福津市

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福津市(ふくつし)は、福岡県の北部の宗像地方に位置し、福岡市北九州市の中間に位置する。福岡県を4つの地域に分けた際は福岡地方に属する。

国民健康保険制度の参考にされた定札制度が、かつておこなわれていた地域である。

位置・情勢

位置・地理

福津市は、福岡県の北西部に位置し福岡市北九州市という2つの政令指定都市のほぼ中間に位置する。福岡都市圏の北西部・北九州都市圏関門都市圏)の最西端に位置する。

経済・文化的に福岡市北九州市や隣接する宗像市古賀市との繋がりが強い。

東部から南部にかけては許斐山・本木山・飯盛山などに、北西部は玄界灘日本海)に囲まれている。海岸は玄海国定公園にも指定されており、風光明媚な土地である。

福間海岸は県内でも有数のマリンレジャー地区となっており、海岸沿いに飲食店などが立ち並ぶ人気スポットとなっている。

江戸時代に大規模な塩田として埋め立てられるまでは、津屋崎から勝浦にかけて深い入り江があり、現在の勝浦から白石浜を経て渡半島へとつながる海岸線は幅の狭い陸繋砂州となっていた。現在、福岡市東区奈多から志賀島までの砂州を指して用いられる海の中道という名前は、本来この砂州を指すものであったと考えられている[1][2]

旧福間町域の中心部(旧旧福間町域)は全国でも珍しい、大字が無い住所がある。この場合の住所は「福津市****番地」である。しかし、平成期に入り住居表示の実施が順次実施されてきた。

情勢

福津市は福岡市北九州市という2つの政令指定都市の中間にあるという立地の良さと、鹿児島本線国道3号が市内を通るという交通の便の良さにより、ベッドタウンとして発展してきた。当初は北九州都市圏のベッドタウンとして発展してきたが、近年では福岡都市圏への流れの方が優勢となっている。そのため、相対都市圏では北九州都市圏には含まれず、より流れの優勢な福岡都市圏に含まれる。

1961年には北九州市(当時は八幡市)の八幡製鐵(現: 新日鐵住金)の社員住宅として原町団地が造成された。それ以後、大規模な宅地開発が次々に行なわれ、東福間団地、若木台団地、光陽台団地ができ、人口が大幅に増加した。また、東福間団地、若木台団地の完成に伴い東福間駅が造られた。高度成長期以降、ベッドタウンとして人口を伸ばし続け、合併後は一時的に人口は減少に転ずるも、福間駅周辺の区画整理事業、国道3号沿線への大型商業施設の開業などがあり、旧福間町域の人口は増加している[3]

旧津屋崎町域を含めると1995年から2010年の間、人口はほぼ横ばいであったが、2010年の福間駅の駅舎移転により、駅周辺を都市再生機構などによる宅地開発が行われ[4]、2010年以降は再び人口が増加した。東福間駅周辺においても、津丸地区において宅地造成が行なわれている(福間町津丸土地区画整理組合参照)。

方言として宗像弁が使用される。

2017年、新原・奴山古墳群世界遺産に登録された。

隣接する自治体

地名

旧福間町
  • (旧下西郷村から町制以来の地区で、福間町時代から現在まで大字未設置。合併前は福間町、現在は福津市の次に番地が続く)
  • 津丸(旧神興村)
  • 手光(旧神興村)
  • 久末(旧神興村)
  • 村山田(旧神興村)
  • 八並(旧神興村)
  • 畦町(旧上西郷村)
  • 内殿(旧上西郷村)
  • 上西郷(旧上西郷村)
  • 舎利蔵(旧上西郷村)
  • 本木(旧上西郷村)
  • 小竹(1959年、村山田より分立)
  • 光陽台1丁目~6丁目(1980年、手光より発足)
  • 若木台1丁目~6丁目(1983年、村山田・津丸・小竹・久末・畦町・八並より発足)
  • 東福間1丁目~8丁目(1985年、津丸・小竹・手光より発足)
  • 小竹1丁目~2丁目(小竹より発足。年不詳)
  • 高平(津丸より発足。年不詳)
  • 花見が丘1丁目~3丁目(旧下西郷村より発足。年不詳)
  • 花見が浜1丁目~3丁目(旧下西郷村より発足。年不詳)
  • 花見の里1丁目~3丁目(旧下西郷村より発足。年不詳)
  • 有弥の里1丁目~2丁目(旧下西郷村より発足。年不詳)
  • 光陽台南(1998年、手光より発足)
  • 中央1丁目~6丁目(1998年、旧下西郷村・手光より発足)
  • 手光(てびか)南1丁目~2丁目(1998年、手光より発足)
  • 桜川(2001年、津丸より発足)
  • 西福間1丁目~4丁目(2001年、旧下西郷村より発足)
  • 福間南1丁目~5丁目(2004年、旧下西郷村より発足)
  • 福間駅東1丁目~3丁目(2006年、旧下西郷村・上西郷・手光より発足)
  • あけぼの(2007年、津丸より発足)
  • 日蒔野(ひまきの)1丁目~6丁目(2014年、旧下西郷村・上西郷より発足)
旧津屋崎町
  • 在自(あらじ)
  • 大石
  • 須多田
  • 津屋崎
  • 奴山(ぬやま)
  • 宮司
  • 生家(1918年、奴山より分立)
  • 勝浦(旧勝浦村)
  • 星ヶ丘(2006年、津屋崎・在自より発足)
  • 宮司1丁目~6丁目(2007年、宮司・津屋崎より発足)
  • 宮司ヶ丘(2007年、宮司・津屋崎より発足)
  • 宮司浜1丁目~4丁目(2007年、宮司より発足)
  • 宮司元町(2007年、宮司より発足)
  • 津屋崎1丁目~8丁目(2008年、津屋崎より発足)

