オリコン

提供: miniwiki
ORICON STYLEから転送)
移動先:案内検索


オリコン株式会社Oricon Inc.)は、ヒットチャートをはじめとする音楽情報サービスなどを提供する日本企業グループの持株会社である。

代表取締役社長の小池恒は、創業者小池聰行の長男。商号の由来は Original Confidence (本物の信頼)。

同社が発表するオリコンチャートは、日本で最も知名度のある音楽ヒットチャートで、日間・週間・月間など異なる集計期間、ポップス演歌洋楽など異なるジャンル、またDVD書籍の売り上げランキングやモニター調査によるCMの好感度も発表する。

沿革

前身の株式会社オリコンの沿革については、「オリコン・エンタテインメント」を参照のこと。
  • 1999年10月 - 株式会社オリコン(2002年、オリコン・エンタテインメント株式会社に社名変更)から音楽データベース着信メロディ部門を分離する形で、株式会社おりこんダイレクトデジタルとして設立。
  • 2000年11月 - 大阪証券取引所ナスダックジャパン市場(JASDAQ市場)に上場。
  • 2001年6月 - オリコン・グローバルエンタテインメント株式会社に商号変更。同時に創業家からの株式取得により、株式会社オリコンを子会社化。
  • 2002年4月 - 着信メロディビジネスを株式会社オリコンに譲渡、株式会社オリコンからヒットチャート事業を譲受。
  • 2002年7月 - オリコン株式会社に商号変更。
  • 2005年10月 - 音楽データベース事業をオリコン・マーケティング・プロモーション株式会社(現・オリコン・リサーチ株式会社)として分割し、オリコン株式会社は持株会社になった。

主な事業

データサービス事業

完全子会社のオリコン・リサーチ株式会社が事業を行っている。全国の音楽・映像ソフト等の販売店から集計したデータを元に発表するランキングであるオリコンチャートの作成・発表が主な事業である。

サイト上で無料で参照できるチャートは一部に限定されている(週間シングル・アルバムチャートが50位までなど)。より詳細なランキングは、週刊誌「オリ★スタ」(2016年4月4日号をもって休刊)に掲載された。このほか、月額1026円の有料サイト「オリコン情報サービス you大樹」では、最新チャートの他に、過去の膨大なデータベースも参照できる。

さらに、法人向け有料情報提供サービス「ORICON BiZ online」(従来の「真大樹」を2009年3月3日にリニューアル)では、全国推定売上枚数に基づくランキングがデイリー単位から閲覧できるほか、ジャンル別、エリア別、発売・販売メーカー別、販売チャネル別の詳細なデータも提供される。

出版事業

完全子会社の株式会社oricon MEが事業を行っている(2015年10月の吸収合併により、オリコン・エンタテインメント株式会社の事業を継承)。

  • コンフィデンス(週刊誌)

ポータルサイト

1995年からウェブサイトにおいてオリコンチャートを中心とした情報を配信していたが、2004年4月に広範囲な音楽情報を発信するポータルサイト「ORICON STYLE」にリニューアルした。しかし全面的にFlashを使用した非常に重いページだったため評判が悪く、リニューアルを重ねた。

2006年頃からは意識調査に基づいた様々なランキング(音楽以外も含む)を掲載したり、オリコンチャートやアーティストのインタビューを動画で配信したりするなどコンテンツを拡充している。

また芸能情報など音楽以外のニュースを掲載し、テレビ番組・有名人のブログなどの話題ではスポーツ新聞系サイトに比べて充実している場合がある。Yahoo! JAPANなどに記事を配信している。

2017年1月11日のリニューアルに伴い、株式会社oricon MEが制作・運営するサイト「ORICON STYLE」は、「ORICON NEWS」に改称された[1]

音楽配信事業

2005年3月からはパソコン向けの音楽配信事業にも参入し、最新ランキングからそのまま楽曲をダウンロードできるサービスを開始した。当初はiTunes Music Storeに匹敵する規模を目指すとしていたが、利用者数が低迷し大きな成果を挙げないまま2006年11月に終了した。携帯電話向けの着メロ着うた着うたフル配信サービスについては継続して行なわれている。

スタ☆ブロ

オリコン株式会社提供のブログサービス。2015年10月30日12時をもってサービスを終了した。スタ☆ブロの公式サイトは、サービス終了の表示後に株式会社oricon MEが制作・運営する「ORICON NEWS」サイトに転送される。

顧客満足度ランキング

2003年に書籍『患者が決めた!いい病院』を発行したのを皮切りに、様々なサービス・店舗・病院や医院などの顧客アンケートに基づく満足度ランキングを書籍やウェブサイトで発表している。

企業グループ

  • オリコン・リサーチ株式会社(完全子会社。2005年10月設立のオリコン・マーケティング・プロモーション株式会社が2008年10月に商号変更[2]) - 音楽・映像・書籍のマーケティングデータおよびランキング情報の提供、放送局向け・ECサイト向け音楽データベースの提供。
  • 株式会社oricon ME(完全子会社。2013年4月にオリコンDD株式会社を吸収合併[2]。2015年10月にオリコン・エンタテインメント株式会社およびORICON NEXT株式会社を吸収合併して存続会社となる[2]) - 「ORICON NEWS」サイトの制作・運営・広告販売、「オリコン日本顧客満足度調査」連動型広告、調査データの販売、音楽配信サービスの提供。

過去のグループ会社

  • オリコンDD株式会社(2013年4月に株式会社oricon MEに吸収合併[2]。旧オリコン・ストラテジーの完全子会社、2012年にオリコン・コミュニケーションズ株式会社を合併) - インターネットメディア事業。
  • オリコン・ストラテジー株式会社(2015年7月にオリコン株式会社に吸収合併[2]) - スマートフォン向け事業に関する経営戦略立案および指導。
  • オリコン・エンタテインメント株式会社(2015年10月に株式会社oricon MEに吸収合併[2]) - 雑誌・書籍出版。
  • ORICON NEXT株式会社(2015年10月に株式会社oricon MEに吸収合併[2]) - 広告・宣伝に関する企画立案・コンサルティング、ゲーム等のコンテンツ企画開発。

名誉毀損訴訟

2006年11月、雑誌『サイゾー』の記事にオリコンチャートの信ぴょう性を疑うコメントをしたジャーナリストの烏賀陽弘道に対して、名誉毀損を理由に5000万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。2008年4月22日、東京地裁はオリコンの訴えを認めて、烏賀陽に100万円を支払いを命じた。2009年8月3日、サイゾーの謝罪などを条件に、オリコンは請求を放棄して和解した。烏賀陽はオリコンの5000万という請求額を「SLAPPだ」と批判している。

詳細は「オリコン・烏賀陽裁判」を参照。

情報提供番組

現在

など

過去

など

特別番組

脚注

関連項目

人物
その他
  • ミリオンセラー
  • サウンドスキャンジャパン - エス・アイ・ピーが提供している米調査会社ニールセンのシステムを使った音楽や映像ソフトのチャートサービス。
  • iTunes - メジャーな音楽配信サービスの一つで、ダウンロードランキングを提供している。
  • mora - 同上

外部リンク