阪急阪神ホテルズ

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株式会社阪急阪神ホテルズ(はんきゅうはんしんホテルズ、: Hankyu Hanshin Hotels Company, Limited)は、阪急阪神ホールディングス連結子会社ホテルの運営を行う会社である。阪急阪神東宝グループに属し、グループ名は阪急阪神第一ホテルグループである。

2018年4月1日現在、直営ホテル18、フランチャイズ12、リファーラル契約16の合計46施設を有する。

概要

阪急ホテルズと新阪急ホテルズの運営企業に、第一ホテルホテル阪神が合併された企業である。みどり会の会員企業であり三和グループに属している[1]。なお阪急阪神東宝グループのメンバーでみどり会の加盟企業は他に東宝阪急阪神百貨店阪急不動産があり[1]阪急電鉄はみどり会だけではなく三水会にも加盟している[2]

阪急ホテルズ

年表

第一ホテル

阪急阪神ホテルズ前身のひとつである「株式会社第一ホテル」は、阪急東宝グループ総帥小林一三が、1937年昭和12年)に設立し、旗艦店の新橋他、「東京第一ホテル」ブランドで中規模なシティホテルを、「第一イン東京」ブランドでビジネスホテルをチェーン展開していた。

バブル景気期の過剰な投資や、平成不況による売上低下から経営破綻し、2000年5月に会社更生法を申請して倒産した。小林一三ゆかりの阪急東宝グループが再建支援し、2002年4月に旧:第一ホテルの経営を統合した。

年表

  • 2000年(平成12年)
    • 5月26日 - 1937年(昭和12年)創業の株式会社第一ホテル、会社更生法適用を申請して倒産。
    • 6月 - 子会社である第一ホテルエンタープライズが特別清算を申請。
    • 7月27日 - 「第一ホテル大分オアシスタワー」の運営から撤退。(現「ホテル日航大分 オアシスタワー」)
    • 10月30日 - 「第一イン高松」を「ロイヤルパークホテル高松アネックス」に改称。(ロイヤルパークホテルチェーン)(現「チサンイン高松」)
  • 2001年(平成13年)
    • 3月26日 - 「高松国際ホテル」が負債27億円で民事再生法適用申請。
    • 4月1日 - 「名古屋第一ホテル」を「ロイヤルパークイン名古屋」に改称。(ロイヤルパークホテルチェーン)
    • 11月1日 - 第一ホテルが100%減資、阪急電鉄が10億円出資して完全子会社化。「土浦第一ホテル」が「ホテルロイヤルレイク土浦」に改称。
    • 11月21日 - 第一ホテルの更生手続終結。
    • 12月1日 - 「海老名第一ホテル」を「オークラフロンティアホテル海老名」へ改称。(ホテルオークラが運営受託)
  • 2002年(平成14年)
  • 2004年(平成16年)4月 - 「第一ホテル光が丘」が「ホテルカデンツァ光が丘」へ改称。
  • 2005年(平成17年)
    • 4月1日 - 第一阪急ホテルズと新阪急ホテルグループが経営統合して阪急第一ホテルグループとなり、阪急ホテルマネジメント、第一阪急ホテルズ、新阪急ホテル、京都新阪急ホテル、東京新阪急ホテル及び神戸三田新阪急ホテルの6社が合併し、商号が阪急ホテルマネジメントとなる。
    • 9月1日 - 「グアム第一ホテル」が「フィエスタリゾートグアム」へ変更。
    • 10月1日 - 「東京第一ホテル仙台」が「ホテルリッチフィールド青葉通り」へ変更。
    • 12月1日 - 「第一ホテルサイパンビーチ」が「フィエスタリゾート&スパサイパン」へ変更。
  • 2006年(平成18年)2月10日 - ホテルグランメールを買収。「東京第一ホテルオキナワグランメールリゾート」へ改称し、本グループに加盟。
  • 2007年(平成19年)
    • 6月30日 - 「東京第一ホテル魚津」が「ホテルグランミラージュ」へ変更。(日本海シーライン開発)
    • 7月5日 - 「東京第一ホテル小倉」が「ホテルクラウンパレス小倉」へ変更。(ホテルマネジメントインターナショナル)
    • 10月1日 - 「東京第一イン八戸」(旧「八戸センチュリーホテル」)、「東京第一イン八戸アネックス」(旧「第2八戸センチュリーホテル」)が開業。
    • 1月30日 - 「東京第一ホテル福岡」の営業を終了し、「IP HOTEL Fukuoka」へ変更。
  • 2011年(平成23年)
    • 4月1日 - 「モンタナリゾート」営業再開。
    • 10月12日 - 「大分第一ホテル」の2012年10月までの撤退を表明。
  • 2012年(平成24年)
    • 7月5日 - 「沖縄ワシントンホテル」が「東京第一ホテル沖縄シティリゾート」に改称し、本グループに加盟。
    • 7月6日 - 同日正午をもって「大分第一ホテル」閉館。
  • 2016年(平成28年)10月1日 - 「モンタナリゾート」が「東京第一ホテル岩沼シティリゾート」へ名称変更[9]
  • 2017年(平成29年)4月1日 - サンルートホテルチェーンの「ホテルサンルート白河」が「東京第一ホテル新白河」へ改称し、本グループに加盟[10]

