福島県警察

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福島県警察(ふくしまけんけいさつ)は、福島県が設置した警察組織。福島県内を管轄区域とし、福島県警と略称する。警察法上、福島県公安委員会の管理を受け、給与支払者は福島県知事である。東北管区警察局管内。 

沿革

本部所在地

中核機能は福島市杉妻町2-16(福島県庁と同じ)に置かれ、諸部署が分散している。

  • 東分庁舎(福島市杉妻町)に少年課、監察課
  • 山下庁舎(福島市山下町)に教養課、厚生課
  • 交通管制センター(福島市旭町)

本部組織

データ

警察署

県内の警察署は22。分庁舎は7。※警察車両のナンバー地名表記は会津地方の5署配置車が「会津」、いわき中央・いわき東・いわき南・棚倉・石川・双葉の6署と小野・常磐の2分庁舎配置車が「いわき」、郡山・郡山北の2署と本宮分庁舎が「郡山」、それ以外の署配置車は「福島」となる。

地域 警察署名称 所在地 管轄区域
a03福島 a01中通り ふくしま福島警察署 07201a福島市上町 福島市中部及び南部
a04福島 a02中通り かわまた福島警察署川俣分庁舎 07308川俣町大字鶴沢字下中島 伊達郡川俣町
a05福島 a03中通り ふくしまきた福島北警察署 07201b福島市飯坂町平野字江合 福島市北部
a06福島 a04中通り こおり福島北警察署桑折分庁舎 07301桑折町大字谷地字形土 伊達郡桑折町国見町
a07福島 a05中通り たて伊達警察署 07213伊達市保原町大泉字大地内 伊達市
a08福島 a06中通り にほんまつ二本松警察署 07210二本松市若宮二丁目 二本松市
a09郡山 a07中通り こおりやま郡山警察署 07203a郡山市字城清水 郡山市東部及び南部
a10郡山 a08中通り こおりやまきた郡山北警察署 07203b郡山市富田町字下曲田 郡山市北部及び西部
a11郡山 a09中通り もとみや郡山北警察署本宮分庁舎 07214本宮市本宮字万世 本宮市安達郡大玉村
a14福島 a10中通り たむら田村警察署 07521三春町大字熊耳字下荒井 田村郡三春町田村市船引常葉都路の旧町村域)
b01いわき a11中通り おの田村警察署小野分庁舎 07522小野町小野新町字小太内 田村郡小野町、田村市(大越滝根の旧町域)
a12福島 a12中通り すかかわ須賀川警察署 07207須賀川市八幡町 須賀川市岩瀬郡鏡石町天栄村
b02いわき a13中通り いしかわ石川警察署 07501石川町字長久保 石川郡石川町浅川町古殿町玉川村平田村
a13福島 a14中通り しらかわ白河警察署 07205白河市昭和町 白河市西白河郡矢吹町西郷村中島村泉崎村
b03いわき a15中通り たなくら棚倉警察署 07481棚倉町大字流字森ノ内 東白川郡棚倉町塙町矢祭町鮫川村
a01福島 b01浜通り そうま相馬警察署 07209相馬市中野字寺前 相馬市相馬郡新地町
a02福島 b02浜通り みなみそうま南相馬警察署 07212南相馬市原町区高見町一丁目 南相馬市、相馬郡飯舘村
b08いわき b03浜通り ふたは双葉警察署 07543富岡町中央二丁目 双葉郡富岡町大熊町楢葉町広野町川内村
b09いわき b04浜通り なみえ双葉警察署浪江分庁舎 07547浪江町大字権現堂字上蔵役目 双葉郡浪江町双葉町葛尾村
b04いわき b05浜通り いわきちゆうおういわき中央警察署 07204aaいわき市内郷御厩町四丁目 いわき市北部及び中部
b05いわき b06浜通り しようはんいわき中央警察署常磐分庁舎 07204abいわき市常磐関船町大平 いわき中央警察署管内の常磐地区
b06いわき b07浜通り いわきひかしいわき東警察署 07204bいわき市小名浜岡小名字御代坂 いわき市東部
b07いわき b08浜通り いわきみなみいわき南警察署 07204cいわき市植田町南町一丁目 いわき市南部
c03会津 c01会津 きたかた喜多方警察署 07208喜多方市関柴町上高額字宮越 喜多方市耶麻郡西会津町北塩原村(大塩・北山の各地域)
c05会津 c02会津 いなわしろ猪苗代警察署 07408猪苗代町字梨木西 耶麻郡猪苗代町磐梯町、北塩原村(大塩・北山を除く地域)
c01会津 c03会津 あいつわかまつ会津若松警察署 07202会津若松市山見町 会津若松市
c02会津 c04会津 あいつみさと会津若松警察署会津美里分庁舎 07447会津美里町字鹿島 大沼郡会津美里町
c06会津 c05会津 あいつはんけ会津坂下警察署 07421会津坂下町字舘ノ下 河沼郡会津坂下町柳津町湯川村、大沼郡金山町三島町昭和村
c04会津 c06会津 みなみあいつ南会津警察署 07368南会津町田島字大坪 南会津郡南会津町只見町下郷町桧枝岐村

