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{{Otheruseslist|ドイツの自動車メーカー|同社の日本法人|BMW JAPAN|「BMW」のその他の用法|BMW (曖昧さ回避)}}
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{{基礎情報 会社
 
{{基礎情報 会社
 
| 社名 = BMW
 
| 社名 = BMW
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| SWIFTコード =  
 
| SWIFTコード =  
 
| 事業内容 = 乗用車の製造・販売等
 
| 事業内容 = 乗用車の製造・販売等
| 代表者 = [[:en:Norbert Reithofer|ノルベルト・ライトホーファー]] (会長)<br/>[[:de: Harald Krüger (Manager)|ハラルド・クルーガー]] (CEO)
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| 代表者 =  
| 資本金 = 27,038 Million Euro<br />(2011年12月31日時点)<ref>[http://annual-report2011.bmwgroup.com/bmwgroup/annual/2011/gb/English/pdf/report2011.pdf BMW Group>Investor Relations>Financial Reports>Annual Report 2011>78Page>Balance Sheets for Group and Segments>Equity attributable to shareholders of BMW AG]</ref>
 
| 発行済株式総数 =
 
| 売上高 = 連結:68,821 Million Euro<br />(2011年12月期)<ref>[http://annual-report2011.bmwgroup.com/bmwgroup/annual/2011/gb/English/pdf/report2011.pdf BMW Group>Investor Relations>Financial Reports>Annual Report 2011>77Page>Income Statements for Group and Segments>Revenues]</ref>
 
| 営業利益 = 連結:7,383 Million Euro<br />(2011年12月期)<ref>[http://annual-report2011.bmwgroup.com/bmwgroup/annual/2011/gb/English/pdf/report2011.pdf BMW Group>Investor Relations>Financial Reports>Annual Report 2011>77Page>Income Statements for Group and Segments>Profit/loss before financial result]</ref>
 
| 純利益 = 連結:4,907 Million Euro<br />(2011年12月期)<ref>[http://annual-report2011.bmwgroup.com/bmwgroup/annual/2011/gb/English/pdf/report2011.pdf BMW Group>Investor Relations>Financial Reports>Annual Report 2011>77Page>Income Statements for Group and Segments>Net profit/loss]</ref>
 
| 純資産 =
 
| 総資産 = 連結:123,429 Million Euro<br />(2011年12月末時点)<ref>[http://annual-report2011.bmwgroup.com/bmwgroup/annual/2011/gb/English/pdf/report2011.pdf BMW Group>Investor Relations>Financial Reports>Annual Report 2011>78Page>Balance Sheets for Group and Segments>Total Assets]</ref>
 
| 従業員数 = 100,306人<br />(2011年12月末時点)<ref>[http://annual-report2011.bmwgroup.com/bmwgroup/annual/2011/gb/English/pdf/report2011.pdf BMW Group>Investor Relations>Financial Reports>Annual Report 2011>38Page>WORKFORCE]</ref>
 
 
| 決算期 = [[12月31日|12月末日]]
 
| 決算期 = [[12月31日|12月末日]]
 
| 主要株主 =  
 
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| 特記事項 =  
 
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'''BMW'''(ベーエムヴェー、{{lang-de|''Bayerische Motoren Werke''}} ''[[株式会社 (ドイツ)|AG]]''、バイエルン発動機製造株式会社)は、[[ドイツ]]の[[バイエルン州]][[ミュンヘン]]を拠点とする[[自動車]]および[[オートバイ|自動二輪車]]、エンジンメーカーである。
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'''BMW'''(ベーエムヴェー、{{lang-de|''Bayerische Motoren Werke''}} ''[[株式会社 (ドイツ)|AG]]''、バイエルン発動機製造株式会社)
  
他にも、[[イギリス|英国]]の'''[[ロールス・ロイス・モーター・カーズ|ロールス・ロイス]]'''と'''[[ミニ (BMW)|MINI]]'''の2社を傘下のカー・[[ブランド]]として所有している。また、'''[[BMW M]]'''と'''[[BMWモトラッド|BMW Motorrad]]'''を子会社として所有する。[[本社]]ビルは[[エンジン]]の[[シリンダー]]を模した円筒形を4つ組み合わせたような形をしており、フィーア・ツュリンダー (''Vier Zylinder'')、英語でフォー・シリンダーズ (''Four Cylinders'') と呼ばれる。
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ドイツの自動車メーカー。 1916年に航空機エンジンメーカー,バイエリシュ・フルークツォイクベルケとして設立。 1922年現社名と同名のエンジン会社を買収し,改称。翌 1923年にオートバイ生産を開始,1928年イギリスのオースティン・モーターより四輪乗用車の生産ライセンスを取得し,1932年から自社生産を行なう。 1934年に航空機エンジン生産を BMWフルークモトーレンバウに移管,また 1976年オートバイ部門を BMWモートルファートに移管。 1994年イギリスのブリティシュ・エアロスペースからローバー・グループを買収し,業務の拡大をはかった。 1997年の販売台数は 120万台。ロールス=ロイスとの合併で開発製造したジェットエンジンが 1998年ボーイング 717旅客機への採用が決まった。
  
== 概要 ==
 
 
=== 読み方について ===
 
[[1981年]]の日本法人[[BMW JAPAN]]設立より、正式名称は[[英語]]読みの「'''ビー・エム・ダブリュー'''」となった<ref>もっとも、それ以前から[[岡崎宏司]]などは率先して英語読みをしていた。</ref>ものの、それ以前は「'''ベー・エム(ム)・ヴェー'''」と[[ドイツ語]]読みであったため、高齢者を中心に未だにドイツ語読みのベーエムヴェー(他にベムヴェー、ベームベー、ベンベーとも)と読む傾向がある。
 
 
BMWの二輪車販売法人名「Motorrad」は日本ではモトラッドと表記されているが、ドイツ語読みではモト(ア)ラートである<ref>[https://allabout.co.jp/gm/gc/435393/ ドイツ車マニアのためのドイツ語講座 [ドイツ語] All About、閲覧2017年7月15日]</ref>(モトラッドがMotorradの英語読みからきているのかバイエルン[[訛り|なまり]]がそう聞こえたからなのかについては議論がある)。
 
 
=== エンブレム ===
 
[[ファイル:Flag of Bavaria (lozengy).svg|thumb|250px|right|バイエルン州旗]]
 
