國學院大學

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國學院大學
大学設置 1920年
創立 1882年
学校種別 私立
設置者 学校法人國學院大學
本部所在地 東京都渋谷区四丁目10-28
東経139度42分41.9秒北緯35.655639度 東経139.711639度35.655639; 139.711639
キャンパス 渋谷(東京都渋谷区)
たまプラーザ
(神奈川県横浜市青葉区)
学部 文学部
経済学部
法学部
神道文化学部
人間開発学部
研究科 文学研究科
法学研究科
経済学研究科
法務研究科
ウェブサイト 國學院大學公式サイト
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國學院大學(こくがくいんだいがく、英語: Kokugakuin University

東京都渋谷区四丁目10-28に本部を置く日本私立大学

1920年に設置。大学の略称は國學院ないしは國大[1]北緯35度39分20.3秒
東経139度42分41.9秒

概観

大学全体

ファイル:Kokugakuin University 001.jpg
渋谷キャンパスにある神殿。
1930年(昭和5年)に現在の地に鎮座された。

日本の徳性、国柄の究明を目的に神道(皇道)教化による神職養成機関として創立された皇典講究所を母体とする大学である。平成29年度の時点での学部生は10,954名である。大学名称の表記は、学生スポーツ等でマスメディアでは國學大(国学大)が使用されている。

また、新字体当用漢字)での「国学院大学」表記はマスメディアやスポーツ分野での正字体の使用を認めない場合に主として使用されるが、公式文書等は正字体表記を基本としている[2]

建学の精神(校訓・理念・学是)

本ヲ立ツ 日本人の拠って立つ基礎を研究し確立する。

「標(しるべ)」を育む三つの慮(おも)い

  • 「伝統と創造の調和」
  • 「個性と共生の調和」
  • 「地域性と国際性の調和」

五つの基(もと)い - 研究・教育活動を支える5項目の基盤整備

  • 教育
  • 研究
  • 人材育成
  • 国際交流
  • 施設・設備

スローガン

もっと日本を。もっと世界へ。 - 平成24年の創立130周年記念に合わせて制定[3]

教育および研究

國學院大學には神社本庁神職の資格が取れる神職課程がある。大学でこの資格を取得できるのは國學院大學と皇學館大学のみである[4][5]


沿革

略歴

1882年(明治15年)に明治政府が日本の古典礼式を教育し国家に必要な人材を育てる国学研究機関を組織化するため、皇学に於ける普及として東京に設けられた皇典講究所が事業を図り、1890年(明治23年)に国学を講究して、日本民族の国家観念を湧出する施設として開校した國學院を起源としている。1920年(大正9年)の大学令により旧制大学に昇格し、戦後は、1948年(昭和23年)現行の新学制によって新制大学となる。