警察署の再編

2010年(平成22年)4月1日、桑折署と福島北署、川俣署と福島署、本宮署と郡山北署、小野署と三春署、会津美里署と会津若松署、浪江署と富岡署をそれぞれ統合し、桑折、川俣、本宮、小野、会津美里、浪江各署は分庁舎になった。 同時に三春署が田村署、富岡署が双葉署と改称している。[1]また、いわき中央署管内の常磐地区幹部交番が常磐分庁舎となった。

最近の主な出来事、事件及び、不祥事

  • 2002年6月 刑事部銃器薬物対策課長が、棚倉署長在任中の99年6月、知人男性の酒気帯び運転について、部下に指示し、もみ消していた事が匿名の電話の指摘により発覚し、課長と当時の同署幹部ら計3人が犯人隠避容疑で福島地検に書類送検された。
  • 2004年2月 婚礼衣装で婚約者と一緒に自らの結婚式に乗用車で向かっていた男性が、郡山市富久山町の国道4号で盗難車の疑いで事情聴取され、結婚式の予定時間に遅れた。郡山署が盗難車のナンバーを誤って登録したことが原因で、郡山署が電話でミスを認め、直接、謝罪に訪れることを申し出たが、男性は「そこまでは」と寛大にも断った。しかし男性は「パトカー白バイに囲まれ、驚いた。このようなミスは2度とないようにしてほしい」とも話した。
  • 2004年10月 郡山署が無罪の男性を窃盗容疑で誤認逮捕した。別件で逮捕された男が男性が逮捕された事件についても自供、郡山署は男性を釈放したが、男性を15日間に亘り身柄を拘束していた。
  • 2005年2月 福島県立大野病院に勤務していた産婦人科医が、帝王切開中の大量出血で患者が死亡した件において業務上過失致死罪、および異状死の届出義務違反(医師法違反)で逮捕されたが、直後からこの逮捕についての意見や抗議が多数寄せられている。
  • 2005年11月 須賀川署の巡査部長が2003年から2005年8月までに、供述調書の内容を自分の手で偽装し、7件の事件で14通の偽の書類を作成していた。さらに万引や自転車盗の被害届など18件の事件の記録66通を自分の家に持っていき放置していた。県警は、有印公文書偽造虚偽有印公文書作成、同行使公用文書毀棄の疑いで書類送検し、懲戒免職とした。監督責任のあった上司たち11人も本部長訓戒とした。
  • 2007年1月 福島県警高速隊福島分駐隊の巡査部長がタクシー運転手と口論になり暴行し、入院させるほどの怪我を負わせたが、福島署は「証拠隠滅の恐れがない」とし逮捕を見送った(同年2月8日に宮城で同等の事件があったが警官は逮捕された)。後にこの巡査部長は依願退職
  • 2007年2月 郡山警察署はビルに落書きしたとして男性を誤認逮捕蓮沼真一・副署長(当時)が謝罪した。
  • 2007年3月 福島地裁郡山支部で覚せい剤取締法違反(使用)の罪で問われている男性の判決公判があり、覚醒剤反応が出たにもかかわらず、福島県警郡山署が強制的に採尿させたと判決が下され、男は無罪となった。
  • 2007年9月 桑折警察署1階の会議室で、地域交通課の警部補が誤って拳銃を1発射した。警部補は会議室で、後輩の巡査長に拳銃から1発弾を抜き忘れて、自動式拳銃の使用法を指導していたと供述している。
  • 2008年6月 女子中学生を買春したとして児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで、喜多方署警務課の巡査長を逮捕した。
  • 2008年8月 地域安全課特別機動パトロール隊郡山分駐隊員の巡査が、県警独身寮「郡山若竹寮」の寮費、約61万円を着服した疑いで、業務上横領で書類送検の上、懲戒免職処分となった。約1年半にわたって着服を繰り返し、発覚時の欠損金は約284万円に上った。巡査は「パチンコや借金返済などに使った」と供述した。また事件当時に寮を管理していた前郡山北署長が注意処分、上司2人が注意処分となった
  • 2008年10月 福島署刑事一課の男性巡査が、傷害事件の捜査情報を、捜査対象者の知人の男性に漏らし、地方公務員法(守秘義務)違反容疑で福島地検に書類送検され、戒告の懲戒処分となった。
  • 2008年12月 いわき中央署長が女性署員にセクハラをしたとして減給1か月の処分を受けた後依願退職した。