ホテル阪神

  • 2005年(平成17年) - 阪急・阪神経営統合直前に統括する株式会社ホテル阪神を合意買収する。
  • 2018年(平成30年) - 客室改装と共にホテル名称を「ホテル阪神大阪」と変更。

レム (remm)

「もっと、いい眠りを。」をコンセプトとして展開する新しい宿泊特化型ホテルブランド。日本ベッド製造と共同開発した、オリジナルベッドやマッサージチェアの全室完備などを特徴とする。レム (remm) は、レム睡眠ノンレム睡眠のレムを語源とした造語。

年表

沿革

  • 1926年(大正15年) - 宝塚ホテルが創業[16]する。
  • 1938年(昭和13年) - 第一ホテルが新橋に創業する。
  • 1958年(昭和33年)3月3日 - 大阪航空株式会社を設立する。
  • 1999年(平成11年)12月20日 - 株式会社阪急ホテルズへ商号変更する。
  • 2000年(平成12年)
    • 5月26日 - 株式会社第一ホテルが会社更生法の適用を申請し倒産する。
    • 10月1日 - 株式会社阪急シグマコーポレーションがホテル営業権を事業譲渡し、阪急電鉄ホテルグループの経営統括会社になる。
  • 2001年(平成13年)
    • 11月1日 - 阪急電鉄、2000年5月に倒産した株式会社第一ホテルを完全子会社化する。
  • 2002年(平成14年)4月1日 - 阪急ホテルズ、株式会社第一ホテルを合併して株式会社第一阪急ホテルズへ商号変更する。阪急ホテルズの子会社であった株式会社ホテル阪急インターナショナル、株式会社千里阪急ホテル、株式会社宝塚阪急ホテルの3社も新会社である第一阪急ホテルズへ事業譲渡により事業統合し、「阪急第一ホテルグループ」として事業を開始する。
  • 2004年(平成16年)
株式交換前の新阪急ホテルの主要株主は、阪急電鉄株式会社50.15%、阪急不動産株式会社3.37%、日本生命保険相互会社1.58%、株式会社阪急百貨店[18]1.05%である。
    • 6月1日 - ホテル経営統括会社である(旧)株式会社阪急ホテルマネジメントを、株式会社新阪急ホテルと共同で株式移転により阪急電鉄の完全子会社として設立し、株式会社第一阪急ホテルズと株式会社新阪急ホテルの経営戦略及び管理機能部門を移管して統合する。
  • 2005年(平成17年)4月1日 - (旧)株式会社阪急ホテルマネジメント、株式会社第一阪急ホテルズ、新阪急ホテルグループ4社[19]の計6社が合併し、存続会社の株式会社第一阪急ホテルズは、株式会社阪急ホテルマネジメントへ商号変更する。阪急電鉄グループの再編により、同日付けで親会社の阪急電鉄株式会社が商号変更して阪急ホールディングス株式会社になる。
  • 2006年(平成18年)
    • 9月29日 - 阪神電気鉄道が保有するホテル阪神の株式を譲受し、ホテル阪神を完全子会社化する。
    • 10月1日 - 阪急ホールディングス株式会社が商号変更して阪急阪神ホールディングス株式会社となる阪急・阪神経営統合に合わせ、旧・阪神電気鉄道グループのホテル阪神と六甲オリエンタルホテルが阪急第一ホテルグループに加わり、グループ名称を阪急阪神第一ホテルグループへ改称する。
  • 2007年(平成19年)11月7日 - 良質な眠りに重点を置く新しいホテルブランド「レム(remm)」第一弾の「レム日比谷」を開業する。
