広島銀行

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株式会社広島銀行(ひろしまぎんこう、Hiroshima Bank, Ltd.)は、広島県広島市中区に本店を置く地方銀行。通称「ひろぎん」。

概要

ファイル:広島銀行01.jpg
2018年2月まで使われた旧・本店

広島県と広島市の指定金融機関である。

広島県全域(広島市内56ヶ店)をはじめ、岡山県愛媛県山口県にも多くの店舗を展開。また、福岡県兵庫県に2店舗を持つほか、松江市大阪市名古屋市東京都に店舗を有する。

現在の本店ビル(地上9階・地下2階、延床面積約2万9,000平方メートル)は1965年竣工で、耐震化されているものの老朽化が進んでいることから、改築計画が進められている。新本店ビル(地上19階・地下1階、延床面積約4万3,500平方メートル)は高さ約94mの高層ビルとなり、免震構造が採用されるほか、建物の四隅に自然換気を促すエコボイドが設置される。2018年4月から本店ビルの解体を開始、新本店ビルは2021年1月に竣工する予定で、本店は工事の期間中、2016年に取得した旧・ひろしまMALLに仮移転する予定である[1]

2005年(平成17年)4月に女性職員の制服を一度は廃止したが、2007年(平成19年)7月に復活している[2]

沿革

  • 1878年(明治11年) - 現在の広島県尾道市において第六十六国立銀行創業[3]
  • 1897年(明治30年) - 第六十六銀行と改称。
  • 1920年(大正9年) - 第六十六銀行ほか6行が統合し、藝備銀行設立(本店広島市)[3]
  • 1945年(昭和20年)5月 - 藝備銀行、呉銀行、備南銀行、三次銀行及び広島合同貯蓄銀行が合併し、(新)藝備銀行設立[3][4]
  • 1950年(昭和25年)8月 - 廣島銀行に行名変更[3]
  • 1961年(昭和36年)12月 - 広島証券取引所に上場。
  • 1965年(昭和40年)2月 - 現本店完成。現本店完成まで旧帝国銀行広島支店(後の広島アンデルセン)の建物を仮本店として使用していた。
  • 1970年(昭和45年)4月 - 東京証券取引所大阪証券取引所市場第二部に上場[3]
  • 1971年(昭和46年)2月 - 東京・大阪両証券取引所市場第一部に上場[3]
  • 1974年(昭和49年)6月 - 全店オンラインシステム完成。
  • 1979年(昭和54年)5月 - 第2次総合オンラインシステム稼動。
  • 1987年(昭和62年)4月 - ディーシーカードと共同で「ひろぎんディーシーカード」(後のひろぎんカードサービス)を設立。
  • 1988年(昭和63年)7月 - 広島銀行に商号変更(「廣」の字を新字体に改める)。同時にロゴマークも、アルファベットの「H」をモチーフとした、現在のものになった。
  • 1991年(平成3年)9月 - 第3次総合オンラインシステム稼動。
  • 2003年(平成15年)
  • 2005年(平成17年)6月 - ディーシーカードとフランチャイズ契約を結び銀行本体によるクレジットカード業務開始。
  • 2008年(平成20年)1月1日 - 広島を地盤とする証券会社のウツミ屋証券と合弁で、ウツミ屋証券のリテール部門を引き継ぐ証券会社「ひろぎんウツミ屋証券」を設立。
  • 2013年(平成25年)3月11日 - インターネット支店のひろぎんネット支店を開設。
  • 2014年(平成26年)1月28日 - 千葉銀行など大手地銀9行と地域再生・活性化ネットワークに関する協定書を締結[6]
  • 2017年(平成29年)
  • 3月23日 - 本店の建て替えを発表[1]。2021年1月完成予定[1]。建て替え期間中は、元々ひろしまMALLが入っていた建物に仮事務所を置く予定[1]
  • 6月1日 - 「ひろぎんウツミ屋証券」を完全子会社化。「ひろぎん証券」に社名変更する。
  • 2月13日 - 本店窓口を仮本店に移転。

前身諸行

現在の広島銀行の直接の前身銀行は第六十六国立銀行 - (旧)藝備銀行 - (新)藝備銀行 - (新)廣島銀行であるが、それ以外の主要な前身行としては次のようなものがある。

(旧)藝備銀行に統合された銀行

特に明記されない限り1920年の創業に際し統合されたものである。

  • (旧)廣島銀行 - 1878年(明治11年)、第百四十六国立銀行として認可され広島で創業、1897年(明治30年)に廣島銀行と改称。
  • 廣島商業銀行 - 1896年(明治29年)広島市で創業。
  • 三次貯蓄銀行 - 1897年(明治30年)設立。
  • 比婆銀行・角倉銀行 - ともに1912年(大正元年)設立。
  • 双三貯蓄銀行 - 1901年(明治34年)設立。
  • 備後銀行 - 1899年(明治32年)設立。1934年(昭和9年)(旧)藝備銀行に併合。

(新)藝備銀行に統合された銀行

すべて1945年の設立に際し統合された。

  • 呉銀行 - 1899年設立の呉商業銀行を1906年(明治39年)改称。
  • 備南銀行 - 尾道銀行(1896年(明治29年)設立の尾道貯蓄銀行を1922年(大正11年)改称)・世羅銀行(1898年(明治31年)設立)・山岡銀行(1989年設立の鞆貯蓄銀行を1922年改称)の合同により1930年(昭和5年)設立。
  • 三次銀行・廣島合同貯蓄銀行 - ともに1921年(大正10年)設立。

ATM提携

関連財団

ギャラリー

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 新本店ビルの建設について - 広島銀行 2017年3月23日
  2. 制服の復活について - 広島銀行ニュースリリース2007年7月2日
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 会社概要 > 沿革”. 広島銀行. . 2012閲覧.
  4. (広島銀行の)歩み
  5. “地銀初!広島銀行と福岡銀行の共同システムが無事稼働”. 日経コンピュータ. (2003年1月6日). http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NC/NEWS/20030106/1/ . 2014閲覧. 
  6. 地銀9行が地域再生で連携 福岡銀など、域外融資も”. 日本経済新聞 (2014年1月28日). . 2014閲覧.

関連書籍

  • 有元正雄ほか 『広島県の百年』 山川出版社1983年 ISBN 4634273403 - 広銀設立に至る諸銀行の沿革について記述。

関連項目

外部リンク