ファイル:国学院大學 渋谷校舎正門.jpg
1923年(大正12年)5月、
渋谷氷川裏御料地に移転した國學院大學。

年表

  • 1882年 - 東京府麹町区飯田町(現・東京都千代田区飯田橋)に皇典講究所が創設される。
  • 1890年 - 皇典講究所に教育機関として國學院が設置される。
  • 1898年 - 財団法人として國學院が皇典講究所から独立する。
  • 1904年 - 専門学校令による認可を得て専門学校に昇格、大学部を設置。
  • 1906年 - 私立國學院大學に改称する。
  • 1919年 - 國學院大學に改称する。
  • 1920年 - 大学令による旧制大学に昇格する。
  • 1923年 - 渋谷氷川裏御料地に移転する。
  • 1927年 - 専門学校令により附属神職部を設置。高等師範部を4年制として一部・二部に分置
  • 1929年 - 神職部を神道部に改称
  • 1936年 - 神道部を4年制とする。
  • 1940年 - 興亜部を設置
  • 1944年 - 神道部・高等師範部・興亜部を合併し、3年制専門部とする。
  • 1946年 - 皇典講究所が解散し、國學院大學に吸収される。
  • 1947年 - 学部第二部を開設する。
  • 1948年 - 学制改革により新制大学となり新制文学部を開設する。
  • 1949年 - 新制文学部第二部を開設する。目白分校で授業を開始する。政治学部を設置。
  • 1950年 - 政治学部を政経学部に改組。
  • 1951年 - 旧制学部第一部・専門部を廃止する。政経学部第二部を開設する。文学研究科修士課程を開設する。文学部神道研修別科を開設する。
  • 1953年 - 旧制第二部文学部を廃止する。目白分校での授業を撤退する。文学研究科博士課程を開設する。1952年に合併した久我山学園の校地に分校を開設する。
  • 1955年 - 幼稚園教員養成所を開設する。日本文化研究所を設置する。
  • 1958年 - 久我山分校での授業を撤退する。神道専修科を神道学専攻科に改める。蓼科寮を開設する。
  • 1963年 - 法学部第一部を開設する。
  • 1965年 - 法学部第二部を開設する。
  • 1966年 - 政経学部第一部・第二部を廃止する。政経学部を改組し、経済学部第一部・第二部を開設する。
  • 1967年 - 法学研究科修士課程を開設する。文学部第二部神道学科を開設する。第一部の1年生に対して、八王子分校舎で授業を開始する。
  • 1968年 - 経済学研究科修士課程を開設する。
  • 1969年 - 法学研究科博士課程を開設する。
  • 1970年 - 経済学研究科博士課程を開設する。
  • 1985年 - 八王子分校舎での授業を終了する。新石川校舎で授業を開始する。
  • 1991年 - 八王子分校舎を撤退する。
  • 1992年 - 第一部の1~2年生の授業を、たまプラーザキャンパス (旧・新石川校舎、及び横浜運動場) で開始する。
  • 1996年 - 文学部の一部が、第一部日本文学科・中国文学科・外国語文化学科に改組される。経済学部に第一部経済ネットワーキング学科・第二部産業消費情報学科を開設する。相模原キャンパスを開校する。
  • 2001年 - 法学部・経済学部に昼夜開講制を導入する。
  • 2002年 - 文学部神道学科を改組し、神道文化学部を開設する。
  • 2003年 - 渋谷キャンパスで120周年記念1号館が竣功する。
  • 2004年 - 専門職大学院法務研究科 (法科大学院) を開設する。渋谷キャンパスで120周年記念2号館が竣功する。
  • 2005年 - 経済学部に経営学科を開設する。文学部日本文学科・史学科に昼夜開講制を導入する。経済学部の昼夜開講制の募集停止。
  • 2006年 - 渋谷キャンパスで若木タワーが竣功する。
  • 2008年 - 渋谷キャンパスで学術メディアセンター(略称AMC)が竣工する。
  • 2009年 - たまプラーザキャンパスに人間開発学部(初等教育学科・健康体育学科)を開設。「教育開発推進機構」が発足。國學院短期大学を國學院大學北海道短期大学部に改称。渋谷キャンパスで3号館が竣工する。たまプラーザキャンパスの文系1~2年次課程を渋谷キャンスに移行。
  • 2010年 - 法学部の昼夜開講制の募集停止。
  • 2011年 - 日本文学科が7時限制に移行。文学部日本文学科の昼夜開講制の募集停止。
  • 2012年 - 教職センターを設置。11月4日に創立130周年記念式典を挙行。
  • 2013年 - 人間開発学部に子ども支援学科を開設。文学部史学科の昼夜開講制の募集停止。
  • 2014年 - ランゲージ・ラーニング・センターを開設。ボランティアステーションを開設。

