環境大臣

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環境大臣(かんきょうだいじん、英語Minister of the Environment)は、日本国務大臣環境省の長。略称は環境相。2001年の中央省庁再編でそれまでの環境庁が環境省に昇格[1]の職名が環境庁長官から環境大臣となった。

概要

環境の保全・管理、廃棄物対策等を行う。 また、環境省が実施している「我が家の環境大臣事業」の一環で募集されるエコファミリーの代表者も「環境大臣」と呼ばれる。エコファミリーとは毎日の生活で環境にやさしい行動を心がけることを宣言した家族のことである。同事業ではインターネットを通じ、環境に触れ合う環境教育や親しみやすいゲームを通じて環境に優しい取り組みを啓蒙している。詳細は外部リンクを参照。

歴代の環境大臣(長官)

  • 補職辞令のある再任(新内閣発足時)は新たな代として記載し、辞令のない留任(内閣改造時)は記載しない。
  • 他の大臣による臨時代理等は、組閣遅延・死亡等による空位の場合のみ記載し、海外出張・病気等の一時不在代理は記載しない。
  • 初代環境庁長官は山中貞則であるが、4日後の内閣改造までの暫定的な在任であったため、報道・資料等では第2代長官の大石武一を事実上の「初代長官」と扱うことがある。
  • 宇野内閣の山崎竜男国務大臣以降のすべての環境庁長官・環境大臣(一時代理を務める大臣を除く。)は、任命時に別途「地球環境問題に対応するための施策を政府一体となって円滑に推進するため行政各部の所管する事務の調整を担当させる」との特命事項の辞令を内閣総理大臣から受けている。これは地球環境問題に関する部署が環境省だけでなく、外務、農林水産、経済産業、国土交通等の各省にもあるため、首相からの辞令を発することで、これらの間の総合調整の主導権が環境大臣(長官)たる国務大臣にあることを示す牽制的な意図があるものと解されている。なお、この特命事項は環境大臣(長官)職に対してでなく、より広汎な職権を持つ国務大臣職に対しての辞令となっている。ただし、斉藤鉄夫環境大臣にはこの辞令が発せられていない。
  • 内閣欄については、新首相任命による次数のみ区別し、改造の次数は区別しない(表の構成・記述が輻輳し煩雑になるため)。
氏名 内閣 在任期間 兼務等
国務大臣環境庁長官
1 山中貞則 第3次佐藤内閣 1971年7月1日 - 1971年7月5日 総理府総務長官
2 大石武一 第3次佐藤内閣 1971年7月5日 -1972年7月7日
3 小山長規 第1次田中角栄内閣 1972年7月7日 - 1972年12月22日
4 三木武夫 第2次田中角栄内閣 1972年12月22日 -1974年7月12日 副総理 後に内閣総理大臣
5 毛利松平 第2次田中角栄内閣 1974年7月12日 - 1974年12月9日
6 小澤辰男 三木内閣 1974年12月9日 -1976年9月15日
7 丸茂重貞 三木内閣 1976年9月15日 - 1976年12月24日
8 石原慎太郎 福田赳夫内閣 1976年12月24日 -1977年11月28日
9 山田久就 福田赳夫内閣 1977年11月28日 -1978年12月7日
10 上村千一郎 第1次大平内閣 1978年12月7日 -1979年11月9日
11 土屋義彦 第2次大平内閣 1979年11月9日 -1980年7月17日
12 鯨岡兵輔 鈴木善幸内閣 1980年7月17日 -1981年11月30日
13 原文兵衛 鈴木善幸内閣 1981年11月30日 -1982年11月27日
14 梶木又三 第1次中曽根内閣 1982年11月27日 -1983年12月27日
15 上田稔 第2次中曽根内閣 1983年12月27日 -1984年11月1日
16 石本茂 第2次中曽根内閣 1984年11月1日 -1985年12月28日
17 森美秀 第2次中曽根内閣 1985年12月28日 -1986年7月22日
18 稲村利幸 第3次中曽根内閣 1986年7月22日 -1987年11月6日
19 堀内俊夫 竹下内閣 1987年11月6日 -1988年12月27日
20 青木正久 竹下内閣 1988年12月27日 -1989年6月3日
国務大臣環境庁長官・地球環境問題担当
21 山崎竜男 宇野内閣 1989年6月3日 - 1989年8月10日 地球環境問題担当発令日は1989年7月11日
22 森山眞弓 第1次海部内閣 1989年8月10日 - 1989年8月25日
23 志賀節 第1次海部内閣 1989年8月25日 -1990年2月28日
24 北川石松 第2次海部内閣 1990年2月28日 - 1990年12月29日
25 愛知和男 第2次海部内閣 1990年12月29日 -1991年11月5日
