日本書紀

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にほんしょき

奈良時代の歴史書。六国史の一つ。 30巻 (『続日本紀』に系図1巻を付すとあるが現存しない) 。舎人親王らの編。

養老4 (720) 年成立。巻1,2は神代,巻3~30は神武天皇から持統天皇までを編年体で記述。ほぼ同時代の『古事記』と合せて「記紀」と称される。各時代の記事は『古事記』よりも詳細で,異説,異伝を載せ編纂態度も合理的,客観的であり,史書としてはるかに整っている。神代巻や古い時代の巻は多量の神話,伝説を含み,また歌謡 128首をもつ点など,上代文学史上においても貴重な作品である。『国史大系』『古典大系』などに所収。