  • 2008年(平成20年)4月1日 - 完全子会社の株式会社ホテル阪神およびホテル阪神レストラン・システムズ株式会社を合併し、商号を株式会社阪急阪神ホテルズへ変更する。
  • 2014年(平成26年)4月8日 - 同社が保有していた鳴尾浜工場を菓子卸流通業の山星屋の子会社であるモントワールに売却。同工場で製造していた「宝塚ハードドーナツ」に関しては、モントワールが引き続き製造・販売を行う[20]
  • 2016年(平成28年)
    • 1月6日 - 阪急阪神東宝グループであるオーエスが運営している梅田OSホテルを含む梅田OSビルの建物部分を取得、梅田OSホテルは同日を以て一旦営業を終了しリニューアル後は2月5日から阪急阪神ホテルズ運営のホテルになる(ホテル名称は変更無し)[21][22]
    • 4月21日 - これまでSTACIAポイントと呼ばれていたポイント名称を「Sポイント」に変更[23]。同時に、これまでは加算対象がホテルのみだったメンバーズカードをSポイント対応型に一新し[24]、ホテル以外の施設でもSポイントの加算及び利用が可能になった。
    • 8月25日 - 「六甲山ホテル」事業を八光自動車工業へ譲渡することで合意。10月3日に譲渡を行い、開発協議が整うまでは阪急阪神ホテルズが引き続き同ホテルの運営を行う[25]
  • 2017年(平成29年)
    • 12月31日 - 「六甲山ホテル」営業終了。

グループホテル

本州を中心に広域にビジネスホテル展開をしていた第一ホテルがブランド内では拠点数が多くなっている。 ★は阪急阪神ホテルズ直営、■はフランチャイズ、□はリファーラル契約(2018年4月1日現在)である。

旧阪急ホテルズグループ

旧新阪急ホテルグループ

旧第一ホテルグループ

旧阪神電気鉄道グループ

レム

  • レム日比谷(千代田区)★
  • レム秋葉原(千代田区)★
  • レム六本木(港区)★
  • レム新大阪(大阪市淀川区)★
  • レム鹿児島(鹿児島市)★

その他

※「ザ・リッツ・カールトン大阪」(阪神電鉄ハービス大阪内)は、阪神電気鉄道の子会社(阪急阪神HDから見れば孫会社)である阪神ホテルシステムズ(阪急阪神ホテルズとの間に直接の関係はない)が経営するため、当ホテルグループには含まれない。

※JR四国ホテルグループのJRホテルクレメントブランドのうち、「JRホテルクレメント宇和島」のみ当グループホテルに加盟していない。

今後開業・加入予定のホテル

  • 東京都中央区京橋の阪神グリーンビル及びパイロット本社ビル等の一体建て替えに伴い、同ビル内高層部に2019年春を目処に「レム東京京橋」をオープン予定。[32][33]
  • 阪神電鉄JR西日本がそれぞれ所有する大阪市福島区の福島5丁目及び7丁目の土地を複合ビルとして共同開発し、商業ゾーンに阪急オアシス、ホテルゾーンに阪急阪神ホテルズのホテルが2019年春に入居する予定[34]
  • 2021年竣工予定の神戸阪急ビル東館の建て替えに伴い、上層階にレムブランドのホテルが入居予定[35]
  • 銀座8丁目に、レムの上位ブランドである「レムプラス」の1号店となる「レムプラス銀座(仮称)」を2019年冬に開業予定[36]