1917年10月5日にロゴマークが商標登録された。1929年の広報広告より、現在の黒く縁取った円に白抜きの「BMW」を配し、中央の円の中を十字によって4等分し、点対称に青と白とに塗り分けたデザインである。過去に何度かBMWの字体とその位置程度が微妙に変わっているが、基本的な部分に変更はない。
 
 
円と十字は、かつて航空機エンジンメーカーであったことにちなみ、飛行機の回転するプロペラを表し、青と白はバイエルンの白い雲と青い空をイメージしている由来とし、現在の公式サイトやカタログにも表記されており、公式見解として一般的にも定着している。
 
 
ニューヨークタイムズの記事<ref>[https://wheels.blogs.nytimes.com/2010/01/07/bmw-roundel-not-born-from-planes/?_r=0 このロゴマークの由来はプロペラとは全く関係ないとする記事 ニューヨークタイムズ2010年1月7日]</ref>をいかにも本当らしく解釈する見解があるが、真実とする証拠も残っておらず、メーカーが公認しないゴシップ記事に過ぎない。
 
 
=== 製品の特徴 ===
 
フル4シーターの4ドア[[セダン]]車をメインに据えつつもスポーティーな作りを心掛けているのが特徴である。駆動方式についても[[後輪駆動|フロントエンジン・リアドライブ方式(FR)の後輪駆動]](もしくはFRベースの[[四輪駆動|4WD]])にこだわり、最近までBMWブランドでの[[前輪駆動|前輪駆動(FF)]]車はなかったが、2シリーズアクティブツアラーが同社初のFF車としてラインナップに加わった。また、過去にもFF車の研究開発も行っており、その技術は同じグループ内のFF車、[[ローバー・75|ローバー75]]や[[ミニ (BMW)|MINI]]で生かされている。また、[[直列6気筒]]へのこだわりも同社ならではである。他社がスペースや重量上有利な[[V型6気筒]]へ次々転換を進める中、あえて直列6気筒の振動特性やフィーリングにこだわり、スペースやエンジンの軽量化を犠牲にして同社製直列6気筒エンジンを搭載し続けており、このエンジン類を俗称として「シルキーシックス」呼ぶ。この長いエンジンを納めるため、特に小型の車種でボンネットは車長に対して長めであり、同社のデザイン上のポイントとなっている。
 
 
その他、フロント[[車軸|アクスル]]を前端寄りに、エンジン配置を可能な限り客室寄りに、[[二次電池|バッテリー]]を[[トランク]]ルームに配置するなど前後の重量配分を50:50に近づける努力を続けており、さらに理想的な駆動のために縦置き搭載されるエンジン、スムーズで心地よい加速感を持たせたトラクション、俊敏なハンドリングレスポンスなど、FR車の美点(コーポレートスローガンでもある「{{de|Freude am Fahren}}」。和訳は「運転する喜び」または「走る喜び」となり、BMW JAPANのスローガンも「駆けぬける歓び」)を追求し続けている。
 
 
デザインとしては、丸形四灯式(そもそもは二灯式+補助灯)の[[前照灯|ヘッドランプ]]とキドニーグリル(''kidney'' = [[腎臓]])と呼ばれる独特の形状をした[[フロントグリル|グリル]]をもつフロントマスクが特徴である。キドニーグリルは、[[1933年]]に発表された初のオリジナル車[[:en:BMW 303|BMW 303]]から採用され、[[イソ (自動車)|イソ]]の[[ライセンス生産]]車である[[BMW・イセッタ|イセッタ]]、およびその派生車である[[BMW・600|600]]、同じく[[空冷エンジン|空冷]][[水平対向エンジン|フラットツイン]] [[リアエンジン]]の[[BMW・700|700]]、BMW 325(1937-1940年)を除いた全てのモデルに使われている。[[北アメリカ|北米]][[市場]]向けに[[アルブレヒト・フォン・ゲルツ]]がスタイリングした[[BMW・507|507]]は左右二分割のフロントグリルであるものの、低く、横長で、大きく[[意匠]]が異なる。
 
[[ファイル:BMW kidney grille, concept 8 series coupe.jpg|thumb|250px|right|キドニーグリル]]
 
 
近年、デザインに大きな影響を与えた人物として、[[1992年]]から[[2009年]]までデザイン部門に在籍し、同部門のチーフを務めたアメリカ人デザイナー[[クリス・バングル]]がいる。彼は1990年代を通じて徐々に、そして2000年代には大胆にデザインを先進的なものに変えていった。1990年代中期から後期にかけて登場したオープンカー[[BMW・Z3|Z3]](E36/7)や[[BMW・5シリーズ#第4世代(1996年-2003年)E39|第4世代5シリーズ(E39)]]、[[BMW・3シリーズ#第4世代(1998年 - 2007年)E46|第4世代3シリーズ(E46)]]、[[BMW・X5#初代(2000年-2007年)E53|初代X5シリーズ(E53)]]ではこれまでの路線を踏襲した比較的マイルドなデザインだったものの、2000年代に入ってからデザインされた[[高級車|フォーマル]]セダン[[BMW・7シリーズ#第4世代 E65/E66/E67/E68(2001年- 2009年)|第4世代7シリーズ(E65)]]では、[[フラグシップ機|フラッグシップモデル]]としてあまりに先進的なデザインであったため、「バングルはBMWを潰すために[[メルセデス・ベンツ|メルセデス]]が送り込んだ[[刺客]]だ」などの批判が、保守的なデザインを好むユーザーから数多く寄せられた。その後も、クリス・バングルはオープンカー[[BMW・Z4#初代(2003年-2008年)E85/E86|Z4(E86)]]、[[BMW・6シリーズ#第2世代(2003年-2010年)E63/E64|第2世代6シリーズ(E63)]]、[[BMW・5シリーズ#第5世代(2003年-2010年)E60/E61|第5世代5シリーズ(E60)]]、[[BMW・3シリーズ#第5世代(2005年 -2012年 )E90|第5世代3シリーズ(E90)]]と先進的なデザイン路線を推し進めていく(もっとも実際にはクリス・バングルが唯一人でデザインを行っていたわけではない。例えば第5世代3シリーズ(E90)の場合、エクステリア・デザインを[[永島譲二]]が手掛け、デザインの最終決定権をチーフデザイナーのクリス・バングルが受け持っていた。強いて云えば、近年のデザインコンセプトを統率していたのがクリス・バングルであった、といえよう)。結果的に、彼の推し進めた先進的なデザインは商業的に成功を収め、販売台数増加に貢献した。賛否両論はあったもののクリス・バングルはデザイナーとして評価を高めるとともに、その先進的なデザインセンスは他メーカーに大きな影響を与えた。
 