歴史

合併前の各町については福間町および津屋崎町を参照のこと。

合併問題論争

福津市では、更なる合併に対する議論も既にある。

宗像市
歴史的つながり、交流の緊密化、経済圏・文化の共有、勝浦玄海の経済圏一体化から主要な意見の1つである。
古賀市
福津市の福岡志向、地名の共有(「花見」など)千鳥地区と福間地区経済圏の一体化から提唱される意見である。
合併不必要論
合併早々に次の合併を考える前に福津市の自立化や発展を優先すべきとすることから提唱される主要な意見の1つである。

歴代市長

氏名 就任年月日 退任年月日
1 池浦順文 2005年3月6日 2009年3月5日
2 小山達生 2009年3月6日
3 2017年3月5日
4 原崎智仁 2017年3月6日

行政

市長

市議会

  • 定数: 18人
  • 任期: 2019年1月23日

消防

  • 宗像地区消防本部(宗像市)
    • 宗像消防署福間分署

警察

地域

人口

福津市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

教育

高等学校

中学校

小学校

  • 福津市立福間小学校
  • 福津市立福間南小学校
  • 福津市立神興小学校
  • 福津市立神興東小学校
  • 福津市立上西郷小学校
  • 福津市立津屋崎小学校
  • 福津市立勝浦小学校

産業

漁業

交通

鉄道

すでに廃止された路線

バス

JR九州バス
福間駅からは宮若市福丸へ向かう福丸線イオンモール福津及びその近くを循環するイオンモール福津循環線がある。
  • 福間駅 - 福丸宮若市) - 直方駅(一部の便は福丸止まり)
  • 福間駅(さいごう口) - イオンモール福津 - 福間駅(運賃160円)
※上記以外にも、かつては福間駅を起点とした一定のエリアを100円均一で循環する路線駅バスふくま~る(福間駅 - 手光・光陽台循環(駅バスふくま~る: グリーンルート、ブルールート))が運行されていたが、2015年3月31日を以って廃止された。「駅バスふくま~る」とは一種のコミュニティバスで、駅を基点として半径2km程度のエリアを一周するバスであり、料金は100円均一となっていた。他にも新飯塚駅行の路線も存在していたが、こちらも既に廃止されている。
西鉄バス宗像西日本鉄道
福津市内からは、福岡市天神へ向かう路線(26A、赤間急行)と光陽台六丁目から福間駅を経由し津屋崎・神湊方面へ向かう路線(1-1、1-2)、旧宮地岳線代替で西鉄新宮駅への路線(5)がある。
  • 1-1 津屋崎橋 - 光陽台六丁目: 宮司団地(普通)
  • 1-2 津屋崎橋 - 光陽台六丁目: 東町(普通)
  • 1-2 神湊波止場 - 光陽台六丁目: 東町、塩浜(普通)
  • 5 津屋崎 - 西鉄新宮駅: 宮司団地(普通)
  • 26 天神 昭和通 → 赤間営業所: 東郷橋(普通)、東郷(深夜)
  • 26A 天神 昭和通 - 旧国道3号 - 赤間営業所: 東郷橋(都高)
  • 赤間急行 天神 - 国道3号バイパス - 赤間営業所
※上記の路線とは別に正月期間中には福間駅より宮地嶽神社に向かう臨時バスがある。
ふくつミニバス
廃止されたJR九州バスの粟島神社系統・八並系統・駅バスふくま~る(東福間系統)および西鉄バス宗像委託のコミュニティバスの代替として2008年4月1日に運行を開始した。

道路

高速道路

市の南東部を九州自動車道が通るがインターチェンジはない。高速道路を利用する際は隣の古賀市にある古賀インターチェンジ宮若市若宮インターチェンジを使う。古賀ICにはサブとして「福津(福間)」の名前が使われている。

一般国道

県道

主要地方道
一般県道
  • 福岡県道502号玄海田島福間線
  • 福岡県道528号勝浦宗像線
  • 福岡県道529号田島田熊線
  • 福岡県道530号畦町村山田線
  • 福岡県道531号内殿手光線
  • 福岡県道532号宮司手光線
  • 福岡県道535号薦野福間線

名所旧跡

ファイル:Katsuurahama Beach 05.jpg
アカウメガメが生息している勝浦浜海岸

うち新原・奴山古墳群のみ、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群として世界文化遺産に登録されている。

出身・ゆかりのある有名人

福津市を舞台とする作品

出典・注釈

  1. 筑前國續風土記 巻之十七 宗像郡 下 海中道 (PDF)”. 電子図書館 貝原益軒データ. 中村学園 図書館 (1709年). . 2011閲覧.
  2. ふくつ再発見 船つなぎ石”. 福津市. . 2011閲覧.
  3. 3.0 3.1 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「mainichi-np-2015-1-25」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  4. 事業計画では2004年(平成16年)度から2017年(平成29年)度にかけて、福間駅の東部地区107.5haを住宅地として開発する。

外部リンク