過去に営業・加盟していたホテル

旧阪急ホテルズグループ

  • 大阪エアポートホテル - 2006年9月3日 老朽化と客減少により閉鎖。2010年3月25日より「大阪空港ホテル」としてオープン。
  • 六甲山ホテル灘区)★ - 2017年12月31日のチェックアウトをもって阪急阪神ホテルズとしての営業を終了[37]

旧新阪急ホテルグループ

  • 神戸三田新阪急ホテル(三田市)★ - 2011年3月31日で契約満了。翌4月1日よりオリックス不動産の子会社が運営する「三田ホテル」となる。

旧第一ホテルグループ

  • 東京第一ホテル仙台 - 現在は「ホテルリッチフィールド青葉通り」である。
  • 東京第一ホテル光が丘■ - 前田建設工業系列で、2004年にFC契約を解除[38]し、現在は「ホテルカデンツァ光が丘」である。
  • 東京第一ホテル魚津★ - 2007年にグループを離れ、現在は「ホテルグランミラージュ」である。
  • 第一イン富山■ - 2001年にFC契約を解除し、現在は「富山地鉄ホテル」である。
  • 東京第一ホテル福岡■ - 2007年に買収され、現在は「アイピーホテル福岡」である。
  • 第一イン高松■ - 2002年にFC契約を解除し、「ロイヤルパークホテル高松アネックス」[39]を経て、現在は「チサンイン高松」である。
  • 第一ホテル東京ベイ■ - 2002年にFC契約を解除し、現在は「ホテルオークラ東京ベイ」である。
  • 東京第一ホテル小倉(北九州市小倉北区)■ - 現在は「ホテルクラウンパレス小倉」である。名称変更後も2010年7月4日契約終了までD-Line+(オンライン予約サービス)に対応していた。同ホテル地下1階の映画館「小倉シネシティ有楽」は2003年8月31日に閉館。
  • 東京第一ホテル大森■ - 1984年10月15日に「第一イン大森」として開業し、FC契約元である澤田屋の破綻により1998年6月に廃業。建物解体後、跡地はマンションになっている。
  • 名古屋第一ホテル - 運営委託契約満了後「ロイヤルパークイン名古屋」になり、隣接する大名古屋ビルヂングとの一体的再開発に伴い、2011年2月末で営業終了。跡地は大名古屋ビルヂングの一部となる。ホテル自体は近接地に移転の上、「ロイヤルパークホテル ザ 名古屋」と名称変更して2013年11月に再オープン。
  • 大分第一ホテル(大分市)■ - 大分パルコ撤退後、入居ビルの営業断念に伴い2012年10月撤退を表明[40]したが、その後閉館日を前倒しして2012年7月6日正午に閉館。
  • 筑波第一ホテル・エポカル■ - 2001年4月1日に「オークラフロンティアつくば・エポカル」に改称。
  • 東京第一ホテル那覇シティリゾート(那覇市)■ - 旧「沖縄ワシントンホテル」。2016年1月31日で離脱し現在は「スマイルホテル那覇シティリゾート」である。
  • 東京第一イン八戸(八戸市)■ - 旧「八戸センチュリーホテル」。2016年2月29日で離脱し現在は「ホテル イルヴィアーレ八戸」である。
  • 東京第一イン八戸アネックス(八戸市)■ - 旧「第二八戸センチュリーホテル」。2016年2月29日で離脱し現在は「ホテル イルヴィアーレ八戸 アネックス」である。
  • 東京第一ホテルオキナワ グランメールリゾート(沖縄市)■ - 旧「ホテルグランメール」。2016年3月31日で離脱、翌4月1日からは「オキナワ グランメールリゾート」に改称。