 
かつては車の性能向上により重きを置いていたため、最新の電気仕掛けや新機軸を好み、それが元でトラブルを起こしやすかった。また部品の信頼性に不安があり、部品の交換周期も短くかつそれが同じくドイツ車で同じような車種を出しているメルセデス・ベンツと比べると、より高額であり(一方、メルセデス・ベンツは信頼性重視の姿勢が強く、得てして熟成した技術に重きを置き、保守的で故障しにくい車作りを好んだ)、業務用途では敬遠される傾向にあり、例えば[[タクシー]]への採用率ではメルセデス車(中でもEクラス)が圧倒的に多く、同社の採用は非常に少ない<ref>欧州のタクシーは[[個人事業主|個人経営]]であり、車両選びも事業者自身の責任となる。</ref>。なお、近年は、日本の部品メーカーに代表される世界の部品メーカーとの取引が進み、世界中から信頼性の高い素材や部品を積極的に採用するようになり、また開発の一翼にさまざまな国籍の人材が携わることで技術革新が進み、性能面は元より[[品質]]面でも大きな[[改善]]が見られるようになった(これは<!--  [[フェラーリ]]など  -->[[欧州車]]全般に見られる流れである)。
 
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===二輪車===
 
[[File:R32-pn.jpg|thumb|250px|right|BMW最初の二輪車、R32]]
 
第一次世界大戦後にオートバイ用エンジンの生産を始め、続いてオートバイ自体の生産を始めた<ref name="artof">Peter Gantriis, Henry Von Wartenberg. "The Art of BMW: 85 Years of Motorcycling Excellence". MotorBooks International, Sep. 2008, p. 10.</ref>。同社のオートバイブランドは現在日本では「BMWモトラッド(ドイツ語読みではモトアラート、モトラート)」として知られる。「ヘリオス」と「フリンク」が失敗した後、最初の成功作'''[[BMW・Rシリーズ#第二次世界大戦終了までのモデル|R32]]'''の生産を1923年に始める。R32は[[空冷エンジン|空冷]]の「[[水平対向エンジン|ボクサー]]ツイン」([[水平対向2気筒]])エンジンを搭載し、[[縦置きエンジン]]配置により各シリンダーは車体の左右に突出している。[[単気筒]]モデルは別として、1980年代前半までこの特有のレイアウトのみを使用した。現在でも多くのモデルが空冷ボクサーツインを搭載し、[[BMW・Rシリーズ|Rシリーズ]]および[[BMW・HPシリーズ|HPシリーズ]]として生産される。
 
[[File:BMW motorbike F 650 GS in Gdansk.jpg|thumb|250px|left|F 650 GS Dakar (2004)]]
 
[[File:K1200gt600.jpg|thumb|250px|left|K1200GT]]
 
[[File:R67-3-front-left.jpg|thumb|250px|right| 最後の「プランジャー」モデル、1955年型 R67/3]]
 
 
第二次世界大戦の間、[[サイドカー]]付きの'''[[BMW・R75|R75]]'''を生産した。ユニークなデザインを特徴とするR75は[[ツェンダップ]]・KS750のコピーであり、サイドカーも動力で駆動した。これは固定式[[差動装置|ディファレンシャル]]で結合され、オフロードも容易に走行できた。第二次世界大戦中において同様に多用された車両はアメリカ軍の[[ジープ]]であった。
 
 
1982年、[[BMW・Kシリーズ|Kシリーズ]]の生産が始まる。これは[[水冷エンジン|水冷]]の[[直列型エンジン|直列エンジン]]([[直列3気筒|3気筒]]または[[直列4気筒|4気筒]])を横向き縦置き(左右方向の水平シリンダーが前後に並ぶ)に搭載し、シャフトドライブで駆動した。間もなくチェーンドライブの[[BMW・Fシリーズ|Fシリーズ]]および[[BMW・Gシリーズ|Gシリーズ]]の生産が始まり、これらには単気筒ないし[[直列2気筒]]の[[ロータックス]]エンジンが[[横置きエンジン|横置き]]搭載された。
 
 
1990年代初めに空冷ボクサーエンジンを改訂した。「オイルヘッド」として知られるようになる[[SOHC]][[マルチバルブ|4バルブ]]エンジンである。2002年にオイルヘッドエンジンには1気筒に2本のプラグが取り付けられるようになった。2004年には[[バランスシャフト|バランサーシャフト]]が内蔵され、排気量も1,170ccまで増加、{{convert|100|hp|kW|0|abbr=on}}に強化され[[BMW・Rシリーズ#R1200シリーズ|R1200GS]]に搭載された。これは前作のR1150GSの{{convert|85|hp|kW|0|abbr=on}}に比べ15馬力の増加であった。よりパワフルなオイルヘッドエンジンはR1100SとR1200Sに搭載され、それぞれ{{Convert|98|hp|kW|0|abbr=on}}、{{Convert|122|hp|kW|0|abbr=on}}を発揮する。
 
 
1980年代後半からオートバイに[[アンチロック・ブレーキ・システム]]を導入し、2006年以降のオートバイでは[[横滑り防止装置]]を導入した。
 
 
2004年、新型の[[BMW・K1200#後期型|K1200S]]を発表した。これはウィリアムズF1チームと共に開発した{{Convert|167|hp|kW|0|abbr=on}}を発揮する新型エンジンを横置き搭載し、前のモデルよりも軽量化された。電子的に調整可能な前後サスペンション、「[[フロントサスペンション_(オートバイ)#デュオレバー・フォーク|デュオレバー]]」と呼ばれる新型フロントフォークと言った革新的技術も導入された。
 
 
オートバイ用サスペンションにおいても革新者である。彼らがいち早く採用した[[フロントサスペンション (オートバイ)#テレスコピックフォーク|テレスコピック]]式のフロントサスペンションは、現在では他のほとんどのオートバイメーカーも採用している。彼らは続いて[[フロントサスペンション (オートバイ)#アールズフォーク|アールズフォーク]]に切り替えた(1955年~1969年)。ほとんどの近代的な車種では、リアスイングアームは片持ち式である。いくつかの車種では1990年代初めから「[[フロントサスペンション (オートバイ)#テレレバーフォーク|テレレバー]]」と呼ばれるフロントフォークを採用している。これはアールズフォークに似ているが、制動の際にノーズダイブを劇的に抑制する。
 
