林羅山

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はやしらざん

[生] 天正11(1583).8. 京都
[没] 明暦3(1657).1.23. 江戸

江戸時代前期の朱子学派の儒学者。江戸幕府儒官林家 (りんけ) の祖。名は忠,信勝。字は子信。通称は又三郎。羅山は号。法号は道春,羅浮子。父は林信時。 13歳で建仁寺の大統庵に入り,18歳のとき『朱子集注』を読んで,朱子学に傾倒。 22歳のとき藤原惺窩の門人となり,翌年惺窩の推挙により,徳川家康の侍講となって,外交文書や諸法度の起草,儀式の調査制定などにあたった。秀忠,家光,家綱までの4代の将軍に仕え,寛永7 (1630) 年上野忍岡に家塾を建てて,のち官学となった昌平黌の学問の礎を築いた。著書『三徳抄』『大学解』『神道伝授』『本朝神社考』『本朝通鑑』『羅山文集』。