17世紀にはオペラなどバロック音楽の中心地となった。宝石,工芸品の製造,繊維工業が盛んで,ガラス工芸 (ベネチア・ガラス ) は特に有名。対岸のマルゲラ港付近のメストレ地区には化学,冶金,製鉄,機械製造,造船,石油化学などの近代工業が興り,公害が問題となっている。湿気と地盤沈下もまた問題化している。ローマ,フィレンツェと並ぶ観光地でビザンチン建築の代表サン・マルコ大聖堂などの名所が多い。 1987年世界遺産の文化遺産に登録された。

脚注

  1. /veˈnɛʦja/(IPA)

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