 
2007年7月、イタリアの[[ハスクバーナ・モーターサイクル]]を9,300万ユーロで買収する。BMWモトラッドとは別の会社としてハスクバーナを運営することを計画している。全ての開発、販売、生産活動拠点は元々の拠点である[[ヴァレーゼ]]に留められた<ref name="hsale">[http://www.roadracingworld.com/news/article/?article=29685 BMW Buys Husqvarna From MV Agusta] roadracingworld.com retrieved on 30 September 2007</ref>。ハスクバーナは[[モトクロス]]、[[エンデューロレース|エンデューロ]]、および[[スーパーモタード]]を継続して生産している。
 
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== モータースポーツ ==
 
[[ファイル:BMW E30 M3 1.JPG|thumb|250px|right|M3 ドイツツーリングカー選手権(DTM) 1989年シリーズチャンピオンマシン]]
 
[[モータースポーツ]]には古くから比較的積極的な姿勢を見せている。
 
 
特に活動が目立つのが[[ツーリングカー]]レースで、[[シュニッツァー・モータースポーツ]]や[[ハーマンモータースポーツ]]などの[[セミワークス]]チームを多数抱え、[[世界ツーリングカー選手権]](WTCC)や[[ニュルブルクリンク24時間レース]]などのレースに積極的に参戦している。
 
 
70年代の[[ドイツレーシングカー選手権]](ドイツツーリングカー選手権の前身)では、[[BMW・02シリーズ#BMW2002ti(ツインキャブレターモデル)|2002ti]]や[[BMW・3シリーズ#初代(1975年 - 1983年)E21|320i Turbo(E21)]]、[[BMW・2.5/2800/3.0CS#CSL・軽量化モデル|3.0CSL]]で[[ポルシェ]]や[[フォード・モーター|フォード]]と熾烈な争いを繰り広げ、[[旧ドイツツーリングカー選手権|DTM(ドイツツーリングカー選手権 第1期)]]時代には1980年代から1990年代にかけて[[BMW・6シリーズ#初代(1976年-1989年)E24|635CSi]]や[[BMW・M3#初代(1985年-1990年)E30|M3(E30)]]で[[メルセデス・ベンツ]]やフォード、[[アウディ]]と激闘を繰り広げた。DTMで華々しい活躍を見せ1994年まで参戦を続けた。撤退後は度々参戦を噂されながらなかなか参戦に踏み切らなかったが、2012年、{{interlang|de|BMW M3#Motorsport|M3 クーペ(レース用車両E92型M3 DTM)}}を駆って同シーズンより[[ドイツツーリングカー選手権|DTM(ドイツツーリングカー選手権 第2期)]]へ参戦、いきなり初年度でシリーズチャンピオンを獲得した<ref>[http://response.jp/article/2012/02/03/169454.html BMW M3に DTMレーサー…第1号車を公開] - response.jp・2012年2月3日</ref>。
 
日本でのツーリングカーレースでは、[[BMW・Z4|Z4]]をベース車両として、[[BMW・5シリーズ#M5(第3世代)|E39型M5]]用の[[V型8気筒|V8]] [[BMW・M62エンジン|5.0Lエンジン]]に変えて、2008年シーズンから[[SUPER GT]]・GT300クラスへ参戦した。エントラント名称[[Studie GLAD Racing]]としてZ4は2008年シーズン・2009年シーズンと戦った。が、[[BMW・Z4#初代(2003年-2008年)E85/E86|E86型Z4]]は苦戦し、2009年シーズン終了後チームオーナーのアドバンスステップが参戦継続を断念し、チームは解散の危機に陥るが、メインスポンサーだった[[グッドスマイルレーシング]]([[グッドスマイルカンパニー]])がオーナーとなって後を引き継いだ。グッドスマイルレーシングは2010年シーズンこそポルシェチューナーCOXと手を組みポルシェを採用したが、2011年シーズンから再びBMWチューナーStudieと手を組んで[[BMW・Z4#第2世代(2009年-)E89|E89型Z4]]を採用し、エントラント名称GSR & Studie with TeamUKYO(グッドスマイルレーシング & スタディ with チーム右京)、2011年モデルZ4 GT3が参戦した。迎えた2011年シーズン、第3戦での初優勝を皮切りに第6戦・第8戦でも勝利を収め、Z4はBMWマシン初のGT300クラスチャンピオンとなった。
 
 
世界ツーリングカー選手権(WTCC)では、[[w:en:Racing Bart Mampaey|BMW Team UK]]が[[w:en:BMW 3 Series (E46)|320i]]、[[w:en:BMW 3 Series (E90)#Special_edition|320si]]を駆って参戦し、2005年(320i)、2006年(320si)、2007年(320si)と総合優勝を飾っている。
 
 
[[ファイル:Robert Kubica 2008 Canada 2.jpg|thumb|250px|right|[[BMWザウバー・F1.08|BMWザウバー F1.08]] FORMULA1-Grand Prix du Canada 2008]]
 
[[ル・マン24時間レース]]にも過去に[[ウィリアムズF1|ウィリアムズ]]と組んで[[プロトタイプレーシングカー]]として[[BMW・V12 LM]]を開発し参戦した経験があり、1999年には同車のアップデート版である[[BMW・V12 LMR]]を走らせる[[シュニッツァー・モータースポーツ]]が総合優勝を飾っている。
 
 
[[フォーミュラ1|F1]]へはエンジンサプライヤーとして、1982年 - 1988年そして2000年 - 2005年と2期参戦。1982年6月の第8戦カナダグランプリで初優勝し、1983年には[[ネルソン・ピケ]]が[[ブラバム・BT52|ブラバム・BMW]]を駆って[[F1ドライバーズチャンピオンの一覧|ドライバーズタイトル]]を獲得した。2006年からは[[ザウバー|ザウバー・チーム]]を買収し、[[BMWザウバー|BMWザウバーF1チーム]]として[[ワークス・チーム|ワークス]]参戦。2008年6月の第7戦カナダグランプリ([[2008年カナダグランプリ|FORMULA1-Grand Prix du Canada 2008]])で初優勝を飾るなど活躍を見せた。
 
