川崎町 (宮城県)

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川崎町(かわさきまち)は、宮城県南西部の柴田郡に属する。

地理

宮城県南西部、蔵王連峰の麓に位置する。蔵王連峰に属する山々が連なる山岳・丘陵地帯が町の面積の85%を占め、残る盆地部分には碁石川に集まる三本の支川(太郎川、北川、前川)により形成された河岸段丘が発達している。

  • 山岳:熊野岳(1840.8メートル (m) )、刈田岳(1759m)、五色岳(1674m)、名号峰(1490.8m)、雁戸山(1484.6m)、神室岳(1353m)
  • 河川:碁石川、太郎川、北川、前川、本砂金川、四日川、轟川
  • 湖沼:釜房湖人造湖)、御釜蔵王

面積は実際には定まっている値ではない。これは宮城県蔵王町山形県上山市との境が定まっていないからである。

歴史

沿革

  • 1889年明治22年)4月1日 - 町村制施行にともない、前川村・本砂金村・今宿村・小野村・川内村の計5か村が合併して川崎村が発足。
  • 1948年昭和23年)5月3日 - 町制施行し、川崎町となる。
  • 1955年(昭和30年)4月20日 - 川崎町と富岡村の旧支倉村域(37.05平方km、2,747人)が合併し、新制の川崎町が発足。
  • 1960年(昭和35年)3月14日 - 表支倉地区[注釈 1](0.54平方km、133人)を村田町へ移管。

主な出来事

行政

歴代村長

氏名 就任 退任 備考
1 丹野七五郎 1889年(明治22年)4月 1901年(明治34年)10月
2 菊地直正 1901年(明治34年)11月 1905年(明治38年)11月
3 丹野七兵衛 1906年(明治39年)10月 1910年(明治43年)10月
4 山崎文之允 1910年(明治43年)10月 1914年(大正3年)10月
5 永沼秀男 1915年(大正4年)10月 1916年(大正5年)6月
6 善積精一郎 1916年(大正5年)8月 1919年(大正8年)8月
7 佐藤仁右衛門 1919年(大正8年)12月 1922年(大正11年)12月
8 沼田周治 1923年(大正12年)2月 1924年(大正13年)9月
9 丹野七五郎 1924年(大正13年)10月 1928年(昭和3年)10月 初代村長の子
10 佐藤幸七 1928年(昭和3年)11月 1932年(昭和7年)11月
11 大本源三郎 1932年(昭和7年)12月 1936年(昭和11年)12月
12 丹野喜平 1936年(昭和11年)12月 1939年(昭和14年)11月
13 菊地林蔵 1939年(昭和14年)12月 1940年(昭和15年)11月
14 木村新六 1941年(昭和16年)1月 1945年(昭和20年)1月
15 丹野丹治 1945年(昭和20年)1月 1946年(昭和21年)11月
16 丹野七兵衛 1947年(昭和22年)4月5日 1948年(昭和23年)5月2日 3代村長とは別人

歴代町長

  • 「昭和の大合併」以前
氏名 就任 退任 備考
1 丹野七兵衛 1948年(昭和23年)5月3日 1951年(昭和26年)4月4日 村長より留任
2 丹野丹治 1951年(昭和26年)4月25日 1955年(昭和30年)4月19日
  • 「昭和の大合併」以後
氏名 就任 退任 備考
富田廣重 1955年(昭和30年)4月20日 1955年(昭和30年)5月14日 町長職務執行者、元・富岡村
1 丹野丹治 1955年(昭和30年)5月15日 1959年(昭和34年)5月14日
2 佐藤佐之助 1959年(昭和34年)5月15日 1963年(昭和38年)5月14日
3 丹野丹治 1963年(昭和38年)5月15日 1967年(昭和42年)5月14日 再任
4 斎藤忠夫 1967年(昭和42年)5月15日 1979年(昭和54年)5月14日
5 大浪正志 1979年(昭和54年)5月15日 1995年(平成7年)5月8日
6 佐藤昭光 1995年(平成7年)5月9日 1999年(平成11年)5月8日
7 寛野秀雄 1999年(平成11年)5月9日 2007年(平成19年)5月8日
8 佐藤昭光 2007年(平成19年)5月9日 2011年(平成23年)8月27日[注釈 2] 再任
9 小山修作 2011年(平成23年)8月28日[3] 現職

町章

1964年昭和39年)7月1日制定。川崎の川を三重丸で表し、町の中心部を流れる北川・前川・太郎川の三大河川を表徴。円は町民円満と団結の強さを示す。

郵便局

  • 川崎郵便局(集配局)
  • 支倉郵便局
  • 青根簡易郵便局
  • 野上簡易郵便局
  • 川内簡易郵便局

金融機関

姉妹都市・提携都市

国内

提携都市

地域

人口

川崎町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

教育

当町における知的障害を教育領域とする特別支援学校については、名取市に所在する宮城県立名取支援学校の学区となっている。

高校

中学校

(本砂金地区は仙台市立秋保中学校、前川字青根地区は蔵王町立遠刈田中学校への越境通学)