旧阪神電気鉄道グループ

リファーラル契約

関連会社

  • オーエス - 映画館運営。かつては梅田OSホテルの運営も行っていた。
  • 第一ホテル九州 - 大分第一ホテルと呉阪急ホテルの運営
  • 株式会社高知新阪急ホテル(97.8%出資)
  • アワーズイン阪急
  • 株式会社天橋立ホテル(90%出資)
  • 有馬ビューホテル
  • 真庭リゾート開発 - 真庭カンツリークラブと真庭リバーサイドホテルの運営
  • 第一ホテルサービス株式会社(100%出資)
  • 宝塚ホテルサービス株式会社(100%出資)
  • 京浜サービス株式会社(100%出資)
  • 株式会社阪急阪神レストランズ(100%出資)
  • 株式会社レムホテルズ西日本(100%出資)

不祥事

従業員の健康保険等未加入問題

同社の運営する『第一ホテル東京』で、一日契約の配膳人ウェイターウェイトレス)として働いていた140人の臨時従業員のうち、約50人が、正社員と同様に常勤だったのにもかかわらず、厚生年金健康保険に加入させていなかったことが、大阪社会保険事務局の指摘で発覚した。一日契約の臨時従業員であっても、1ヵ月間で正社員の所定労働時間の4分の3以上勤務していれば、常勤と見做され、雇用主はこれらの保険への加入義務を負うことになっているが、同社は、これを守っていなかったことになる。同社は、指摘を受け、改善を検討しているという[43]

メニュー虚偽表示事件

2013年10月22日、同社は運営する8ホテル1事業部の23店舗47品目においてメニュー表示と異なった食材を使用した料理を提供していたと発表した。当該商品の利用客へは返金するとしている[44]。虚偽表示は2006年3月から2013年10月中旬まで行われ、のべ7万8775人に該当するという[45]

問題となった食材は、仕入れ値が1キロ2000円の「九条ネギ」と表示していたメニューを実際には800円の「青ネギ」などを使用したケースの他、仕入れ値が1キロ2500円の「芝海老」のかわりに1400円の「バナメイ海老」を使用したケース、1人前105円の「信州そば」のかわりに中国産を含むブレンド麺(1人前68円)を使っていたケースなど仕入れ値が半値以下か半値に近いものも複数あった[46]

10月24日に出崎弘社長は記者会見を開き、「会社の管理体制や審査体制が不十分だった」と謝罪するも、「意図を持って誤った表示をしたことはない。偽装ではないと認識している」と偽装との見方を否定した[47]

その後10月28日夜にも出崎弘社長は記者会見を開き、「辞任する意思を固めました。本当に申し訳ございませんでした」と謝罪。メニュー表示と異なる食材が使われていた6品についての再調査結果を発表し、「客に偽装と思われても仕方がない」と話し、「グループ全体の信用失墜も大きい」と引責辞任することを発表した。それを受け、10月29日朝に同社は臨時取締役会を開き、後継の社長人事について審議を進めた[48]

また、消費者担当大臣森雅子は10月29日の閣議後の記者会見にて、今回の事態に関して景品表示法違反の可能性もあるとして消費者庁が阪急阪神ホテルズ側から事情聴取を行ったことを明らかにした[49]

11月1日に新社長人事を発表。旧取締役常務執行役員だった藤本和秀が社長に就き、また社長直轄の適正表示と品質管理徹底の諸施策策定及び意志決定を行う品質管理委員会を設置。事業統括本部総務人事部内にも品質管理委員会の意志決定に基づいて各事業所の点検や従業員の教育等を行う品質管理を設けた[50]

尚、2013年秋の褒章にて黄綬褒章を授与されることとなっていた阪急阪神ホテルズ中国料理総料理長が、「今回の不祥事で世間をお騒がせした責任を取りたい」として褒章受章を辞退している[51]