基礎データ

所在地

ファイル:画像 046.jpg
渋谷キャンパス

象徴

スクールカラー

オリジナルキャラクター

校歌・応援歌

教育および研究

組織

学部

渋谷キャンパス
  • 文学部
    • 日本文学科
      • 日本文学専攻
      • 日本語学専攻
      • 伝承文学専攻
    • 中国文学科
      • 文学研究プログラム
      • 中国語教養プログラム
      • 民俗文化プログラム
      • 人文総合プログラム
    • 外国語文化学科
      • 外国語コミュニケーションコース
      • 外国文化研究コース
    • 史学科
      • 日本史学コース
      • 外国史学コース
      • 考古学コース
      • 地域文化と景観コース
      • S-プログラム
      • P-プログラム
    • 哲学科
      • 哲学・倫理学コース
      • 美学・芸術学コース
  • 経済学部
    • 経済学科
      • 経済の理論と歴史コース
      • 日本の経済システムと政策コース
      • グローバル経済コース
    • 経済ネットワーキング学科
      • 地球環境と開発コース
      • 地域づくりと福祉コース
      • 情報メディアコース
    • 経営学科
      • マネジメントコース
      • 会計情報コース
  • 法学部
    • 法律学科
      • 法律専攻
        • 公共政策と法コース
        • ビジネスと法コース
        • 国際関係と法コース
      • 法律専門職専攻
      • 政治専攻
        • 分析と応用コース
        • 歴史と理論コース
  • 神道文化学部(昼夜開講制)
    • 神道文化学科
      • 神道文化コース
      • 宗教文化コース
たまプラーザキャンパス
  • 人間開発学部
    • 初等教育学科
    • 健康体育学科
    • 子ども支援学科

大学院

すべて渋谷キャンパスに設置

専攻科

渋谷キャンパス

  • 神道学専攻科

別科

渋谷キャンパス

参照: 國學院#神社本庁指定神職養成機関
  • 別科神道学専修一類・二類

短期大学

附属機関

  • 文学部附属
    • 自然科学研究室
    • 外国語研究室
    • スポーツ・身体文化研究室
    • 教育学研究室
    • 考古学研究室
    • 博物館学研究室
    • 図書館学研究室
    • 書道研究室
  • 人間開発学部附属
    • 教育実践総合センター
    • 地域ヘルスプロモーションセンター
  • 研究開発推進機構
    • 研究開発推進センター
    • 日本文化研究所
    • 学術資料館
      • 考古学資料館
      • 神道資料館
    • 伝統文化リサーチセンター
    • 博物館学教育研究情報センター
    • 校史・学術資産研究センター
      • 河野博士記念室
      • 武田博士記念室
      • 折口博士記念古代研究所
  • 教育開発推進機構(2009年4月新設)
    • 教育開発センター
    • 共通教育センター
    • 学習支援センター
  • 教職センター(2012年4月 渋谷キャンパスに新設)

研究

21世紀COEプログラム

  • 採択1件
  • 2003年
人文科学
神道日本文化の国学的研究発信の拠点形成

私立大学学術研究高度化推進事業

  • 採択2件
  • 1999年
劣化画像の再生活用と資料化に関する基礎的研究
  • 2007年
モノと心に学ぶ伝統の知恵と実践

教育

組織的な大学院教育改革推進プログラム

  • 採択1件
  • 2009年
高度博物館学教育プログラム-体系的な知識と技能を備えた博物館学研究者と上級学芸員の養成-

大学教育・学生支援推進事業

  • 採択1件
  • 2009年
日本語力強化をベースにした社会人力養成プログラム

質の高い大学教育推進プログラム(教育GP)

  • 採択1件
  • 2006年
歴史文化を踏まえた環境総合教育の拠点形成~地域と国際を結ぶフィールド実践による主体形成~

新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム

  • 採択1件
  • 2007年
学生みずから発信する「自分史」作成支援~社会のなかでの自己活用力養成プログラム~

学生生活

部活動・クラブ活動・サークル活動

ファイル:20101114 Kokugakuin University Baseball Club at Meiji Jingu Stadium.JPG
東都大学野球2010年秋季リーグ戦で初優勝を果たした硬式野球部

大学関係者と組織

大学関係者組織

  • 卒業生や教員などのOB・OGのことを院友(いんゆう)と呼ぶ。また、院友会という同窓会組織がある。渋谷キャンパスに隣接した院友会館は、國學院大學の卒業生(院友)や関係者による寄付で建設・運営されている[9]

大学関係者一覧

施設

ファイル:Kokugakuin University 009.jpg
渋谷キャンパス 学術メディアセンター(AMC)
ファイル:たまプラーザキャンパス 中庭.jpg
たまプラーザキャンパス中庭
ファイル:たまプラーザキャンパス 桜花爛漫.JPG
たまプラーザキャンパスの様子

