茂原市

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茂原市(もばらし)は、千葉県のほぼ中央東部に位置する。人口9万人。外房の中心都市。天然ガスヨウ素)の生産量では日本一。千葉市への通勤率は12.0%(平成22年国勢調査)。

地理

千葉県のほぼ中央東部に位置する。都心から約70km圏内、千葉市から約30kmの距離。面積99.92km2、東西11.7km、南北13.1km。古い街道筋にあり、かつては交通、商業の要衝として栄えた。明治中期には天然ガスが発見され、近代産業が発展した。それに伴い市内には多数の関係企業が立地している。市中心部は外房線沿線特に茂原駅周辺に住宅地や商店街が立ち並び外房地域における人口・商業・産業集積の場となっている。圏央道の茂原北IC、茂原長南IC、茂原長柄SIC(建設中)があり、また、茂原駅は特急列車も止まり普通列車も1時間に2~3本あるので交通事情も良い。。 面積は100.01km2とされていたが、国土地理院が計測の基礎となる地図を電子国土基本図に切り替えた[1]ことにより99.92km2に変更された。


地形

市の大部分は沖積層であり、市西部の山地は洪積層によって形成されている房総洪積台地である。標高は、南東部の低地で海抜約8~9m、市街地は11m前後であり、西部の大部分が20~100m(最高点117.7m)前後であり、市の約8割が平地である。また、茂原市や九十九里沿岸地域では地盤沈下が大きな問題となっており、毎年10cm前後の沈下がみられた。原因としては、天然ガスかん水の汲み上げ、表層の地下水の汲み上げ等の人為的な要因によるもののほかに、沖積層の軟弱地盤の自然圧密による自然的要因で生じるものなどが挙げられる。そのため、千葉県では天然ガス採取企業と「地盤沈下防止協定」を締結し、地盤沈下防止対策がとられたが、現在でも広範囲の沈下があり、一部では年間2cm以上の沈下を続けているところがある。

気候

年間平均気温は15℃前後、年間降水量は約1,500mm前後。夏場は県内の中では特に気温が上がり、猛暑日になる日も珍しくない。2013年8月11日には県内歴代2番目の高さとなる39.9℃を観測している。

隣接する自治体・行政区

歴史

地名の由来

茂原の地名は、平安時代藤原黒麻呂によって拓かれた荘園藻原荘)に由来しているとされ、字の通り湿地が多く「原」が[2]江戸時代に現在の「茂原」という文字に変わったと言われている。

年表

茂原市は、下記のように新設合併によって2度設置されている。前身の茂原町については当該項目を参照。

人口

平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、3.58%減の89,688人であり、増減率は県下54市町村中30位、60行政区域中36位。

茂原市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

行政

市長

  • 吉野正一( - 1988年4月)
  • 石井常雄(1988年4月 - 2008年5月20日)
  • 田中豊彦(2008年5月21日 - )

合併計画

2003年-2004年の合併計画

2003年8月20日、茂原市と一宮町・睦沢町・長生村・白子町・長柄町・長南町の1市5町1村の長生郡市の広域合併を目指して法定協議会が設置された。
その後16回にわたって開催された合併協議会の中で、合併基本4項目のうち「合併方式は新設合併」「新市名は『長生市』」「事務所の位置は現行の茂原市役所」と3つまで決定しながら、具体的な合併期日を決定することができなかった。
茂原市の2004年9月定例議会において、合併期日の度重なる継続協議に進展が見られないことを理由に、全会一致で合併協議会離脱を決議。長生郡市合併協議会は同年12月24日をもって廃止が決定された。実現していれば15万人の大都市になっていた。

2006年-2007年の合併計画

  • 2006年3月以降 - 7市町村の首長、議長による合同会議が開催。
  • 2007年4月10日 - 長生郡市合併協議会(法定協議会)が設置。
  • 2007年6月 - 新市名を公募、7月10日の長生郡市合併協議会(第6回)にて「茂原市」と決定。
  • 2007年8月10日 - 長生村が協議会からの離脱を表明。他市町が長生村抜きでの協議会継続に難色を示したため、協議会は休止。予定されていた協議項目については、この時点ですべて協議が終了していた。
  • 2008年3月 - 長生郡市合併協議会を廃止。

