「公現祭」の版間の差分

提供: miniwiki
移動先:案内検索
ja>Yoshi Canopus
(カトリック教会、聖公会: en:Epiphany (holiday)#Liturgical practice in Western churches 19:37, 12 February 2018‎ の最後の文章を訳し間違えているので訂正。)
 
(ページの作成:「こうげんさい Epiphania 復活祭,聖霊降臨祭とともにキリスト教最古の三大祝日の一つ。東方よりの博士 (王) の来貢,イエ…」)
1行目: 1行目:
[[File:The Adoration of the Magi LACMA M.81.177.jpg|thumb|right|180px|『[[東方三博士の礼拝]]』([[:en:Charles-André van Loo|シャルル=アンドレ=ヴァン=ルー]], [[1760年]]頃)。西方教会でのEpiphanyの記念内容。]]
+
こうげんさい
[[File:Baptism (Kirillo-Belozersk).jpg|thumb|right|180px|[[正教会]]の[[神現祭|神現祭(主の洗礼祭)]]の[[イコン]]([[1497年]]頃、キリロ・ベロゼルスキイ修道院)。正教会でのEpiphanyの記念内容。]]
 
'''公現祭'''(こうげんさい、{{lang-el|ἐπιφάνεια}}, {{lang-la|Epiphania domini}}, {{lang-en|Epiphany}})は、[[西方教会]]([[カトリック教会]]・[[聖公会]]・[[プロテスタント]]諸派)において、異邦への救い主([[イエス・キリスト]])の顕現を記念する祝日。[[カトリック教会]]で「'''主の公現'''」とも表記される<ref>[http://www1.odn.ne.jp/uracathe/koyomi1.htm カトリック教会祝日表1]</ref>。[[聖公会]]ではこの祝日のことを'''顕現日'''(けんげんび)と呼び、対応する期節を'''顕現節'''(けんげんせつ)と呼ぶ<ref>『日本聖公会 祈祷書』2頁、日本聖公会、1991年6月20日 第一版</ref>。「'''主顕節'''」などとも呼ばれる。
 
  
元は[[東方教会]]の祭りであり、[[主の洗礼祭|主の洗礼]]を記念するものであった。[[4世紀]]に[[西方教会]]に伝わり、現在の'''公現祭'''(顕現日などとも)となったが、西方教会では主の洗礼の意味が失われ、幼子イエスへの[[東方の三博士]]の訪問と礼拝が記念の中心となり、異邦人に対する主の顕現として祝われるようになった<ref>『[[キリスト教大事典]] 改訂新版』390頁、[[教文館]]、昭和52年 改訂新版第四版</ref>。
+
Epiphania
  
[[正教会]]では東方教会における起源のまま、'''[[神現祭]]'''(しんげんさい、{{lang-el|Θεοφάνεια}})もしくは'''主の洗礼祭'''(せんれいさい)と呼んで[[ヨルダン川]]でのイエスの洗礼を記念し、三博士の礼拝は[[降誕祭]]で祭られている。
+
[[復活祭]],聖霊降臨祭とともにキリスト教最古の三大祝日の一つ。東方よりの博士 (王) の来貢,イエスの受洗,およびカナでのイエスの最初の奇跡を通して神が世に現れたことを記念する日で,1月6日。初めローマ帝国東方でキリストの降誕も兼ねて祝っていたが,12月 25日のクリスマス ([[キリスト降誕祭]] ) が西方から入るにつれ,特にイエスの受洗を祝うようになった。公現祭は4世紀末頃,逆に西方教会に取入れられたが,そこではクリスマスに対して,博士の来貢が特に強調され,3王来貢の日として特にゲルマン人の間に普及した。
  
{{Main2|[[正教会]]での祭|神現祭}}
+
[[キリスト教典礼]]
 
 
本項は西方教会における公現祭について詳述する。
 
 
 
==歴史的経緯==
 
{{出典の明記|date=2012年2月|section=1}}
 
[[File:Bartolomé Esteban Murillo - Adoration of the Magi - Google Art Project.jpg|thumb|right|180px|『[[東方三博士の礼拝]]』([[バルトロメ・エステバン・ムリーリョ]])]]
 
この祭日のルーツは[[小アジア]](現代の[[トルコ]])などの地域にあると考えられている。もともとはエピファネイア(現れ)という名称によってイエスの誕生から東方の三博士の来訪、イエスの子供時代のすべての出来事、ヨルダン川で[[洗礼者ヨハネ]]に洗礼を受けるまでの、降誕祭を含めたすべての祝いを含んでいた。(下記にあるように、[[正教会]]での[[奉神礼]]はこれ等を順に祭っている。)また、[[ユダヤ教]]の[[ハヌカ]]をキリスト教がひきついだものであるともいわれる。[[アルメニア教会]]では元来この祭で主の降誕を祝っており、この祭のための聖歌が数多く作られている。現在のアルメニアにおいては、ユリウス暦12月25日に主の降誕(アルメニア語では「聖なる誕生の日」)が祝われるが、生誕教会などパレスチナに在るアルメニア教会では、現在でも公現祭が主の降誕の祭として行われる。
 
 
 
