氷上郡

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兵庫県氷上郡の位置

氷上郡(ひかみぐん)は兵庫県丹波国)にあった

郡域

1879年明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、現在の丹波市にあたる。

歴史

古代

式内社

延喜式神名帳に記される郡内の式内社

テンプレート:丹波国氷上郡の式内社一覧
神名帳 比定社 集成
社名 読み 付記 社名 所在地 備考
凡例を表示

近世以降の沿革

  • 慶応4年
  • 明治2年
  • 明治4年
  • 明治初年 - 奥村(現・丹波市山南町奥)の支村が分立して野坂村となる。(1町169村)
  • 明治5年(1872年)(1町171村)
    • 大河村の支村が分立して畑内村・北太田村となる。
    • 多田村(現・丹波市柏原町南多田)が南多田村、中村(現・丹波市柏原町北中)が北中村、奥村(現・丹波市柏原町東奥)が東奥村にそれぞれ改称。
    • このころ中村(現・丹波市山南町南中)が改称して南中村となる。
  • 明治7年(1874年) - 新知村・本知村が合併して多利村となる。(1町170村)
  • 明治9年(1876年8月21日 - 第2次府県統合により兵庫県の管轄となる。
  • 明治10年(1877年) - 長谷村が改称して国領村となる。
  • 明治11年(1878年) - このころ池谷村の支村が分立して奥野々村となる。(1町171村)
  • 明治12年(1879年)(1町170村)
    • 1月8日 - 郡区町村編制法の兵庫県での施行により、行政区画としての氷上郡が発足。郡役所が柏原町に設置。
    • 中村(現・丹波市春日町東中)が東中村、岡本村(現・丹波市市島町北岡本)が北岡本村にそれぞれ改称。
    • 氷間下村が市部村に合併。
  • 明治14年(1881年) - 小和田村が支村寺内村と統合して沢野村となる。
  • 明治15年(1882年) - 下滝村の支村が分立して篠場村となる。(1町171村)
  • 明治10年代末 - 北田井村・田中村・南田井村が合併して賀茂村となる。(1町169村)
  • 明治20年(1887年)(1町167村)
    • 片山村・福本村が合併して山本村となる。
    • 長見村・天王村が合併して長王村となる。