産業

  • 電気機械
  • 化学製品
  • 薬品
  • 水稲
  • ねぎ
  • 天然ガス

上場企業

主な企業

日本一

  • 天然ガス(ヨウ素)千葉県全体のヨード生産量は世界全体の約40%を占める。
  • 茂原市内での天然ガス貯蔵量はこのまま使い続けてもあと600~800年は持つという。

商業

長生郡市や大網白里市、いすみ市などの商圏では、茂原市を中心に「茂原商圏」を形成しており、商業中心都市となっている。かつては、茂原駅前に茂原そごう(現・南総サンヴェルプラザ)が立地するなど、駅前を中心とした商業形態であったが、茂原そごうは2000年に閉店した。近年は国道128号沿いや茂原街道沿いなどに郊外型大型店舗が増えている。

主な大型商業施設

  • 南総サンヴェルプラザ
  • 茂原ショッピングプラザアスモ
  • 茂原マーケットプレイス
  • 茂原セントラルモール
  • アルカード茂原
  • カインズ茂原店
  • ライフガーデン茂原

主なチェーン店

友好都市

  • オーストラリアの旗 ソルズベリー市オーストラリア連邦南オーストラリア州
    2002年5月25日茂原市制施行50周年記念式典に併せ、茂原市において「姉妹都市協定書」に本調印が行われた。茂原市とソルズベリー市は赤道を挟み緯度、経度がほぼ同じであり、面積、地形、人口規模等、共通点が多い。また、茂原市内の中学校と交流したり、ソルズベリー市と美術作品の交換、相互訪問が行われている。

公共施設

交通

鉄道

中心駅-茂原駅

バス路線

高速バス

茂原駅南口~市原鶴舞バスターミナル東京駅東雲車庫東京湾アクアライン経由)
茂原駅南口~市原鶴舞バスターミナル⇔羽田空港第1ターミナル~羽田空港第2ターミナル~横浜駅東口(東京湾アクアライン経由)
  • 木更津ルート(小湊鐵道)
茂原駅南口~道の駅木更津 うまくたの里木更津金田バスターミナル三井アウトレットパーク 木更津

一般路線バス

道路

教育

小学校

中学校

高等学校

その他

観光・イベント

名所・旧跡

  • 茂原公園
園内には、約2,650本の桜が植えられており(財)日本さくらの会選定の「桜の名所100選」に選定されている。
総面積16万平方メートル。国の天然記念物「鶴枝ヒメハルゼミ発生地」のある八幡山麓の公園。
  • 茂原牡丹園
享保年間(1730年)の茅葺の加藤家住宅母屋(2003年度 登録有形文化財に登録)を中心に5,000m2の圃場に牡丹250種2,500株、芍薬130種500株を養成している。開園時期は5月上旬まで。
開園期間は6月1日 - 7月上旬まで。
  • 茂原ツインサーキット
千葉県下最大級のサーキット。東コース(全長1124m)、西コース(全長700m)の全2コース。JAF公認。
日蓮宗古刹で創建は1276年(建治2)。身延山久遠寺の系統で、東身延と称されている。本堂唐門向排彫刻は市指定文化財。
1000年程前に真言宗の寺として創建されたが、1470年頃(文明2)上総城主である酒井公の協力で現在の日蓮宗に改宗。境内に2種の樹木が共存する御神木がある。
法華宗本門流の四大本山の1つ。
日本武尊が東征の際、橘の木を、東京湾に身を投げて海神の怒りを静めた弟橘媛の墓標としたのが由来とされる。式内社(小社)、上総国二宮

祭り

  • 桜まつり(3~4月)
平成16年度から、予算の問題から夜間のライトアップ時間が減った。

名物・名産

出身者

脚注

  1. http://www.gsi.go.jp/kihonjohochousa/kihonjohochousa60012.html
  2. 読売新聞2012年3月18日13版千葉2・30面、茂原市郷土資料館学芸員津田芳男の講座から

関連項目

外部リンク

行政
  • [{{#property:P856}} 公式ウェブサイト]
観光

座標: 東経140度17分17.1秒北緯35.428556度 東経140.288083度35.428556; 140.288083