中国人民解放軍

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中国人民解放軍(ちゅうごくじんみんかいほうぐん、拼音: Zhōngguó rénmín jiěfàngjūn

中華人民共和国の正規軍。中国共産党によって強力に指導され,祖国防衛と建設にあたっている。 1927年8月1日の南昌暴動を建軍の日とし,中国工農紅軍,八路軍および新四軍と呼ばれていたが,47年3月以来現在名に改称された。軍民一致,将兵一致を原則とし,戦闘工作とともに,政治工作,生産工作が重視され,治水灌漑工事や道路・鉄道建設,農業生産活動などにも大規模に参加してきた。階級のない軍隊として,毛沢東軍事思想に基づくゲリラ型の戦略,戦術を基礎にしてきたが,朝鮮戦争に人民志願軍として参加したあと,彭徳懐国防部長は 55年には元帥以下の階級制を設け,装備の近代化と兵士の職業軍人化をはかった。 59年8月彭が失脚したあと林彪が国防部長として「毛沢東思想」に基づく軍の政治・思想工作を進め,65年には階級制が廃止された。文化大革命では奪権闘争に指導的な役割を演じ,全国的な軍事管制が実現して軍幹部が革命委員会,党委員会の重要ポストを占めた。

71年9月林彪事件が生じ,林彪以下黄永勝総参謀長をはじめ,大量の軍首脳が失脚した。人民解放軍は,事実上,中国共産党中央軍事委員会の統率下にあり,機構上は総参謀部,総政治部,総後勤部の3幕僚機構に分れ,全国を7大軍区 (85年以前は 11大軍区)に分けている。陸海空三軍の総兵力は約 320万 (1990) といわれる。なお一時廃止されていた階級制は 88年に復活した。


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