公現祭が現存する記録に初めて現われるのは[[2世紀]]の神学者[[アレクサンドリアのクレメンス]]の著作『ストロマテイス』1巻12章においてである。[[オリゲネス]]の著作『ケルスス反論』には公現祭に関する記述はない。西方で祭日として祝われたことを示す最古の記録は[[4世紀]]の[[マルケリヌス・アンミアヌス|アミアヌス・マルセリヌス]]の[[361年]]の著作に見られる。
 
 
 
== 西方教会 ==
 
{{出典の明記|date=2012年2月|section=1}}
 
西方教会では公現祭が取り入れられる前からイエスの誕生の記念として[[12月25日]]の[[クリスマス]]を祝う習慣があった。そこでもともとはイエスの誕生の記念であった1月6日の公現祭とクリスマスの位置づけの整合性を保つため、12月25日から1月6日までの12日間を降誕節としてイエスの誕生を祝うというようになった。[[ラテン・アメリカ]]などでは独自にクリスマスから[[2月2日]]の[[聖燭祭]](ラテン語、スペイン語:カンデラリア)までの40日間を降誕の祝いとしている。
 
 
 
=== カトリック教会、聖公会 ===
 
{{出典の明記|date=2012年2月|section=1}}
 
カトリック教会および聖公会では、一般的に[[1月6日]]に祝われる固定祭日であるが、現在の日本でのように守るべき祭日ではない国においては1月2日から8日までの主日に祝っている。1970年代までのカトリック教会および[[1976年]]までの[[聖公会]]では1月6日の公現祭(顕現日)から八日間の荘厳な祝いを行う習慣があった。1970年代以降もカトリック教会のある地域では公現祭の祝いを伝統にあわせてこの期間に行っているが、日本や[[アメリカ合衆国]]では平日に信徒が教会に集まりにくいという社会事情にあわせて公現祭を1月2日から1月8日のあいだの主日に祝うように変えている。
 
 
 
カトリック教会と聖公会では今でも1月6日の公現祭のあとの最初の月曜日を降誕節の終わりと位置づけている。ただ日本やアメリカなど公現祭が移動祭日になっている国で公現祭が[[1月7日]]あるいは8日に動くときにはその次の月曜日になる。いずれの場合にしても公現祭のあとに[[灰の水曜日]]、[[復活祭]]、[[キリストの昇天]]、[[ペンテコスト]]、[[聖体の祝日]]と続き、次の[[アドベント]]の第1主日で[[教会暦]]の新しい1年が始まる。。
 
 
 
=== ルーテル教会 ===
 
{{出典の明記|date=2012年2月|section=1}}
 
[[ルーテル教会]]でも、伝統的にこの日が祝われてきた。[[ヨハン・ゼバスティアン・バッハ]]の[[クリスマス・オラトリオ]]の第6部が、この日の讃美である。
 
 
 
== 正教会 ==
 
{{Main|神現祭}}
 
 
 
== 世界各地の習慣 ==
 
{{出典の明記|date=2012年2月|section=1}}
 
[[File:Befane.jpg|thumb|right|200px|魔女の[[ベファーナ]]]]
 
世界各地には公現祭に伴うさまざまな慣習がある。
 
 
 
[[ヨーロッパ]]や[[アメリカ州]]の[[カトリック教会]]の信仰が盛んな地域では[[豆]]や小さな[[人形]]、[[貴金属]]などを入れて焼いた[[ケーキ]]や[[菓子パン]]を切り分け、この豆などが当たった人をその日だけ王とする習慣があり、例えば[[フランス]]の[[ガレット・デ・ロワ]]などがこれにあたる。この行事は[[古代ローマ]]の農耕神[[サートゥルヌス]]の祭り[[サートゥルナーリア]]に由来する。
 
 
 
また、[[スペイン語]]圏、[[ポルトガル語]]圏や[[イタリア]]では、子供たちがプレゼントをもらうのは伝統的にはクリスマスではなく公現祭の日(1月6日)である。[[東方の三博士]]がイエスに贈り物をもってきたという聖書の記述にちなむ風習である。
 
 
 
== 脚注 ==
 
<div class="references-small"><references /></div>
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[キリスト教用語一覧]]
 
* [[カリカンジャロス]]
 
* [[エピファネイア]]
 
{{クリスマス}}
 
{{christ-stub}}
 
{{DEFAULTSORT:こうけんさい}}
 
[[Category:ヨーロッパの年中行事]]
 
[[Category:クリスマス]]
 
[[Category:カトリック教会の祭日・斎日・記念日]]
 
[[Category:聖公会の祝日・斎日・記念日]]
 
[[Category:プロテスタントの祭日・記念日]]
 

2018/7/31/ (火) 17:40時点における版

こうげんさい

Epiphania

復活祭,聖霊降臨祭とともにキリスト教最古の三大祝日の一つ。東方よりの博士 (王) の来貢,イエスの受洗,およびカナでのイエスの最初の奇跡を通して神が世に現れたことを記念する日で,1月6日。初めローマ帝国東方でキリストの降誕も兼ねて祝っていたが,12月 25日のクリスマス (キリスト降誕祭 ) が西方から入るにつれ,特にイエスの受洗を祝うようになった。公現祭は4世紀末頃,逆に西方教会に取入れられたが,そこではクリスマスに対して,博士の来貢が特に強調され,3王来貢の日として特にゲルマン人の間に普及した。

キリスト教典礼