 
2011年から2012年にかけては[[世界ラリー選手権]](WRC)にワークス参戦していた。ベース車種には[[ミニ (BMW)|MINI]]を使用する。当初は[[プロドライブ]]をワークス・チームとして参戦していたが、2012年2月にはプロドライブをプライベーターに降格させ、代わりにモータースポーツイタリア(WRCチームMINIポルトガル)をワークスに昇格させることになった<ref>[http://response.jp/article/2012/02/07/169640.html MINI、WRC参戦の新体制を発表…プロドライブはプライベーターに] - Response・2012年2月7日</ref>。しかし結局「商業的に非常に困難な環境にある」ことを理由に、わずか2シーズンでワークス活動を終了した<ref>[http://response.jp/article/2012/10/13/183057.html MINI、WRC 撤退へ…年内にワークス活動を終了] - Response・2012年10月13日</ref>。
 
 
二輪レースに関しては、2009年より[[スーパーバイク世界選手権]]に[[BMW・S1000RR|S1000RR]]を使用し、ワークス体制でフル参戦している。4年目となる2012年第5戦[[ドニントン・パーク]]ラウンドのレース1で、念願の初優勝挙げている。しかし、同年に本社のワークスチームは撤退を発表し、ワークスとしての活動はBMWイタリアが引き継いだものの、そのBMWイタリアも2013年での撤退を発表した(ただし車両使用チームへのサポート等は継続される)<br>
 
また2012年には[[ロードレース世界選手権]](MotoGP)において、CRTルールで参戦するプライベートチームへのエンジン供給を開始する予定。
 
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== 歴史 ==
 
[[File:BMW R 37.jpg|thumb|250px|right|R37(1924年モデル)]]
 
[[File:BMW AM 4 1933 red vl closed top.jpg|thumb|250px|right|3/20 AM 4(1933年モデル)]]
 
[[File:Bmw 328.jpg|thumb|250px|right|328]]
 
[[File:BMW 502 V8 (03).jpg|thumb|250px|right|502 V8スーパー]]
 
[[File:Bmw.isetta.arp.jpg|thumb|250px|right|イセッタ]]
 
* [[1916年]] - グスタフ・オットーが航空機エンジンメーカーとしてバイエリッシェ・フルークツォイク・ヴェルケ株式会社(BFW AG、バイエルン航空機製造)設立。同社自身はこの年を誕生の年としている。
 
* [[1917年]] - 社名をBMWに改称。エンジニアの[[マックス・フリッツ]]を雇用し、その設計によりBMWとしての最初の航空機エンジン「タイプIIIa」を生産。
 
**10月 - 回転するプロペラのエンブレムを帝国特許事務所に登録。
 
* [[1920年]] - エンジニアのマーティン・ストールが[[ダグラス (オートバイ)|ダグラス]]500のフラットツインエンジンを分解し研究した。この成果はモーターサイクル用エンジン、タイプ「M2B15」に結実、ニュルンベルクのビクトリアから受注した。
 
* [[1922年]] - 航空機の製造を禁止されタイプ「M2B15」を購入してモーターサイクル「ヘリオス」を生産していたバイエルン航空機製造会社(''Bayerische Flugzeug Werke'' 、略称'''BFW''')と合併しモーターサイクルメーカーとなった。社名は引き続きBMW。
 
* [[1923年]]10月 - マックス・フリッツ設計によるモーターサイクル「R32」の製造を開始。
 
* [[1926年]] - 航空機製造部門をBFWとして分離(同社は[[1938年]]に[[メッサーシュミット]]と改称)。
 
* [[1928年]] - ゴータから[[アイゼナハ車両製作所]]を買収し、BMWアイゼナハ工場とする。
 
* [[1929年]] - 4輪車[[BMW Dixi|"3/15 PS"(BMW Dixi)]]の製造を開始。英国[[オースチン (自動車)|オースチン]]・セブンのライセンス生産。
 
* [[1932年]] - 自社開発4輪車"3/20 AM 1"の製造を開始。
 
* [[1939年]] - 世界初の[[ジェット機|ジェット]][[戦闘機]]、[[メッサーシュミット Me262]]用[[ジェットエンジン]]、[[BMW003]]開発開始。
 
* [[1940年]] -  [[戦闘機]][[フォッケウルフ Fw190]]用エンジン、[[BMW801]] の大量生産開始。
 
* [[1942年]] - [[BMW003]]開発。ただしさまざまな問題の解決にあまりにも長期間を要し、[[メッサーシュミット Me262]]には使用されなかった。後に[[ハインケルHe162]]のエンジンとして採用されたが、問題はつきず実戦での実績はほとんどない。
 
* [[1945年]] - [[連合国 (第二次世界大戦)|連合国]]から[[第二次世界大戦]]中の航空機や[[ロケット]]の生産を理由に3年間の操業停止処分を受ける。アイゼナハ工場はソ連の占領機関に接収される。
 
* [[1948年]] - 操業再開、[[単気筒]]2輪車R24を発売。アイゼナハ工場が東ドイツ国営企業のVEBアイゼナハとなりBMWブランドの車両を製造(1948 - 1951年)、BMWブランドが使えなくなるとのちEMW(1951 - 1953年)、そして最終的に[[アイゼナハ車両製作所|AWE]](1953 - 1991年)となった。
 
* [[1951年]] - [[BMW・501/502|501]]にて戦後4輪車の製造を再開。
 
* [[1955年]] - [[イタリア]]の[[イソ (自動車)|イソ]]の[[ミニカー (車両)|マイクロカー]]・[[BMW・イセッタ|イセッタ]]をライセンス生産し、発売する。
 
* [[1959年]] - 経営不振による倒産の危機。[[ベンツ|ダイムラー・ベンツ]]による吸収合併計画は、実業家[[ヘルベルト・クヴァント]]の増資により実行寸前に回避された。
 
* [[1962年]] - 小型乗用車[[BMW・1500/1600/1800/2000|1500]]を発売。[[モノコック構造]]のボディーを採用した。一足先に登場していたリアエンジン大衆車、[[BMW・700|700]]とこの1500の成功により経営は改善、販売規模が拡大する。
 
* [[1965年]] - BMWエンジン売却。以後25年間航空機エンジンの生産を中断。
 
* [[1966年]] - [[サロン・アンテルナショナル・ド・ロト|ジュネーブショー]]にて[[BMW・2002|BMW1600-2]]を発表。これ以後、02シリーズを拡充していく。同年、[[ハンス・グラース (自動車メーカー)|ハンス・グラース]]を買収。ディンゴルフィンク工場の獲得を目的とし、一部車種はBMWにリブランドして継続する。
 