小学校

(本砂金地区は仙台市立秋保小学校への越境通学)

特別支援学校

  • 宮城県立支援学校岩沼高等学園川崎キャンパス…2016年、柴田農林高川崎校に併設される形で開校。

交通

鉄道

町内に鉄道路線は無い。

道路

高速道路
一般国道
都道府県道
広域農道

バス

高速バスが一時時期運行されていたが、2016年10月に廃止されている。山形自動車道が通っているが、仙台市-山形市などの高速バスは川崎町に停車せず通過する。

路線バス

長く宮城交通・ミヤコーバスによる路線バスが運行され、町外アクセスが可能になっていた。川崎発着は主に町外の病院や学校へのアクセスとして用いられるが、現在は本数が減ってきている。川崎町今宿・野上かみ - 仙台駅前間 は過去 野上-北仙台間であったのが改定された。川崎町本砂金 - 仙台市 間は2005年(平成17年)7月をもって運休となった。蔵王山頂発着は観光・宿泊の利用が多い。

タケヤ交通は川崎町に本社を置く。小型〜中型バスを使用し、多くは施設入口や駐車場にバス停を設置してあるのが特徴。朝〜夜間の1時間おきに運行されている。支払い方法は現金のみで、プリペイドカード・ICカードは対応していない。代わりに往復券・回数券が存在する。

コミュニティーバス

川崎町役場による。町内をほぼ網羅している。川崎病院や学校へのアクセスとして利用されている事が多い。土・日・祝日は運休。

  • かわさき町民バス
    • 青根前川線(月曜 - 金曜)
    • 本砂金川内線(月曜 - 金曜)
    • 笹谷野上線(月曜 - 金曜)
    • 碁石支倉線(月曜 - 金曜)
    • 下原線(月曜)
    • 湯坪線(火曜)
    • 四ヶ銘山線(内木戸・荒羽賀経由)(水曜)
    • 安達線(川内向原経由)(木曜)
    • 町内循環

名所・旧跡・祭事等

ファイル:Traditional houses in michinoku park.JPG
国営みちのく杜の湖畔公園
ファイル:Aone Yokan.JPG
川崎町・青根洋館

名所・旧跡・観光スポット

祭り・イベント

  • スノーフェスティバル イン ささや(1月)
  • みちのく公園かまくら祭り(2月)
  • 青根温泉雪あかり(2月)
  • 神明社春の祭典(春祭り)(4月)
  • 蔵王エコーライン開通式(4月)
  • 北蔵王縦走夏山開き(4月)
  • ARABAKI ROCK FEST.(4月 - 5月)
  • みちのく公園花のフェスティバル(4月 - 5月)
  • 滝前不動のフジまつり(5月)
  • 支倉常長まつり(6月)
  • 森と湖に親しむ旬間 レイクフェスタ in 釜房(7月)
  • ふれあい川崎自然塾(7月)
  • かわさき夏まつり(花火大会)(8月)
  • みちのく公園コスモスまつり(9月 - 10月)
  • 影を慕いて」歌謡コンクール全国大会(10月) - 古賀政男が青根温泉でこの曲を着想したことにちなむ
  • 青根温泉まつり(10月)
  • るぽぽかわさき秋祭り(10月)
  • かわさき商工まつり(10月)
  • かわさき農林業祭(11月)
  • みやぎ蔵王セントメリースキー場開き(12月)

名産・名物

  • 青根こけし
  • 草木染
  • 川崎そば

出身有名人

脚注

注釈

  1. 大字支倉のうち、字櫛挽・字道海・字道海前山の全部と、字東湯沢の一部。
  2. 東日本大震災の影響により、町長の任期と選挙日が延期されている [2]

出典

  1. http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei09_02000007.html
  2. “[http://www.soumu.go.jp/main_content/000122609.pdf 東日本大震災に伴う地方公共団体の議会の議員及び 長の選挙期日等の臨時特例に関する法律第一条第一項の 特例選挙期日を定める政令の一部を改正する政令の概要]”. 総務省選挙部. . 23 October 2013閲覧.
  3. 町長の部屋(施政方針など) - 宮城県川崎町”. 宮城県川崎町. . 23 October 2013閲覧.
  4. 仙台西部ライナー”. 株式会社 タケヤ交通. . 2017閲覧.
  5. ここまで 特産品の紹介 - 宮城県川崎町”. 宮城県川崎町. . 23 October 2013閲覧.

参考文献

  • 『川崎町史』通史編(宮城県柴田郡川崎町、1975年)

関連項目

外部リンク