山中湖

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山中湖
所在地 山梨県南都留郡山中湖村
位置
面積 6.57[1] km2
周囲長 13.87[2] km
最大水深 13.3[2] m
平均水深 - m
貯水量 0.06392[3] km3
水面の標高 980.5[2] m
成因 堰止湖
淡水・汽水 淡水
湖沼型 -
透明度 8.0 m
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山中湖(やまなかこ)は、山梨県南都留郡山中湖村にある淡水湖

富士五湖のひとつ。面積は6.57km2あり、富士五湖の中で最大の面積を持つ。また、湖面の標高は富士五湖の中では最も高い位置にあり、日本全体でも第3位。逆に水深は富士五湖の中で最も浅い 13.3m。富士箱根伊豆国立公園に指定されている。

形が牛に似ているので、別名は臥牛湖である[4]

富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一部として世界文化遺産に登録されている。

地理

富士北麓に点在する富士五湖の中ではもっとも南東に位置し、南都留郡山中湖村の中央に位置。山中湖は相模川の源流である。なお、相模川は山梨県では桂川(かつらがわ)と呼ばれている。また、山中湖は富士五湖で唯一 天然の流出河川を持った湖でもある。湖面の形は北を上にして見るとの形に似ている。

山中湖からの逆さ富士
湖東側の鉄砲木ノ頭(明神山)から望む
ファイル:相模川(桂川)の山中湖流出口(1).JPG
相模川(桂川)の山中湖流出口。奥が山中湖

湖面標高が高く、また水深が浅いことから、厳寒期には全面結氷することもあり、近年では2006年平成18年)1月10日にほぼ全面の結氷が確認された。嘴の「みさき」(通称大間々岬)で区切られる平野湾処(ひらのわんど)は水深が浅く、コイウグイワカサギが生息。明治期にはヒメマスの放流が試みられたが失敗し、1919年大正8年)に、東京帝国大学教授雨宮育作により、ワカサギの試験放流が成功し、ウナギやコイなどが放流された。近年では山中湖漁業協同組合により養殖されたブラックバスが放流され、釣り人が多く訪れる。 比較的、波が穏やかなため冬期は結氷する事もあり、ワカサギの穴釣りが楽しめる。 また「みさき」のズミの大木は山中湖村の天然記念物に指定されている。

平野地区の通称・ママの森の沖合には、フジマリモが生息することが、1956年昭和31年)に小学校の授業中に発見された。通常、高緯度地方に生息するマリモの分布南限であることから、山梨県の天然記念物に指定されている。

歴史

湖畔

山中湖は朝夕の風景や富士山の眺望スポットが多数存在すること等から観光地として人気があり、年間約400万人の観光客が訪れる。朝方や夕方には湖岸に写真撮影に訪れる人や、春夏期には貸自転車や貸ボートを楽しむ観光客を多く目にする。 旭日丘地区の山中湖園地を中心に、大学や企業の保養所、文学館美術館、宿泊施設が点在し、周辺には別荘地も整備されている。

まとまった平地が広がる平野地区には、テニスコートが多くあり、南関東等からのテニス合宿地として知られている。平野地区と山中地区に、村営の日帰り温泉施設(石割の湯、紅富士の湯)がある。村民は、専用のカードを提示することで、割引料金で入場できる。北側の石割山と大平山を、東海自然歩道が通っている。

湖岸にはサイクリングロードがあるが、湖西端 国道138号線が湖と接する明神前交差点から村役場付近まで約2.5Km程度の区間で途切れており、一周するにはその区間、歩道を走るか車道を自動車と併走する必要がある。サイクリングロードとしては1周13.5Km程度の高低差の少ないルートである。

湖畔の施設一覧

脚注

  1. 国土地理院 (2015年3月6日). “平成26年全国都道府県市区町村別面積調 湖沼面積 (PDF)”. . 2015閲覧.
  2. 2.0 2.1 2.2 富士五湖”. 山梨県. . 2012閲覧.
  3. 湖沼の概要 (PDF) 山梨県
  4. 甲府観光協会 「サービス読本」昭和12年(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. 出典 : 富士山北麓の湖底堆積物から湖形成史を探る (PDF) 輿水達司、内山高、吉澤一家 - 地球惑星科学関連学会2004年合同大会予稿集、2013年7月閲覧
  6. 出典 : 富士山北東麓古忍野湖の地質と化石 - 国立科学博物館地学研究部 藤山家徳、2013年7月閲覧
  7. 出典 : 富士山延暦噴火の謎と『宮下文書』 - 静岡大学教育学部総合科学教室 小山真人、2013年7月閲覧

関連項目

外部リンク