* [[1971年]] - [[BMW・2.5/2800/3.0CS|BMW3.0CS]]を発表し、BMW特有のスポーツクーペを確立させる。
 
* [[1972年]] - 初代5シリーズ(モデルコードE12)を発表。
 
* [[1973年]] - BMWで初めての[[ターボチャージャー]]エンジン搭載、量産型市販車[[BMW・2002|BMW2002ターボ]]の生産開始。同年、[[南アフリカ]]・[[ロスリン]]に自動車工場を取得、ドイツ国外として初めての生産拠点となる。
 
* [[1975年]] - 初代3シリーズ(モデルコードE21)発表。
 
* [[1976年]] - 初代6シリーズ(モデルコードE24)発表。
 
* [[1977年]] - 初代7シリーズ(モデルコードE23)発表。
 
* [[1981年]] - 日本法人「[[ビー・エム・ダブリュー株式会社]]」(BMWジャパン)創設。
 
* [[1990年]] - [[イギリス]]、[[ロールス・ロイス]]社航空部門と提携しBMW-ロールス・ロイスを設立、航空機エンジン生産を再開。
 
* [[1994年]] - イギリス、[[ローバー・グループ]]を買収。同年ロールス・ロイスの乗用車生産部門とも提携し、エンジンの供給を開始。同年、米国[[サウスカロライナ州]]・[[スパータンバーグ (サウスカロライナ州)|スパータンバーグ]]工場が創業。
 
* [[1998年]] - ヴィッカーズよりロールス・ロイスを3億4,000万ポンドで買収することが決定するも後に[[フォルクスワーゲン]]グループが買収することになり事態が混乱する。([[ロールス・ロイス]]の項参照)
 
* [[2000年]] - ローバー・グループ内のブランドのうち[[ミニ (BMW)|MINI]]、[[ライレー]]、[[トライアンフ (自動車)|トライアンフ]]を手元に残し、[[ランドローバー]]を[[アメリカ合衆国|アメリカ]]のフォードに、[[ローバー (自動車)|ローバー]]や[[MG (自動車)|MG]]など、残りの全てをイギリスの投資グループ[[フェニックス・コンソーシアム]]に売却した。フェニックスは[[MGローバー]]を設立した(2005年に倒産)。
 
* [[2001年]] - 新生MINI発表。
 
* [[2004年]] - 中国・[[瀋陽]]の製造工場が操業開始。3シリーズ、5シリーズを生産。
 
* [[2007年]] - [[パキスタン]]・[[カラチ]]に製造工場を開業。同年、[[ハスクバーナ]]のオートバイ事業を買収。
 
{{-}}
 
== 経営状況 ==
 
[[2011年]]通期の世界市場での販売実績はグループ全体として166万8982台、内訳はBMW138万384台、MINI28万5060台、ロールスロイス3538台、売上高は688億2100万ユーロ([[2003年]]通期の世界市場での販売実績はグループ全体として110万4916台、売上高は415億2500万ユーロ)。
 
 
[[同族経営|同族会社]]であり、株式の約47%が[[ズザンネ・クラッテン]]、[[シュテファン・クヴァント]]ら、ドイツ・[[クヴァント家]]により所有されている。経営は良好であり、過去40年以上[[赤字]]を出していないとも言われる。一方、傘下に収めた英国[[ローバー・グループ]]の経営再建には失敗し、2000年、同グループは解体に至った。[[ランドローバー]]をフォードに譲渡、収益の見込める[[ミニ (BMW)|MINI]]については自社で継続所有、その他、[[ローバー (自動車)|ローバー]]、[[MG (自動車)|MG]]などをたった10[[ポンド (通貨)|ポンド]]で英国の投資会社に売却したことは話題となった。
 
 
生産拠点について、1970年代から稼動する[[南アフリカ]]の工場のほか、近年は[[アメリカ合衆国|アメリカ]]、[[中華人民共和国|中国]]、[[パキスタン]]など、ドイツ国外における展開に積極的である。
 
 
=== 日本での販売 ===
 
{{main|BMW JAPAN}}
 
[[1981年]]([[昭和]]56年)に設立された[[法人|日本法人]]である[[BMW JAPAN|ビー・エム・ダブリュー株式会社]](通称: BMWジャパン)が、正規インポーターとなっているとともに、正規ディーラーの「[[ビー・エム・ダブリュー東京|BMW東京]]」を直接運営している。「BMW東京」による販売台数は日本国内販売の1割以上を占め、ドイツ国外では最大規模のカーディーラーとなっている。
 
BMWジャパンの設立以前には、バルコムトレーディングカンパニー(東京都千代田区)が正規インポーターであった。
 
<!--日本市場での販売実績は4万9074台、うちBMWブランドが3万6539台で、MINIブランドが1万2535台であった。:いつの数字?-->
 
{{-}}
 
== その他 ==
 
[[ヴィッテルスバッハ家]]の末裔バイエルン侯{{仮リンク|レオポルト・プリンツ・フォン・バイエルン|de|Leopold Prinz von Bayern|label=プリンツ・レオポルト・ヴィッテルスバッハ・フォン・バイエルン}}は度々同社の[[レーシングドライバー]]として活躍している。
 
 
[[大阪府]][[堺市]]には「[[ドイ|カメラのドイ]]」創業者[[土居君雄]]が、新婚時代に[[堺市]]([[西区 (堺市)|西区]][[浜寺町|浜寺]])にて生活していたゆかりで、夫人・満里恵からコレクションしていた約50台のBMWが寄贈され、[[財団法人]] 堺市文化振興財団の手によって保存されている。
 
 
1951年から1953年まで、似たような名称の「EMW」があった。EMWは、[[旧東ドイツ]]のEisenacher Motorenwerk(アイゼナッハ発動機工場)の略で、旧東欧圏でのヒット車となるヴァルトブルクを製造する[[VEBアイゼナハ社|VEBアウトモビルヴェルク・アイゼナハ社]](''VEB Automobilwerk Eisenach'' 、'''AWE''')の前身である。
 
 
[[クリス・バングル]]が率いていた当時のデザイン部門は、[[ミュージックマン]]が発売している[[エレクトリックベース]]、「ボンゴ」のデザインなど、異業種へのデザイン供給を行なった実績がある。
 