キャンパス

渋谷キャンパス

たまプラーザキャンパス

その他

  • 1995年新日本製鐵跡地へ相模原キャンパスを開設したが、2001年にほぼすべての校地を青山学院大学に売却。現在はテニスコートなどの施設がある程度で、サークルで使用されるほかは学生の利用はほとんどない。
  • 厚生寮
    • 叢隠寮(神奈川県箱根町) - 民俗学者・折口信夫博士の別荘を大学が譲り受けるとともに、宿泊施設として運営・保存している[12]
    • 蓼科寮(長野県立科町)

対外関係

他大学との協定

連携先は玉川大学日本体育大学桐蔭横浜大学横浜美術大学星槎大学

海外協定校

研究の連携や学生交流などを目的とした協定を締結している[13]

研究機関との連携

地方自治体との協定

  • 島根県教育委員会
    • 1. 学術資料館研究事業「出雲地域における祭祀遺跡に関する学術調査」
    • 2.伝統文化リサーチセンター研究事業「モノと心に学ぶ伝統の知恵と実践」(文部科学省オープン・リサーチ・センター整備事業)
    • 3.島根県古代文化センター「基礎研究:考古学から見た地域間交渉調査、及び祭礼行事調査」
  • 北秋田市教育委員会
  • 横浜市青葉区
    • 横浜市青葉区内六大学連携協定締結

系列校

姉妹校

  • 学校法人日本大学
    國學院大學と同じく皇典講究所に日本大学の前身である日本法律学校が創設されたという経緯がある[14]。また、國學院大學学長が代わった際や日本大学総長・理事長が代わった際には相手の大学へ挨拶に行くという行事があり、お互い姉妹関係にあることを認めている[15]

関係校

栃木市に所在する以下の学校法人および教育機関は1963年に國學院大學から分離独立しており、現在は別学校法人による運営となっている。

附属学校

学校法人國學院大學が経営している系列校はそれぞれが独立しており、附属学校という扱いではないため系列校でまとめている。

脚注

  1. 國學院大學応援歌の歌詞に「國大」表記があるほか、國大音頭國大小唄などといった使用方法がある
  2. 2.0 2.1 2.2 校名表記等に関するガイドライン (PDF)
  3. 学問の系譜,國學院大學HP.2017年10月7日閲覧。
  4. 『大学選びのための職業・進路案内』(東進ハイスクール東進衛星予備校編、ナガセ、2013年)87頁。
  5. 教員免許「宗教」については、國學院では取得できないが、皇學館では取得できる。
  6. “国学院大学野球部、15年越しのブランド戦略”. 東洋経済オンライン. (2014年8月29日). http://toyokeizai.net/articles/-/46347 . 2015-10-5閲覧. 
  7. “ハワイと野球交流”. タウンニュース 青葉区版. (2014年7月24日). http://www.townnews.co.jp/0101/i/2014/07/24/245291.html . 2015-10-5閲覧. 
  8. “国学院大、道間違えも初シード/箱根駅伝”. 日刊スポーツ. (2011年1月3日). http://www.nikkansports.com/sports/hakone-ekiden/2011/news/p-sp-tp0-20110104-720627.htm . 2015-10-5閲覧. 
  9. 院友会館 - 國學院大學院友会
  10. 博物館について - 國學院大學博物館
  11. 神殿鎮座記念祭,國學院大學HP、取材日誌2016年05月01日(日)。
  12. 厚生寮,國學院大學HP. (2017年9月30日)2017年10月7日閲覧。
  13. “国際交流・留学”. 國學院大學HP. (2015年7月29日). http://www.kokugakuin.ac.jp/intl/kokusai0200007.html . 2015-11-5閲覧. 
  14. 山田顕義の皇典講究所改革,日本大学HP、日本法律学校の創設。
  15. 日本大学へ表敬訪問,日大から表敬訪問,國學院大學HP、取材日誌2010年3月4日、2011年11月17日。

外部リンク

テンプレート:学校法人國學院大學