「痔」の版間の差分
提供: miniwiki
ja>タバコはマーダー 細 (改名:ノート:うっ血#改名提案、レイアウトの指針) |
細 (1版 をインポートしました) |
(相違点なし)
|
2018/8/12/ (日) 16:19時点における版
痔(じ)は、肛門周辺に生じた疾患の総称。痔疾(じしつ)ともいう。
語彙
漢字の「痔」は肛門周囲に生じた疾患の総称として用いられてきた経緯があり、医学的には正確には以下の通りに表記される。また「ぢ」と表現するのは「歴史的仮名遣い」である。
病態
- ヒト固有の病気
- 直立二足歩行するヒトの場合、直腸や肛門付近の血管は、頭の方向に血液を送っているため、普段から非常に大きい圧力がかかっている。そこに、長時間の立仕事や座り仕事などによる肛門付近での体液のうっ滞、便秘または下痢を繰り返すことなどで肛門部に強い力が幾度もかかること、などの要因が加わって痔を発症する。痔は、排便の障害となることがある。
- 生活習慣病
- 「寒さ」の要因を別にすれば、おおむね「生活習慣病」であると言える。よって、適度な「運動・栄養・休息」をとり、健康的な生活習慣になるよう改善することで、ある程度の予防・治癒することが可能である。
- 排便時などの出血
- なお、排便時などの出血を痔によるものだと誤解し、直腸癌など致死的となる病気を放置している事例がある。
- また、一口に痔と言っても種類によって対処法が違うので、痔になってしまった場合は、どの種の痔なのかも知る必要がある。したがって痔になった場合には、病院(肛門科)で検査を受けることが望ましい。
予防方法
- 便通に気をつける(食物繊維の多い食事を心がける、水分をこまめに補給する、必要以上の食事制限によるダイエットを避ける)
- 同じ姿勢を長時間続けない(立ちっぱなし、座りっぱなしの状態を避ける)
- 排便後肛門を清潔に保つ
- トイレでの長居、いきみ過ぎを避ける
- 腰を冷やさない
- ストレスをためないようにする
- アルコールや刺激物を控える[1][2]。
治療薬の種類
- 酸化亜鉛 (Zinc oxide) - 粘膜の保護作用、炎症抑制作用 - 止血、収斂、皮膚保護成分
- 酸化ビスマス (Bismuth Oxide) - 粘膜の保護作用、炎症抑制作用 - 止血、収斂、皮膚保護成分
- 次没食子酸ビスマス (Bismuth subgallate) - 粘膜の保護作用、炎症抑制作用 - 止血、収斂、皮膚保護成分
- バルサムペルー (Balsam Peru) - 傷の治療を促進 - 鎮痒(かゆみ止め)、抗炎症、殺菌消毒成分
- アラントイン (Allantoin) - 傷の回復を促進 - 組織修復成分
- 塩酸リドカイン (Lidocaine hydrochloride) - 局所麻酔剤 - 局所麻酔成分
- ベンゾカイン (Benzocaine) - 局所麻酔薬 - 局所麻酔成分
- シンコカイン (Cinchocaine) - 局所麻酔剤 - 局所麻酔成分
- ヒドロコルチゾン酢酸エステル (Hydrocortisone acetate) - ステロイド系抗炎症薬 - 抗炎症成分
- 酢酸トコフェロール (Tocopheryl acetate) - 血行促進成分
- グリチルレチン酸 (Glycyrrhetinic acid) - 抗炎症成分
- アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート (Aluminum chlorohydroxy allantoinate) - 組織修復成分
- 塩酸クロルヘキシジン (Chlorhexidine hydrochloride) - 殺菌消毒成分
- 乙字湯 - 内服の漢方薬
- 紫雲膏 - 外用の漢方薬
出典
- ↑ 痔の予防法 症状別対策BOOK - タケダ健康サイト
- ↑ http://www.borraginol.com/care/
関連項目
- 外科学
- 消化器外科学
- 肛門学(肛門科)
- ヒサヤ大黒堂
- Proctosedyl