{{-}}
 
== 乗用車 ==
 
 
===モデル一覧===
 
{| class="wikitable" border="1" style=font-size:small
 
|-
 
! エクステリア
 
! シリーズ名
 
! ボディ形状
 
! セグメント
 
|-
 
| [[ファイル:BMW 118d M Sport (F20) front.jpg|250px]]
 
| [[BMW・1シリーズ|1シリーズ]]
 
| ハッチバック
 
|コンパクトクラス
 
|-
 
| [[File:BMW 220d (29747816761).jpg|250px]]
 
| [[BMW・2シリーズ|2シリーズ]]
 
| クーペ<br>カブリオレ<br>ミニバン
 
|コンパクトクラス
 
|-
 
| [[ファイル:BMW 3-Series F30 China 2015-04-12.jpg|250px]]
 
| [[BMW・3シリーズ|3シリーズ]]
 
| セダン<br>ステーションワゴン<br>クーペ<br>ハッチバック
 
|ミドルクラス
 
|-
 
| [[File:BMW 430d Gran Coupé M Sport (F36) – Frontansicht, 18. Oktober 2015, Düsseldorf.jpg|250px]]
 
| [[BMW・4シリーズ|4シリーズ]]
 
| クーペ<br>4ドアクーペ<br>カブリオレ
 
|ミドルクラス
 
|-
 
| [[ファイル:BMW 523d (G30) by Japan specification.jpg|250px]]
 
| [[BMW・5シリーズ|5シリーズ]]
 
| セダン<br>ステーションワゴン<br>ハッチバック
 
|アッパーミドルクラス
 
|-
 
| [[File:BMW 650i Coupe M Sport, Twin Turbo 450ps.jpg|250px]]
 
| [[BMW・6シリーズ|6シリーズ]]
 
| クーペ<br>4ドアクーペ<br>カブリオレ<br>ハッチバック
 
|ラグジュアリークラス
 
|-
 
| [[ファイル:BMW 7Series Front (right).jpg|250px]]
 
| [[BMW・7シリーズ|7シリーズ]]
 
| セダン<br>ストレッチリムジン
 
|ラグジュアリークラス
 
|-
 
| [[ファイル:BMW 850i coupe (15240084742).jpg|250px]]
 
| [[BMW・8シリーズ|8シリーズ]]
 
| クーペ<br>4ドアクーペ<br>カブリオレ
 
|ラグジュアリークラス
 
|-
 
| [[ファイル:2018 BMW X1 xDrive20D M Sport Automatic 2.0.jpg|250px]]
 
| [[BMW・X1|X1]]
 
| クロスオーバーSUV
 
|コンパクトクラス
 
|-
 
| [[File:2018 BMW X2 xDrive 20d M Sport X Automatic 2.0 Front.jpg|250px]]
 
| [[BMW・X2|X2]]
 
| クロスオーバーSUVクーペ
 
|コンパクトクラス
 
|-
 
| [[File:BMW X3 Genf 2018.jpg|250px]]
 
| [[BMW・X3|X3]]
 
| クロスオーバーSUV
 
|ミドルクラス
 
|-
 
| [[ファイル:2018 BMW X4 xDrive20d M Sport Automatic 2.0.jpg|250px]]
 
| [[BMW・X4|X4]]
 
| クロスオーバーSUVクーペ
 
|ミドルクラス
 
|-
 
| [[ファイル:2014 BMW X5 (F15) sDrive25d wagon (2015-06-15) 01.jpg|250px]]
 
| [[BMW・X5|X5]]
 
| クロスオーバーSUV
 
|アッパーミドルクラス
 
|-
 
| [[File:2017 BMW X6 xDrive40D M Sport Automatic 3.0.jpg|250px]]
 
| [[BMW・X6|X6]]
 
| クロスオーバーSUVクーペ
 
|アッパーミドルクラス
 
|-
 
| [[File:BMW Z4 II sDrive35is M Sportpaket front 20100515.jpg|250px]]
 
| [[BMW・Z4|Z4]]
 
| ロードスター<br>クーペ<br>クーペカブリオレ
 
|ミドルクラス
 
|-
 
| [[File:BMW i3 01.jpg|250px]]
 
| [[BMW・i3|i3]]
 
| ハッチバック
 
|コンパクトクラス
 
|-
 
| [[ファイル:BMW i8 - Mondial de l'Automobile de Paris 2014 - 002.jpg|250px]]
 
| [[BMW・i8|i8]]
 
| クーペ<br>ロードスター
 
|プレミアムクラス
 
|}
 
 
===Mモデル===
 
[[BMW M]]が[[チューニングカー|チューニング]]した高性能スポーツモデル。
 
{{main|BMW M}}
 
 
===過去のモデル===
 
* [[BMW・イセッタ|イセッタ]]
 
* [[BMW・501/502|501/502]]
 
* [[BMW・503|503]]
 
* [[BMW・507|507]]
 
* [[BMW・600|600]]
 
* [[BMW・700|700]]
 
* [[BMW・1500/1600/1800/2000|1500/1600/1800/2000]]
 
* [[BMW・02シリーズ|1600-2(1602)/1802/2002/1502]]
 
* [[BMW・E3|2500/2800/3.0/3.3]]
 
* [[BMW・Z1|Z1]]、[[BMW・Z3|Z3]]、[[BMW・Z8|Z8]]
 
* [[BMW・M1|M1]]
 
* 1600GT
 
* グラース3000V8
 
{{-}}
 
== モデル名について ==
 
近年の生産モデル名は原則として318、525などの3桁の数字であらわされている。この3桁のモデル名は1972年発表の[[BMW・5シリーズ|5シリーズ]]からのネーミングである。3桁の最初の数字は車種区分を表し、奇数はセダン、ステーションワゴン、ハッチバック。偶数はクーペ、カブリオレ、ミニバンという法則となっている。かつては3シリーズ、5シリーズ、6シリーズ、7シリーズ、8シリーズであったが、現行では1シリーズ、2シリーズ、3シリーズ、4シリーズ、5シリーズ、6シリーズ、7シリーズとなっており、8シリーズはラインナップから消えている。
 
 
シリーズを表す最初の数字以下の2桁は、かつては排気量のヘクトリットル表記(2,500ccならば、○25)を表していた。しかし、現在では下2桁の数字は「数値が示す排気量並の出力を表す」ということになっており、表記と実際の排気量が異なっている例がある。
 
 
実際の排気量より小さい表記の例としては現行E90型3シリーズの323iがある。
 
数字は323でも、実際の排気量は2.5Lであり、本来の排気量に沿った表記であれば325iとなるが、同じE90系に325iという名のモデルもあり、両車共に同じ2.5Lエンジンを搭載している。ただし、325iが出力160kWであるのに対し323iでは出力130kWであり、323iは325iに比べ若干[[ディチューン]]されたエンジンが搭載されている。1シリーズの118iと120iも同様の例であり、同排気量モデルに廉価版が設定される場合に実際よりも小さな数値のネーミングとなることが多い。
 
