指宿市

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指宿市(いぶすきし)は、鹿児島県薩摩半島の南端にある

指宿温泉の名で知られる観光の街である。観光促進と冷房節約の観点から、毎年4月下旬に行われる市長の「アロハ宣言」から10月末まで市職員・銀行職員などがアロハシャツを公用服として着用する。近年はオクラの産地として有名。

地理

鹿児島市から南へ約50kmの場所、薩摩半島の南東端に位置し、市の北東部から東部~南部~南西部にかけて東シナ海鹿児島湾に面している。市域の中央部に池田湖があり、その東側には鰻池がある。市の南西部の東シナ海沿いには開聞岳がある。

主に海岸沿いに市街地が形成されているが、開聞岳近辺の地域では開聞岳より内陸に市街地がある。

隣接している自治体

人口

指宿市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

町名・大字

この項では2006年に新設合併により指宿市となった区域の町名及び大字の概略について記す。

1889年の町村制施行により、以下の各村が発足し、その区域に存在した藩政村は大字となった。

  • 指宿村 - 西方、東方、十町、十二町
  • 今和泉村 - 岩本、新西方、小牧、池田、利永
  • 山川村 - 大山、成川、福元、岡児ヶ水
  • 頴娃村の一部 - 十町、仙田

町村制施行以後、1930年に山川村、1933年に指宿村がそれぞれ町制施行し、1948年に今和泉村の大字利永が分割され利永村が発足した。1950年には頴娃村が町制施行するが翌年の1951年に頴娃村より大字十町及び大字仙田が分割され開聞町が発足し、1953年には山川町では戦災復興計画により区画整理が行われた区域について大規模な町の区域の設定が行われ大字福元の一部より、朝日町、入船町、金生町、潮見町、新生町、山下町が設置された[1]

1954年には指宿町と今和泉村が新設合併し(旧)指宿市が発足した。翌年の1955年には利永村が山川町と開聞村に分割編入され、同時に一部を編入した開聞村が町制施行し、開聞町に編入された利永村の区域をもって開聞町の大字上野が設置された。尚、山川町に編入された利永村の区域は山川町大字利永となった。翌年の1956年には開聞町大字仙田の一部より大字川尻が設置された。1958年には山川町の大字成川の一部より小川、浜児ヶ水が設置された。また、1984年には大字福元地先公有水面埋立地より新栄町が設置された[2]

旧指宿市では住居表示の実施に伴い、町の区域の設定が行われ1978年に湯の浜一丁目から湯の浜六丁目まで、1981年には湊一丁目から湊四丁目まで[3]、1988年には大牟礼一丁目から大牟礼五丁目までが設置された[4]

新設合併により指宿市が2006年に発足した際には、山川町及び開聞町に含まれていた地域の大字名は従来の大字名に、山川町の区域の大字は「山川」、開聞町の区域の大字は「開聞」を冠したものに改称された[5]。尚、旧指宿市の区域に含まれていた町及び大字については名称の変更が行われていない。

テンプレート:指宿市の町・字

歴史

近現代

  • 1889年明治22年)4月1日 - 町村制施行により、現在の市域にあたる以下の村が発足。
揖宿郡
  • 指宿村 ← 西方村, 東方村, 十町村, 十二町村
  • 今和泉村 ← 岩本村, 新西方村, 小牧村, 池田村, 利永村
  • 山川村 ← 大村, 成村, 福元村, 岡児ヶ水村
頴娃郡
  • 頴娃村 ← 郡村, 十町村, 仙田村, 牧之内村, 御領村, 別府村, 上別府村

行政

県の行政機関

国の行政機関

姉妹都市・友好都市

国内

海外

教育・医療

ファイル:Ibusuki National Hospital.JPG
国立病院機構指宿病院

高等学校

中学校

市立

小学校

市立

特別支援学校

  • 鹿児島県立指宿養護学校

図書館

博物館

主な病院

交通

道路

高速道路の最寄りインターチェンジは九州自動車道鹿児島インターチェンジ。有料道路では指宿スカイライン頴娃インターチェンジ(ただし、指宿スカイラインは大迫地区まで無料区間がある)。

一般国道

主要地方道

一般県道

道の駅

鉄道路線

バス路線

コミュニティバス

定期航路

港湾

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

名所

  • 池田湖
    • 九州最大の湖。カルデラ湖。周囲15km、最深部で233m。
    • 5500年前の火山活動で湖が形成された。
    • 1970年頃の統計によれば、「透明度26m」と記録されている。現在の湖面は水質汚染が進んだ結果、濁っている。
    • 1978年、この湖で怪獣を見た、との情報があり、イギリス・ネス湖のネッシーにちなんで「イッシー」と名づけられた。
    • 毎年1月ごろに湖岸を菜の花が荘厳に彩る。毎年1月の第二日曜日に催される「いぶすき菜の花マラソン」の名前はこの菜の花に因み、池田湖岸の道路は同マラソンのコースに採用されている。
  • 長崎鼻
  • 山川発電所
  • 枚聞神社別表神社指定)
  • 揖宿神社
  • 開聞山麓自然公園
  • 指宿いわさきホテル
    • 1996年の7月に開催された全国フリースロー選手権大会にて地元局の中継所として使用して其の勢いで全国更には完全優勝も果たした事から全国のホテルの中でも飛び切り縁起の良いホテルとして有名に。
  • 成川遺跡成川式土器が出土[6][7]
  • 橋牟礼川遺跡:国指定史跡縄文土器弥生時代以降の土器の年代差を初めて立証した遺跡
  • 弥次ヶ湯古墳:市指定史跡。日本最南端の円墳

観光

薩摩藩島津家の領主が湯治に使っていたという「殿様湯」は現在も残っている。

市内どこでも1m掘ればお湯が湧き出る、と言われるほど湯量は豊富。実際、海岸には温泉が流れ出るところがある。これを利用したのが砂むし温泉。海岸に寝そべって上から砂をかけてもらうと熱気で徐々に体が温まり、その効果はサウナに似て非なるもの。温泉ファンならずとも一度は試してみたいものとして人気がある。

(干潮時には対岸と砂の道でつながり、島へ渡れたが、2006年台風13号の影響で砂州が流され、一時期閉鎖されていた。しかし2007年3月には、砂州が復活した事が確認されている。)

祭り

  • 指宿温泉まつり  : 9月
  • 山川みなとまつり : 6月
  • 開聞そうめんまつり: 8月

指宿市出身の有名人

指宿市を舞台とした作品

脚注

  1. 『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』 p.561 - 角川書店、1978年
  2. 昭和59年鹿児島県告示第269号(町の区域の設定、Wikisource-logo.svg 原文
  3. 昭和56年鹿児島県告示第999号(町の区域の設定・字の区域の変更及び廃止、昭和56年6月22日付鹿児島県公報第7674号所収)
  4. 昭和63年鹿児島県告示第1118号(字の区域の変更および町の区域の設定、昭和63年7月1日付鹿児島県公報第8704号所収)
  5. 平成18年鹿児島県告示第1号(字の名称の変更、Wikisource-logo.svg 原文
  6. 第43回 隼人が用いた土器
  7. 成川式土器 - 鹿児島大学総合研究博物館
  8. 鹿児島)指宿ロケ映画「いぬむこいり」完成 今夏上映へ

関連項目

外部リンク