尚古集成館

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尚古集成館(しょうこしゅうせいかん)は、鹿児島県鹿児島市吉野町にある博物館である。薩摩藩第28代当主島津斉彬によって始められた集成館事業の一環として、1923年5月22日に開館した。現在は島津興業によって運営され、島津家に関する史料や薩摩切子薩摩焼などを展示する。本館は1865年に建てられたもので、国の重要文化財である。仙巌園に隣接する。日本で初めてアーチを採用した石造洋風建築物。

2015年、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」を構成する「旧集成館」の機械工場として世界遺産に登録されている。

沿革

  • 1865年 機械工場として集成館が竣工。
  • 1959年2月25日 敷地が国の史跡に指定される。(「史跡 旧集成館」)
  • 1962年6月21日 建物が重要文化財に指定される。(「重要文化財 旧集成館機械工場」)
  • 1990年3月29日 別館が開館。
  • 2005年10月8日 尚古集成館本館を改修し、新装開館。

展示室

本館

大きく3つの展示ブロックに分け、反射炉の模型など、集成館事業に関わるものを常設展示する。

別館

企画展示を主に行っている。

重要文化財

(株式会社島津興業所有)

  • 集成館機械工場(1962年指定)
  • 文禄三年島津氏分国太閤検地尺 石田三成署判(1980年指定)
  • 木村嘉平関係資料(1998年指定)
    • 活字類 8,283点
    • 印刷器具類 52点
    • 蘭文英文典 1冊
  • 銀板写真(島津斉彬像)(1999年指定)
  • 形削盤(1863年オランダ製)(2000年指定)
  • 犬追物関係資料(島津家伝来) 665点 - 2017年度指定[1][2]
    • 典籍・文書類 610点
    • 装束・弓馬具類 44点
    • 写真ガラス原板 11点

以下の重要文化財は鶴嶺神社所有品

  • 太刀 銘備前国住雲次(1927年指定)
  • 赤糸威大鎧(兜、大袖、杏葉付)(1964年指定)

関連項目

脚注

  1. 平成29年9月15日文部科学省告示第117号
  2. 国宝・重要文化財の指定について(文化庁サイト)

外部リンク


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