長時間労働による従業員過労死問題

2014年3月12日、西野田労働基準監督署は阪神ホテル勤務の男性調理人に違法な長時間残業をさせたとして、運営会社の阪急阪神ホテルズとホテルの総支配人を労働基準法違反容疑で大阪地検に書類送検した。被害男性は2013年8月上旬に勤務中に倒れ、脳出血で死亡しており、7月に労使間協定で定めた月最大60時間を超える100時間前後の残業をさせていたことが判明している。[52]

関連項目

  • キッザニア甲子園 - オフィシャルスポンサーとしてホテルパビリオンを提供していた。2017年4月9日を以て終了[53]

脚注

  1. 1.0 1.1 メンバー会社一覧 - みどり会
  2. 六大企業集団の無機能化 (PDF) - 同志社大学学術情報検索システム内にあるページ。筆者は経済学者田中彰
  3. 客室922室。
  4. 客室302室。
  5. 客室302室。
  6. 客室1100室。
  7. 高知新阪急ホテル株式譲渡のお知らせ
  8. 東京新阪急ホテル築地株式譲渡のお知らせ
  9. 阪急阪神第一ホテルグループ 『モンタナリゾート』『東京第一ホテル岩沼リゾート』へ2016年10月1日(土)よりホテル名称を変更いたします - 阪急阪神ホテルズ 2016年8月16日
  10. 阪急阪神第一ホテルグループ 東北エリアに新拠点 2017年4月1日より東京第一ホテル新白河が加盟します - 阪急阪神ホテルズ・日神ホテルズ・けやき 2017年3月28日
  11. 快眠をコンセプトに『レム』3号店 2011年10月、鹿児島にオープン(PDF)
  12. コンセプトホテル「レム」3号店、ホテル名称が決定。「レム鹿児島」10月15日 天文館にオープン(PDF)
  13. 新コンセプトホテルremm(レム) 2012年秋、新大阪に誕生します(PDF)
  14. 「快眠」をコンセプトにした新ホテルレム新大阪(「新大阪駅」直結)を 2012年9月21日(金)オープンいたします
  15. 阪急阪神ホテルズ 眠りをデザインするホテル「レム」 レム六本木を2017年3月30日(木)オープンいたします - 阪急阪神ホテルズ 2016年8月2日
  16. 阪急電鉄による取得は後年である。
  17. 現在は阪急阪神ホールディングスである。
  18. 現在はエイチ・ツー・オー リテイリングである。
  19. 株式会社新阪急ホテル、株式会社京都新阪急ホテル、株式会社東京新阪急ホテル、株式会社神戸三田新阪急ホテル
  20. 株式会社モントワールの菓子製造事業への参入について - 山星屋 2014年4月8日
  21. 梅田OSビルの取得および「梅田OSホテル」の営業について - 阪急電鉄・阪急阪神ホテルズ 2015年9月14日
    既に、隣接する大阪日興ビルを阪急電鉄・阪神電気鉄道・オーエスが取得しており、梅田OSビルとの一体開発を検討している。
  22. 『梅田OSホテル』リニューアルオープン 阪急阪神ホテルズ運営にて2016年2月5日(金)より営業開始 - 阪急阪神ホテルズ 2015年11月12日
  23. 関西のエリアポイント「Sポイント」サービスの開始について - 阪急阪神ホールディングス、エイチ・ツー・オーリテイリング、阪急阪神ポイント(共同発表、2016年1月21日、2016年4月24日閲覧)
  24. 新・メンバーズクラブカードデビュー - 阪急阪神ホテルズ(2016年4月24日閲覧)
  25. 六甲山ホテル事業の譲渡に関するお知らせ - 阪急阪神ホテルズ 2016年8月25日
  26. 旧第一ホテルが再開発事業体の一社として参画する。
  27. 現在は穴吹興産の影響力が大きい。
  28. 阪急阪神第一ホテルグループ 中国エリアに新拠点! 2016年10月1日より『ホテル一畑』が加盟 さらに充実した、計46のホテルネットワークに - 阪急阪神ホテルズ・ホテル一畑 2016年9月27日
