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Eni(エニ、伊: Eni S.p.A.)は、イタリアの半国有石油・ガス会社である。イタリア最大の工業会社であり、70ヶ国に展開する。イタリア証券取引所、ニューヨーク証券取引所上場企業(BIT: ENI、NYSE: E)。
社名は炭化水素公社 (Ente Nazionale Idrocarburi) の略である。
株式
設立以来、イタリア政府が100%株式を保有していたが、1995年以降、段階的に株式を売却し、現在の政府保有率は30%である。ただしそれに加え、重要な決定に拒否権を有する黄金株が20%、Cassa depositi e prestiti を通じ間接的に保有する株が10%ある。
沿革
1926年、ムッソリーニ政権下で、イタリア政府が60%出資して設立したアジップ(イタリア石油公団)が母体である。
1953年、アジップと他の石油ガス関連企業を統合し、誕生した。なお、1957年に設立されミラノに拠点を持つ石油・ガス会社のサイペム(Saipem S.p.A.)は、エニのグループ企業であるが、エニに先立ち1984年に単独で株式公開を行っている。
シチリア島南部のジェーラに石油・ガス精製拠点を持つ[1]。1959年からイタリアの旧植民地であるリビアでの事業を展開し、2004年10月よりリビアの国営石油会社National Oil Company(NOC)と合弁で、リビアとジェーラをパイプラインで結ぶガス輸送を開始した[2]。
アジップのブランド名は2010年にエニと統合され、日本でも2011年4月から、輸入されるエンジンオイルのブランド名がエニに変更された[3]。
2013年より、中部電力が韓国ガス公社と共同で、エニからのLNG共同購入を行っている[4]。
関連項目
脚注
- ↑ “A new development plan for Gela” (英語). Eni. . 2017閲覧.
- ↑ “エニ、リビアからガス輸送開始”. NNA Europe (2004年10月11日). . 2017閲覧.
- ↑ “昭和貿易、「アジップ」ブランドを「エニ」に変更”. Car Watch (2011年4月1日). . 2017閲覧.
- ↑ “当社と韓国ガス公社(KOGAS)によるイタリア炭化水素公社(ENI)からのLNG共同購入~アジア初のLNG買主同士による国際間共同購入~”. 中部電力 (2013年1月11日). . 2017閲覧.
外部リンク
- Home Page Eni S.p.A.(英語)(イタリア語) - 公式サイト