 
逆に実際の排気量よりも大きな数値になっている例もある。こちらは同排気量のモデルの高性能版としての位置付けであり、古くは初代7シリーズの735iと745iがあり、745iは、735iのターボモデルであった。現在では330iと335iがその関係に当たり、どちらも排気量3Lのガソリンエンジンであるが、330iが自然吸気で出力190kw、335iが[[ツインスクロールターボ]]で出力225kWとなっている。ディーゼルモデルでの同様の例が530dと535dである。どちらも同じ3Lディーゼルターボであるが、530dがシングルターボで出力170kW、535dがツインターボで出力200kWである。
 
 
また末尾のアルファベットは
 
: i :ガソリン[[燃料噴射装置|インジェクション]]仕様
 
: Di :[[ディーゼルエンジン|ディーゼル]]インジェクション仕様
 
: h :[[水素エンジン]]仕様
 
: is:高性能ガソリンインジェクション仕様
 
: x :[[四輪駆動]]モデル
 
: ti:ツーリングインターナショナル。現行車種ではコンパクトボディ。
 
: C :[[クーペ]]ボディ
 
: L :ロング[[ホイールベース]]モデル
 
を意味している。
 
 
例: 530i → ボディサイズ5シリーズ、排気量3L、インジェクション仕様
 
 
ただし、SAV(スポーツ・アクティブ・ヴィークル、[[SUV]]の同社での呼称)や[[ロードスター]]に関しては、
 
(アルファベット)+(1桁数字)-(排気量(L))
 
の表記が用いられている。このアルファベットはボディタイプをあらわす。
 
: X :四輪駆動[[オフロード]]タイプ
 
: Z :[[ロードスター]]
 
 
例: Z4 2.5i →ロードスター、排気量2.5L、ガソリンインジェクション仕様
 
{{-}}
 
== 二輪車 ==
 
{{Main|BMWモトラッド}}<!-- リンク先の項目名がこうなんだもん。ここ直すなら[[BMWモトラッド]]を改名した後にしてください。ドイツ語読みならモトラートなことは承知のうえでやってます。 -->
 
{{-}}
 
== 航空機用エンジン ==
 
BMWは[[第二次世界大戦]]で[[ドイツ国防軍]]にオートバイと車両、そして[[ドイツ空軍 (国防軍)|ドイツ空軍]]には[[航空用エンジン|航空機用のエンジン]]を供給した。[[1945年]]までにBMW 801は30,000基以上が製造され、ジェットエンジンのBMW 003を始め、ロケット技術の研究も行った。戦時中に[[強制収容所 (ナチス)|強制収容所]]にいた2万5,000人から3万人の捕虜を労働させたと言われている。終戦までにBMWの工場は爆撃を受け、東部ドイツの<!-- Eisenach-Durrerhof, Wandlitz-Basdorf and Zuhlsdorf -->工場は[[ソビエト連邦]]に占領された。
 
 
;[[レシプロエンジン]]
 
:; [[BMW 132]]
 
:: [[ユンカース Ju52]](第二次世界大戦時の[[輸送機]])などに搭載
 
:; [[BMW 801]]
 
:: [[フォッケウルフ Fw190]](第二次世界大戦時の[[戦闘機]])などに搭載
 
 
;[[ジェットエンジン]]
 
<!--; [[メッサーシュミット Me262]]-->
 
:; [[BMW 003]]
 
:: [[ハインケルHe162]](第二次世界大戦末期の戦闘機)などに搭載
 
{{-}}
 
== 参考 ==
 
*[[ギュンター・クヴァント]] - [[クヴァント家]]の先代当主。[[ナチス]]との親密な関係により莫大な資財を築いた。
 
*[[ヘルベルト・クヴァント]] - 1959年、経営危機により[[ベンツ|ダイムラー・ベンツ]]に買収される寸前だったBMWを救済した。
 
 
=== 関連会社 ===
 
* [[BMWザウバー|BMWザウバーF1]]
 
* [[アルピナ]]
 
* [[ACシュニッツァー]]
 
* [[ハーマンモータースポーツ]]
 
* [[ハスクバーナ]]
 
* [[ハルトゲ]]
 
 
=== 技術 ===
 
* [[バルブトロニック]]
 
 
=== その他 ===
 
* [[ボンドカー]]
 
* [[五式中戦車]]
 
{{-}}
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{reflist}}
 
{{-}}
 
== 関連項目 ==
 
[[ファイル:BMW Welt Night.jpg|thumb|250px|[[BMWヴェルト]]]]
 
* [[BMWのエンジン型式一覧]]
 
* [[ドイツ車]]
 
* [[ユーロNCAP]]
 
* [[フォーミュラ・BMW]]
 
* [[BMW選手権]]・[[BMW PGA選手権]]・[[BMWインターナショナル・オープン]]・[[BMWマスターズ]]
 
* [[BMWヴェルト]]
 
{{-}}
 
 
== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
 
* [http://www.bmw-m.com/ BMW M]
 
* [http://www.bmw-m.com/ BMW M]
370行目: 35行目:
 
* [http://www.bmw-motorrad.jp/ BMW Motorrad Japan]
 
* [http://www.bmw-motorrad.jp/ BMW Motorrad Japan]
 
* [http://www.bmw-welt.com/de/ BMW Welt, Museum und Werk]
 
* [http://www.bmw-welt.com/de/ BMW Welt, Museum und Werk]
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2018/9/1/ (土) 11:09時点における最新版

BMW.svg.png

BMW(ベーエムヴェー、ドイツ語: Bayerische Motoren Werke AG、バイエルン発動機製造株式会社)

ドイツの自動車メーカー。 1916年に航空機エンジンメーカー,バイエリシュ・フルークツォイクベルケとして設立。 1922年現社名と同名のエンジン会社を買収し,改称。翌 1923年にオートバイ生産を開始,1928年イギリスのオースティン・モーターより四輪乗用車の生産ライセンスを取得し,1932年から自社生産を行なう。 1934年に航空機エンジン生産を BMWフルークモトーレンバウに移管,また 1976年オートバイ部門を BMWモートルファートに移管。 1994年イギリスのブリティシュ・エアロスペースからローバー・グループを買収し,業務の拡大をはかった。 1997年の販売台数は 120万台。ロールス=ロイスとの合併で開発製造したジェットエンジンが 1998年ボーイング 717旅客機への採用が決まった。

外部リンク



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