神栖市

提供: miniwiki
移動先:案内検索

神栖市(かみすし)は、茨城県の最東南端に位置するである。

概要

ファイル:Estuary of Tone river 20081229.jpg
利根川河口と神栖市波崎地区(左岸)と対岸の銚子市街地(右岸)

隣接する鹿嶋市とともに鹿島臨海工業地帯を形成する。鹿嶋市・潮来市鉾田市行方市とともにJリーグ鹿島アントラーズホームタウンである。

以前は農業漁業が中心の貧しい地域であったが、1960年に始まった鹿島開発によって、世界的にも珍しい掘込式人工港「鹿島港」を核に、鉄鋼・石油を中心とした重化学コンビナートの街として発展。工場立地企業からの税収により財政は豊かで、福祉が充実しており県外からの転入者も多い。このため、鹿嶋市との広域市町村合併構想は、自主財源の確保の観点から反対理由の一つであった。

波崎区域は太平洋に面し夏涼しく冬温暖な気候であることからアウトドアスポーツを観光の中心に据えており、海水浴波崎海水浴場環境省の「快水浴場百選」に選定されている)、マリンスポーツからサッカーテニストライアスロンにいたるまで幅広いスポーツが楽しめる。特に民間のサッカーグラウンドは70面以上有しており、サッカー合宿のメッカとして全国的に有名である。

2003年には、有機ヒ素化合物で汚染された井戸水により、住民がヒ素中毒を起こした事件が各メディアで報道され有名となった。環境省は2007年にこの原因は、当初言われていた旧日本軍化学兵器説ではなく、近年に不法投棄された産業廃棄物に含まれた有機ヒ素化合物による可能性が高いと結論づけた。なお、住民は2006年7月24日公害等調整委員会に対して国・県の責任を認める裁定を下すよう申請を行った。同委員会は2012年5月11日に国に対する責任については棄却したが、県に対しては地下水汚染が判明してから健康被害が生じるまで住民周知等の措置を取らなかったことの責任を認める裁定を下した。

地理

東は太平洋(鹿島灘)に面し、南は利根川常陸利根川)が流れる。かつては広大な面積の池「神之池(ごうのいけ)」があったが、現在は鹿島開発のため一部を残して大部分が埋め立てられている。

隣接する自治体

歴史

年表

市制施行以前

市制施行以後

行政区域変遷

  • 変遷の年表
  • 変遷表

人口

神栖市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

2018年6月末日現在、95,308人[6]

行政

市長

2005年11月6日
当落 得票数 候補者 党派 市長歴
26,360 保立一男 無所属
20,108 岡野敬四郎 無所属
2009年11月8日
当落 得票数 候補者 党派 市長歴
28,290 保立一男 無所属
17,810 村田康博 無所属
2,246 野口あつし 無所属

神栖市議会

茨城県議会

2010年の県議選から、定数2の神栖市選挙区として実施されている。

衆議院

参議院

国の行政機関

※過去には法務省東京入国管理局鹿島港出張所が存在したが水戸出張所に統合された。

県の行政機関

  • 茨城県農林水産部農業総合センター鹿島地帯特産指導所
  • 茨城県土木部鹿島港湾事務所
  • 茨城県土木部鹿島下水道事務所

警察

交番 自治体 所在地
神栖市
神之池地区 木崎
知手浜 知手中央
土合地区 土合本町
波崎 波崎
水上警備 東深芝

消防

神栖消防署・鹿島港消防署・ 波崎消防署・土合分署

産業

工業

神栖市に工場を立地している企業

漁業

  • 波崎漁港 - イワシ陸揚げ量 日本第2位
  • 太田漁港

商業

神栖市内の商業地域は国道124号沿いを中心に広がっている。鹿行地域では最大級といえる鹿島セントラルホテルやアトンパレスホテルといった宿泊施設のほかショッピングセンター・専門店・量販店などの郊外型ロードサイド店舗が数多く立ち並ぶ。

市内に本社を置く企業

地域

教育

小学校

  • 息栖小学校
  • 軽野小学校
  • 軽野東小学校
  • 大野原小学校
  • 横瀬小学校
  • 大野原西小学校
  • 深芝小学校
  • 波崎小学校
  • 波崎西小学校
  • 植松小学校
  • やたべ土合小学校
  • 太田小学校
  • 須田小学校
  • 柳川小学校

中学校

  • 神栖第一中学校
  • 神栖第二中学校
  • 神栖第三中学校
  • 神栖第四中学校
  • 波崎第一中学校
  • 波崎第二中学校
  • 波崎第三中学校
  • 波崎第四中学校

高等学校

公立高校
中等教育学校

本市には存在しないが、隣接する鹿嶋市にある私立清真学園高等学校・中学校に通学する生徒も少なくない。

姉妹都市・提携都市

海外

交通

道路

港湾

ファイル:Kashima Port 03.jpg
鹿島港 中央航路

バス

はさき号かしま号を始め、東関東自動車道を経由する複数の高速バス路線が運行され、東京駅羽田空港、幕張、東京ディズニーリゾート、お台場などと結ばれている。停留所のある鹿島セントラルホテルが市内の交通拠点の役割を持っている。

高速バス

  • はさき号
参照: はさき号
  • かしま号
参照: かしま号

路線バス

  • 関東鉄道
参照: 関東鉄道潮来営業所

鉄道

市内に線路はあるが旅客駅はない。かつては鹿島臨港線で一時的に旅客輸送を行ったことがある。旅客駅を利用する際の最寄駅は、隣接する千葉県香取市小見川駅など)・東庄町成田線沿線駅や銚子市銚子駅である。

施設

ホール・コミュニティセンター

  • 神栖市文化センター
  • 大野原コミュニティセンター
  • うずもコミュニティセンター
  • 平泉コミュニティセンター
  • 波崎東ふれあいセンター(市立波崎東小学校跡地に新設)

図書館

  • 神栖市立中央図書館
  • 神栖市うずも図書館 

博物館・資料館

  • 歴史民俗資料館(大野原)
  • 池沢早人師サーキットの狼MUSEUM(息栖) - 「サーキットの狼」の作者である池沢早人師(池沢さとし)が、『サーキットの狼』に登場したスーパーカーを中心とした実車を展示している資料館。

公園

スポーツ施設

観光・文化

寺社

観光地

祭事

  • 波崎のはね太鼓[7]

出身有名人

芸能

漫画家

スポーツ選手

その他

関連項目

脚注

  1. 字区域の変更(昭和60年8月1日 茨城県告示1130号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 号外第99号: pp.1-4, (1985年8月1日) 
  2. 町の区域の設定(平成5年9月30日 茨城県告示第1126号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第486号: p.2-4, (1993年9月30日) 
  3. 神栖町史編さん委員会編著『神栖町史 下巻』、神栖町、1989年より
  4. 波崎町史刊行専門委員編 『波崎町史』、波崎町、1991年より
  5. 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 8 茨城県』、角川書店、1983年 ISBN 4040010809より
  6. 神栖市の人口・世帯数”. 神栖市ホームページ. 神栖市 (2018年7月5日). . 2018閲覧.
  7. はね太鼓『郷土の伝統芸能』芳賀日出男、保育社, 1991

外部リンク