衛星

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えいせい、英語: natural satellite

大きな天体のまわりを軌道運動している自然の天体や人工天体。自然の衛星は惑星のまわりを運動している。が衛星の代表例である。太陽系では,水星金星以外の惑星に衛星がある。総数は 160をこえており,その 3分の2は木星土星にある。衛星の大きさはさまざまで,木星には直径で 10km以下のものがある一方,土星の衛星チタンと木星の衛星ガニメドは直径が 5000km以上あり,水星より大きい。組成も非常に多様で,月はほとんどが岩石質の物体でできているが,土星の衛星エンケラドスは 50%以上が氷である。また,小惑星のなかには小衛星を伴っているものがある。

人工衛星には無人のものと有人のものがある。地球を初めて周回した人工衛星は 1957年10月4日に打ち上げられたソビエト連邦の『スプートニク』1号であった。それ以後,数千の人工衛星が軌道に打ち上げられている。無人の人工衛星は金星,火星,木星,土星だけでなく,月や小惑星エロスを回る軌道にも打ち上げられてきた。この種の人工天体は科学研究だけでなく,通信(通信衛星衛星通信衛星中継),天気予報,位置情報(全地球測位システム GPS),地球資源探査(地球観測衛星地球物理観測衛星),軍事情報収集などにも利用されている。(衛星放送