26 中村正三郎 宮澤内閣 1991年11月5日 -1992年12月12日
27 林大幹 宮澤内閣 1992年12月12日 -1993年8月9日
28 広中和歌子 細川内閣 1993年8月9日 -1994年4月28日
- 羽田孜 羽田内閣 1994年4月28日 内閣総理大臣による環境庁長官事務取扱(地球環境問題担当辞令なし)
29 浜四津敏子 羽田内閣 1994年4月28日 - 1994年6月30日
30 桜井新 村山内閣 1994年6月30日 - 1994年8月14日
31 宮下創平 村山内閣 1994年8月14日 -1995年8月8日
32 大島理森 村山内閣 1995年8月8日 -1996年1月11日
33 岩垂寿喜男 第1次橋本内閣 1996年1月11日 - 1996年11月7日
34 石井道子 第2次橋本内閣 1996年11月7日 -1997年9月11日
35 大木浩 第2次橋本内閣 1997年9月11日 -1998年7月30日
36 真鍋賢二 小渕内閣 1998年7月30日 -1999年10月5日
37 清水嘉与子 小渕内閣 1999年10月5日 -2000年4月5日
38 第1次森内閣 2000年4月5日 - 2000年7月4日
39 川口順子 第2次森内閣 2000年7月4日 -2001年1月5日
環境大臣・地球環境問題担当
1 川口順子 第2次森内閣 2001年1月6日 - 2001年4月26日
2 第1次小泉内閣 2001年4月26日 -2002年2月8日 外務大臣(2002年2月1日以降)
3 大木浩 第1次小泉内閣 2002年2月8日 - 2002年9月30日
4 鈴木俊一 第1次小泉内閣 2002年9月30日 -2003年9月22日
5 小池百合子 第1次小泉内閣 2003年9月22日 - 2003年11月19日
6 第2次小泉内閣 2003年11月19日 -2005年9月21日 内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策担当)2004年9月27日以降)
7 第3次小泉内閣 2005年9月21日 -2006年9月26日 内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策担当)
8 若林正俊 第1次安倍内閣 2006年9月26日 - 2007年8月27日 農林水産大臣臨時代理(2007年5月28日から6月1日まで・死亡欠員のため)
農林水産大臣(2007年8月1日以降)
9 鴨下一郎 第1次安倍内閣 2007年8月27日 - 2007年9月26日
10 福田康夫内閣 2007年9月26日 - 2008年8月2日
環境大臣
11 斉藤鉄夫 福田康夫改造内閣 2008年8月2日 - 2008年9月24日
12 麻生内閣 2008年9月24日 -2009年9月16日
13 小沢鋭仁 鳩山由紀夫内閣 2009年9月16日 - 2010年6月8日
14 菅内閣 2010年6月8日 - 2010年9月17日
15 松本龍 菅第1次改造内閣
菅第2次改造内閣
2010年9月17日 - 2011年6月27日 内閣府特命担当大臣(防災担当)
16 江田五月 菅第2次改造内閣 2011年6月27日 - 2011年9月2日 法務大臣
17 細野豪志 野田内閣
野田第1次改造内閣
野田第2次改造内閣
2011年9月2日 - 2012年10月1日 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償支援機構担当)
18 長浜博行 野田第3次改造内閣 2012年10月1日 - 2012年12月26日 内閣府特命担当大臣(原子力防災担当)
19 石原伸晃 第2次安倍内閣 2012年12月26日 - 2014年9月3日 内閣府特命担当大臣(原子力防災担当)
20 望月義夫 第2次安倍改造内閣 2014年9月3日 - 2014年12月24日 内閣府特命担当大臣(原子力防災担当)
21 第3次安倍内閣 2014年12月24日 -2015年10月7日
22 丸川珠代 第3次安倍第1次改造内閣 2015年10月7日 - 2016年8月3日 内閣府特命担当大臣(原子力防災担当)
23 山本公一 第3次安倍第2次改造内閣 2016年8月3日 - 2017年8月2日 内閣府特命担当大臣(原子力防災担当)
24 中川雅治 第3次安倍第3次改造内閣 2017年8月3日 - 2017年11月1日 内閣府特命担当大臣(原子力防災担当)
25 第4次安倍内閣 2017年11月1日 -

脚注

  1. 石澤清史 『新・生活環境論』 リサイクル文化社、2007年。

関連項目

外部リンク

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