  • 2008年12月 交通部運転免許課の男性主査が、南会津署に勤務していた3月下旬に申請書類を放置し、発覚を免れるためシュレッダーで破砕していたことが発覚し、主査は戒告の懲戒処分、当時の上司の会津若松署警部補を訓戒、南会津署警部を注意処分となった。さらに主査は公用文書等毀棄の疑いで地検会津若松支部に書類送検された。
  • 2009年7月 会津若松市内の国道の交差点に設置された2つの信号が、30年近くに亘り、2方向で同時に「青」の表示がされていたことが判明。同年6月に当該の交差点で交通事故が発生したことで発覚したもので、同県警のプログラムミスによるものとされる。
  • 2009年9月 いわき中央署の署員が、いわき市平の上荒川公園内に市が独自に設置した道路標識を、公安委員会の決定を受けた正式なものと誤解し、前年10月に誤って一時不停止の違反切符を交付していたことが発覚し、違反切符を交付した男性に謝罪し、反則切符を回収した。
  • 2010年1月 警務部監察課は、2009年4月に浪江警察署で発生した猟銃検査の暴発事故で、この事故を隠し捜査も行われなかったとして、犯人隠匿容疑で、50代の警部補を停職3か月、また署員9人を本部長訓戒などの処分を実施した[2]
  • 2011年3月11日 - 東北地方太平洋沖地震東日本大震災)で県警庁舎が崩壊の恐れがあるため、本部機能を福島警察署に移した。
  • 2012年7月 - 夫からドメスティックバイオレンスを受けていた東日本在住の女性が、福島県警管内の警察署(暑の名前は非公表)に告訴状を提出しようとしたが、応対した担当課長が、「事件化は困難」などとの理由で告訴状を突き返すなどしたばかりか、女性についての情報を夫に漏らしていたことが判明した[3]。女性側は警察庁に対し、適切な対応を行うよう申し入れを行った[4]
  • 2012年12月 - 県警高速隊の38歳の男性巡査部長が、2012年7月から8月にかけて福島・仙台両市の映画館で、上映されていたアニメ映画を盗撮したとして、映画盗撮防止法ならびに著作権法違反容疑で福島地方検察庁に書類送検され、12月12日に減給10分の1(1ヵ月)の処分となった[5]
  • 2012年12月 - 県警管内で発生した2件の未解決の殺人事件について、証拠物件168点(38品目)を紛失していたことが明らかになった[6]
  • 2013年5月 - いわき中央署の当時26歳の男性巡査長が、同月17日未明に当直勤務中に、拳銃を所持したまま所在不明となった。その後この巡査長は、翌18日朝にいわき市内で拳銃自殺しているのが発見された[7]
  • 2014年5月 - 県警本部刑事部捜査2課課長補佐の警部と同課指導官の警視が相次いで自殺していたことが発覚。課長補佐は振り込み詐欺事件の捜査責任者で、4月はほとんど休日がなく疲労していた様子だったという。一方、警視はそのことを苦にして自殺したとみられている[8]。その後、県警が調査したところ、当時の捜査2課長である45歳の男性警視が、自殺した警部を含む3人の警部に対し、2013年5月頃から2014年4月頃にかけて「小学生みたいな文章を作るな」、「あんたは係長以下だ」などの暴言を浴びせるなどのパワーハラスメント行為を行っていたことが明らかとなった。また、指導官の自殺については、警部の自殺に責任を感じてのものと結論付けられた。県警は2014年6月26日付で、当該の捜査2課長を戒告処分とした上、27日付で県警警務部付に更迭[9]
  • 2015年7月 - 県警機動捜査隊県南分駐隊の男性巡査長が、郡山市のリサイクルショップのトイレに拳銃を置き忘れた。巡査長は戒告の懲戒処分を受けた[10]
  • 2016年12月 - 福島警察署交通一課長を酒気帯びで逮捕[11]
  • 2017年6月 - 双葉署の36歳の男性警部補が、県警災害対策課に勤務していた2015年から2016年にかけ、部下の頭にあんかけを振りかけたり、バリカン丸刈りにしたりするなどのパワーハラスメントを行った。県警は2017年6月23日付でこの警部補を停職3ヵ月の処分とした[12]

脚注

関連項目

外部リンク