「JR東日本E26系客車」の版間の差分

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{{鉄道車両
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| 車両名  = JR東日本E26系客車
 
| 背景色  = #008000
 
| 文字色  = #ffffff
 
| 画像    = JR East E26 Suronefu-E26 side.jpg
 
| 画像説明 = 推進運転を行うE26系<br/>(2008年5月、[[尾久駅|尾久]] - [[上野駅|上野]]間)
 
| 運用者  = [[東日本旅客鉄道]]
 
| 製造所  = [[富士重工業]]・[[東急車輛製造]]<br />[[新潟鐵工所]]・JR東日本[[大宮総合車両センター|大宮工場]]
 
| 製造年  = 1999年
 
| 製造数  = 1編成12両
 
| 運用開始 = 1999年7月16日
 
| 編成    = 12両編成
 
| 軌間    = 1,067 mm([[狭軌]])
 
| 最高運転速度 = 110 km/h
 
| 設計最高速度 = 110 km/h
 
| 編成定員 =
 
| 車両定員 =
 
| 自重    =
 
| 編成重量 =
 
| 全長    = 20,800 mm
 
| 全幅    = 2,880 mm
 
| 全高    = 4,070 mm
 
| 車体材質 = [[ステンレス鋼|ステンレス]]
 
| 台車    =
 
| 制動装置 = [[電気指令式ブレーキ|電気指令式]]併用[[自動空気ブレーキ]]
 
| 備考    =
 
| 備考全幅 = {{ブルーリボン賞 (鉄道)|43|2000}}
 
}}
 
<!--{{告知|議論|非常口と新鉄道技術省令は無関係では?|4=非常口に関する加筆について}}-->
 
 
 
'''E26系客車'''(E26けいきゃくしゃ)は、[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)が[[1999年]]([[平成]]11年)に製作した[[寝台車 (鉄道)|寝台]][[客車]]である。
 
 
 
本項では、[[国鉄24系客車|24系客車]]から改造編入された[[電源車]]カヤ27形についても記述する。
 
 
 
== 概要 ==
 
[[1988年]](昭和63年)に運転を開始した「[[北斗星 (列車)|北斗星]]」をはじめとする[[関東地方|首都圏]] - [[北海道]]連絡の[[寝台列車|寝台]][[特別急行列車|特急]]について、設備を一新した新系列の客車群として投入された。[[JR|JRグループ]]が新造した初の新系列客車であり、日本の客車車両としては、本格的にステンレス車体を採用した唯一の系列である<ref>帯としては[[国鉄24系客車]]に採用例がある。</ref>。JR東日本の特急型車両で、全車両でステンレス車体を使用しているのは本形式のみである<ref>「[[TRAIN SUITE 四季島]]」に使用されるE001型の5-7号車はステンレス車体であるが、車体はアルミ車体と同じ塗装仕上げとなっており、一見しただけではステンレスかどうかの識別は不可能である。</ref>。
 
 
 
[[1989年]](平成元年)に製作した[[国鉄24系客車#夢空間|24系客車「夢空間」]]の使用経験も参考にし、すべての客室を2人用[[A寝台]]個室で構成し、高水準の接客設備をもつ寝台列車として開発された。1編成(12両)が製作され、1999年(平成11年)[[7月16日]]に[[上野駅|上野]] - [[札幌駅|札幌]]間の[[寝台列車|寝台]][[特別急行列車|特急]]「[[カシオペア (列車)|カシオペア]]」の[[列車愛称|愛称]]で営業運転を開始した。以降、北海道 - 本州連絡系統を代表する列車として運用されていたが、[[北海道新幹線]]開業に伴う青函トンネルの架線昇圧により、[[2016年]][[3月21日]](上野着)を最後に上野 - 札幌間の寝台特急としての運用を終了した''(一旦は廃止扱い)''<ref>{{Cite press release |title=北海道新幹線設備切替に伴う列車の運休について |publisher=東日本旅客鉄道 |date=2015-12-18 |url=http://www.jreast.co.jp/press/2015/20151212.pdf |format=PDF |language=日本語 |accessdate=2015-12-21 |archiveurl= |archivedate=}}</ref><ref>{{Cite press release |title=北海道新幹線設備切替に伴う列車の運休について |publisher=北海道旅客鉄道 |date=2015-12-18 |url=http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2015/151218-1.pdf |format=PDF |language=日本語 |accessdate=2015-12-21 |archiveurl= |archivedate=}}</ref><ref>{{Cite journal ja-jp |和書 |author=鉄道ファン編集部 |title=2016.3.26 JRグループダイヤ改正北海道新幹線開業! |url=http://railf.jp/japan_railfan_magazine/point/662/662-009.html |year=2016 |publisher=[[交友社]] |journal=[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]] |serial=通巻662号(2016年6月号) |volume=56 |pages=16-17 |ASIN=B01BU6J9TA}}(さよなら"カシオペア")</ref>。
 