  29. 阪急阪神第一ホテルグループ 四国エリア6拠点に拡大!4月1日より『JRホテルクレメント高松』がグループに加盟いたします - 阪急阪神ホテルズ 2015年3月24日
  30. 4月1日(金)より、阪急阪神第一ホテルグループに新たに「ホテルクレメント徳島」が加盟いたします。
  31. タカクラホテル福岡 9月1日より、阪急阪神第一ホテルグループに加盟いたします
  32. 眠りをデザインするホテル「remm(レム)」を東京京橋に出店します - 阪急阪神ホテルズ 2016年10月17日
  33. 京橋2丁目6番地街区の再開発に着手 - 阪神電気鉄道 2016年10月17日
    中層部にはパイロットコーポレーションの本社が入る。
  34. 阪神電鉄とJR西日本が初めての共同開発 ~2019年春、ホテルと商業施設が阪神本線・JR大阪環状線 福島駅近くに開業~ - 阪神電気鉄道・西日本旅客鉄道 2017年5月9日(2017年5月10日閲覧)
  35. 神戸阪急ビル東館 建て替え計画について - 阪急電鉄 2016年4月25日(2017年11月20日閲覧)
  36. 眠りをデザインするホテル「remm(レム)」ワンランク上の新ブランド「remm+(レムプラス)」を銀座に出店 2019年冬開業予定 - 阪急阪神ホテルズ 2018年3月29日
  37. 六甲山ホテル 営業終了のお知らせ - 阪急阪神ホテルズ 2017年9月27日
  38. ホテルカデンツァ光が丘 - 東京都電力協会 会員企業紹介
  39. ロイヤルパークホテルズとは無関係である。
  40. 第一ホテルも撤退 パルコ跡地(大分合同新聞)
  41. 「阪神電気鉄道百年史」P.257 阪神電気鉄道 2005年
  42. 「阪神電気鉄道百年史」P.355 阪神電気鉄道 2005年
  43. 阪急系ホテル、従業員の年金・保険未加入 朝日新聞
  44. “メニュー表示と異なった食材を使用していたことに関するお詫びとお知らせ” (プレスリリース), (2013年10月22日), http://www.hankyu-hotel.com/hhd-group/hankyu/upimg/news/corp/20131022-122.pdf . 2013年10月25日閲覧. 
  45. “阪急阪神ホテルズ、食材に誤表示=7万8000人利用”. 毎日新聞. (2013年10月22日). http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2013102200447 . 2013閲覧. 
  46. “仕入れ値が半値の食材も 阪急阪神ホテルズ”. 日テレNEWS24. (2013年10月23日). http://news24.jp/articles/2013/10/23/07238853.html . 2013閲覧. 
  47. “「偽装でなく誤表示」 阪急阪神ホテルズ、一部再調査へ”. 朝日新聞. (2013年10月24日). http://www.asahi.com/articles/OSK201310240062.html . 2013閲覧. 
  48. 阪急阪神ホテルズ社長、引責辞任を表明 日テレNEWS24 2013年10月29日閲覧
  49. 阪急阪神ホテルズ側から聴取=メニュー虚偽表示-消費者庁 時事通信 2013年10月29日閲覧
  50. 会長及び社長人事について (PDF) 株式会社阪急阪神ホテルズ NewsRelease 2013年11月1日
  51. 秋の褒章 阪急阪神ホテルズ総料理長が受章辞退 産経新聞 2013年11月2日閲覧
  52. 調理人に残業100時間超させた疑い ホテル書類送検 朝日新聞
  53. 「ボトリング工場」「ガラス工房」「ホテル」がクローズします|【公式】キッザニア甲子園(KidZania Koshien)(2017年3月30日閲覧)

外部リンク