町村制以降の沿革

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1.柏原町 2.上久下村 3.久下村 4.小川村 5.和田村 6.沼貫村 7.成松村 8.葛野村 9.油良村 10.芦田村 11.佐治村 12.神楽村 13.遠阪村 14.竹田村 15.前山村 16.吉見村 17.鴨庄村 18.美和村 19.春日部村 20.大路村 21.国領村 22.黒井村 23.船城村 24.石生村 25.本郷村 26.新井村(紫:丹波市)
  • 明治22年(1889年4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。▲は飛地を除く。△は飛地のみ。全域が現・丹波市。(1町25村)
    • 柏原町 ← 柏原町[6]、東奥村、南多田村、上小倉村、下小倉村、北中村、室谷村、小南村、見長村
    • 上久下村 ← 阿草村、上滝村、篠場村、青田村、畑内村、北太田村、太田村、下滝村
    • 久下村 ← 大河村、南島村、谷川村、池谷村、奥野々村、玉巻村、北島村、岡本村[現・山南町岡本]、金屋村、山崎村、△岩屋村
    • 小川村 ← ▲奥村[現・山南町奥]、野坂村、村森村、▲井原村、▲南中村、▲岩屋村、△和田村、△前川村、△梶村、△小新屋村、△小野尻村、△小畑村、△西谷村、△山本村
    • 和田村 ← ▲前川村、▲和田村、北和田村、▲小新屋村、▲梶村、草部村、応地村、▲小野尻村、▲小畑村、▲西谷村、坂尻村、▲山本村、福田村[一部]、△岩屋村、△井原村、△奥村[上記奥村の飛地]、△野坂村、△南中村、五ヶ野村
    • 沼貫村 ← 小野村、朝坂村、油利村、佐野村、稲畑村、谷村、新郷村、福田村[一部]
    • 成松村 ← ▲柿柴町[7]、常楽村、上成松村、黒田村、犬岡村、西中村、△柿芝村
    • 葛野村 ← 下新庄村、上新庄村、下村、中村[現・氷上町中]、三方村、中野村、三原村、大谷村、長野村、▲柿芝村、△柿柴町
    • 油良村 ← 賀茂村、氷上村、南油良村、桟敷村、絹山村、香良村、伊佐口村、日比宇村、鴨内村、小谷村、沼村、御油村、井中村、北油良村
    • 芦田村 ← 田井縄村、東芦田村、栗住野村、西芦田村、口塩久村
    • 佐治村 ← 佐治村、小倉村、沢野村、奥塩久村、市原村
    • 神楽村 ← 檜倉村、大名草村、大稗村、小稗村、惣持村、文室村、稲土村
    • 遠阪村 ← 中佐治村、山垣村、遠坂村
    • 竹田村 ← 中竹田村、下竹田村
    • 前山村 ← 上竹田村[8]、徳尾村、鴨坂上村、鴨坂下村
    • 吉見村 ← 北岡本村、上垣村、上田村、梶原村
    • 鴨庄村 ← 南村、喜多村、奥村[9]、戸平村、上村、牧村、岩戸村、多利村[一部]
    • 美和村 ← 勅使村[10]、酒梨村、与戸村、乙河内村、白毫寺村、戸坂村
    • 春日部村 ← 小多利村、野上野村、多田村[現・春日町多田]、七日市村、池尾村[11]、多利村[一部]
    • 大路村 ← 松森村、広瀬村、柏野村[12]、野瀬谷村、上三井庄村、下三井庄村、中山村、鹿場村、△柚津村
    • 国領村 ← ▲柚津村、東中村、国領村、棚原村
    • 黒井村 ← 黒井村、野村、平松村、▲古河村、▲稲塚村、△山田村、△牛河内村、△新才村
    • 船城村 ← 朝日村、石才村、歌道谷村、▲坂村、野山村、長王村、▲牛河内村、▲山田村、▲新才村、△古河村、△大崎村、△北野村、△稲塚村
    • 石生村 ← 石負村、▲北野村、▲大崎村、△坂村
    • 本郷村 ← 横田村、市部村、本郷村、稲継村
    • 新井村 ← 挙田村、大新屋村、鴨野村、北山村、田路村、母坪村
  • 明治24年(1891年1月10日 - 油良村が改称して幸世村となる。
  • 明治29年(1896年7月1日 - 郡制を施行。
  • 明治40年(1907年12月1日 - 石生村・本郷村が合併して生郷村が発足。(1町24村)
  • 大正元年(1912年10月1日 - 成松村が町制施行して成松町となる。(2町23村)
  • 大正10年(1921年)10月1日 - 佐治村が町制施行して佐治町となる。(3町22村)
  • 大正12年(1923年)4月1日
    • 郡会が廃止。郡役所は存続。
    • 黒井村が町制施行して黒井町となる。(4町21村)
  • 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和10年(1935年)時点での当郡の面積は493.73平方km、人口は70,494人(男34,936人・女35,558人)[13]
  • 昭和30年(1955年
    • 3月20日(5町12村)
      • 黒井町・春日部村・大路村・国領村・船城村が合併して春日町が発足。
      • 竹田村・前山村・吉見村・鴨庄村・美和村が合併して市島町が発足。
    • 4月1日 - 佐治町・芦田村・神楽村・遠阪村が合併して青垣町が発足。(5町9村)
    • 7月21日 - 上久下村・久下村・小川村が合併して山南町が発足。(6町6村)
    • 7月23日 - 成松町・沼貫村・葛野村・幸世村・生郷村が合併して氷上町が発足。(6町2村)
    • 10月1日 - 柏原町・新井村が合併し、改めて柏原町が発足。(6町1村)
  • 昭和32年(1957年3月31日 - 山南町・和田村が合併し、改めて山南町が発足。(6町)
  • 平成16年(2004年11月1日 - 柏原町・氷上町・青垣町・春日町・山南町・市島町が合併して丹波市が発足し、郡より離脱。同日氷上郡消滅。

変遷表

脚注

  1. 旧高旧領取調帳」は丹波国多紀郡・氷上郡分が欠けているため、木村礎の手により「天保郷帳」をもとに作成され、「日本史料選書11 旧高旧領取調帳 近畿編」(近藤出版社、1975年)に掲載されたデータが国立歴史民俗博物館によりデータベース化されている。
  2. 下記のほか産所村が記載されているが、詳細不明。
  3. 3.0 3.1 3.2 「『丹波志』ニ村名ナシ」と注記あり。
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 4.6 4.7 支配関係記載ナシと注記あり。本項では「角川」によった。
  5. 稲畑村(柏原藩領)・「稲畑村之内・見田村」(旗本領・鶴牧藩領)に分かれて記載。
  6. この時点では柏原大手町、柏原北中町、柏原北町、柏原東町、柏原竪町、柏原南町、柏原西町、柏原古市場町、柏原新町、柏原石田町、柏原本町、柏原上中町、柏原下町が存在。
  7. 柿芝村のうち。本項では町数に数えない。
  8. 明治22年に上竹田島を分離。
  9. 明治22年に北奥に改称。
  10. 明治22年に東勅使を分離。
  11. 小多利村のうち。本項では村数に数えない。
  12. 和田貝村(記載は野瀬谷村)のうち。本項では村数に数えない。
  13. 昭和10年国勢調査による。国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧可能。

参考文献

関連項目

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