 
 
「カシオペア」の運行終了後は北海道方面への団体ツアー列車として運用される予定と発表があり<ref name="jr_east_20160403.pdf">{{Cite press release |title=E26系「カシオペア」車両を使用した臨時列車を運転します |publisher=[[東日本旅客鉄道]] |date=2016年4月6日 |url=http://www.jreast.co.jp/press/2016/20160403.pdf |format=PDF |language=日本語 |accessdate=2016年4月8日 |archiveurl= |archivedate=}}</ref><ref name="ASJ4653D7J46UTIL020.html">{{Cite news |author=細沢礼輝|date=2016年4月6日 |url=http://www.asahi.com/articles/ASJ4653D7J46UTIL020.html |title=寝台特急カシオペア、再び北海道へ 上野発着ツアーで |publisher=[[朝日新聞社]] |newspaper=[[朝日新聞]] 朝日新聞デジタル|accessdate=2016年4月8日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160406145326/http://www.asahi.com/articles/ASJ4653D7J46UTIL020.html |archivedate=2016年4月6日}}</ref><ref name="ITmedia_news027.html">{{Cite news |author=杉山淳一 |date=2016年4月8日 |url=http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1604/08/news027.html |title=寝台特急「カシオペア」が復活、次は東北・北海道新幹線の高速化だ |publisher=[[ITmedia]]|newspaper=ITmedia ビジネス|accessdate=2016年4月8日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160408001800/http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1604/08/news027.html |archivedate=2016年4月8日}}</ref>、同年6月4日の「カシオペアクルーズ」から運行を開始し<ref>{{Citenews|url=http://news.mynavi.jp/news/2016/06/04/031/ |title=「カシオペアクルーズ」EF64形・EF81形牽引で上野駅を発車 - 北海道も周遊|newspaper=マイナビニュース|date=2016-06-04|accessdate=2016-07-18
 
}}</ref>、6月11日からは「カシオペア紀行」としても運行されている<ref>{{Citenews|url=http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2016/06/jr_2156.html|title=【JR東】〈カシオペア紀行〉運行開始|newspaper=鉄道ホビダス|date=2016-06-14|accessdate=2016-07-18}}</ref>。それに先立ち、2016年3月24日に[[青函トンネル]]を含んだ新幹線共用走行区間における新幹線用の信号保安設備対応工事でカハフE26-1、スロネE27-1、スロネフE26-1の3両が[[大宮総合車両センター]]への配給輸送がなされ<ref>{{Cite news |author=[[鉄道ファン (雑誌)]]|date=2016年3月24日 |url=http://railf.jp/news/2016/03/25/110000.html |title=E26系3両が大宮総合車両センターへ |newspaper=railf.jp(鉄道ニュース)|publisher=[[交友社]] |accessdate=2016年4月13日}}</ref>、そのうち、同年4月6日にスロネE27-1、スロネフE26-1の2両が大宮総合車両センターから尾久車両センターに配給輸送で戻っている<ref>{{Cite news |author=[[鉄道ファン (雑誌)]]|date=2016年4月7日 |url=http://railf.jp/news/2016/04/07/170000.html |title=E26系2両が尾久へ |newspaper=railf.jp(鉄道ニュース)|publisher=[[交友社]] |accessdate=2016年4月13日}}</ref>。
 
 
 
[[2000年]](平成12年)度第43回[[鉄道友の会]][[ブルーリボン賞 (鉄道)|ブルーリボン賞]]受賞。
 
 
 
== 構造 ==
 
※ここでは各形式に共通の仕様を記述する。個別に異なる部分は後節を参照されたい。
 
 
 
各設備の配置については、上野駅から札幌駅に向かう進行方向右側を「海側」、進行方向左側を「山側」と記述する。
 
 
 
=== 車体 ===
 
車体は[[ステンレス鋼|ステンレス]]製軽量車体で、編成端となる展望室部のみ[[炭素鋼|普通鋼]]製である。ラウンジカー(電源車)を除いて[[ボギー台車]]間をバスタブ式に床面を落とし込んだ[[2階建車両|2階建て構造]]としている。車内の配置は海側に個室を設け、通路は山側となる。通路部分は平屋部分と同レベルとされ、各個室は通路から直接小階段で連絡する。側窓は海側が各階の客室に窓を配した上下2段の配置で、通路となる山側は通常の1段配置である。側扉は車端部1箇所に片開式の引戸を設け、扉窓は楕円形である。
 
 
 
内装は木目調のパネルを多用し、[[建築]]技術の技法を採り入れて品質の確保とコストの最適化を図っている。
 
 
 
外部塗色はステンレス地肌の無塗装、展望室部分はシルバーメタリックとされ、車体中位の客室窓と同一の高さに上から[[青]]・[[紫|紫・]][[赤]][[橙色|・橙]][[黄色|・黄]]の5本帯を配する。編成両端の'''スロネフE26形'''、'''カハフE26形'''の車体側面には、列車名の'''"CASSIOPEIA"'''をデザインした[[ロゴタイプ|ロゴマーク]]<ref>[[フランス]]の[[デザイナー]]、ナタリー・ジョルジュのデザインである。</ref>を付す。
 
 
 
スロネフE26形・カハフE26形の展望室上部中央には庇状の意匠を設け、[[尾灯|標識灯]]などの灯火類を収める。正面中央の愛称表示器・編成各車の側面[[方向幕|行先表示器]]はともに[[発光ダイオード|LED]]式である。
 
 
 
=== 室内設備 ===
 
客室設備は全車が2人用A寝台の個室とされ、一部の個室は予備寝台(エキストラベッド)を使用して3名で使用できる。
 
 
 
A寝台車のスロネフE26形・スロネE26形は中央部の個室を重層方式(メゾネットタイプ)とし、1階部分はツインベッドの寝室、2階部分はソファと化粧室を設けたリビングを配する。2階のソファは寝台に転換でき、3名での利用が可能である。スロネE27形は2デッキ構造で、階上・階下は別個に独立した個室である。2組の寝台は線路方向と枕木方向のL形配置で、窓際の寝台は収納して座席と兼用するソファーベッドである。車端部の平屋室は壁面収納式の予備ベッドを備え、3名での利用が可能である。
 
 
 
各室には各種放送やビデオなどを視聴できるAVシステムを設ける。[[列車便所|トイレ]]・[[洗面器#洗面台・洗面所|洗面所]]は各室にユニット式のものを設け、一部個室では各室にシャワールームを併設する。
 
 
 
=== 走行装置 ===
 
[[ファイル:TR250形台車.jpg|thumb|200px|E26系客車の台車 TR250形(2007年8月、札幌駅)]]
 
ブレーキは[[電気指令式ブレーキ|電気指令式]]を常用として装備し、複数の牽引機関車に対応するためのブレーキ指令読替装置<ref>機関車からの空気圧によるブレーキ指令を電気信号に変換し、各車に電気指令を伝送する装備である。詳細は[[電気指令式ブレーキ]]を参照されたい。</ref>をもつ。従来のCL方式(応荷重式[[自動空気ブレーキ]])も併設し、予備電源車'''カヤ27形'''を連結する際に使用する。
 
 
 
台車は軸梁式の軽量[[鉄道車両の台車史|ボルスタレス台車]]TR250形・TR251形で、枕バネは[[空気バネ]]を用い、[[蛇行動#ヨーダンパ|ヨーダンパ]]を装備する。基礎ブレーキ装置は踏面ブレーキとディスクブレーキを併用する。滑走検知機能を併設し、車輪のフラット発生を抑え乗り心地の確保を図る。
 
 
 
車両間の連結器は中間車が電車と同様の[[連結器#密着連結器|密着連結器]]で、編成端部のみ[[連結器#密着自動連結器|密着式自動連結器]]を装備、衝撃緩和のためゴム式のダブルアクション形緩衝器を併設する。
 
 
 
{{clear}}
 
 
 
=== その他設備 ===
 
本系列は集中電源方式であり、サービス電源はカハフE26形の床下に設けた発電設備から編成全体に供給される。
 
 
 
固定編成客車で初めて車両情報装置([[鉄道車両のモニタ装置|モニタ装置]])を装備し、サービス機器操作や列車状態確認などを車掌室で集中管理できる。
 
 
 
[[尾久車両センター]] - 上野間の[[推進運転|推進回送]]に対処するため、スロネフE26形・カハフE26形の展望室部には[[前照灯]]・[[ワイパー]]など前方監視設備のほか、推進運転用の諸設備を設ける。
 
 
 
スロネフE26形・カハフE26形の展望室部には非常口が設けられている。非常口扉は車内外より開錠可能であるが、車外側の開錠装置蓋は通常は施錠されている。
 
 
 
== 形式別詳説 ==
 
改造車を除き、各形式とも1999年(平成11年)の製作である。
 
 
 
※寝台特急「カシオペア」の運行概況・設備の詳細など営業に関する内容については[[カシオペア (列車)|当列車]]の項を参照されたい。
 
 
 
; スロネフE26形
 
[[ファイル:JRE PC26 srnfE26 20071020 001.jpg|thumb|200px|スロネフE26形(札幌駅、[[2007年]]10月)]]
 
: 展望室をもつA寝台車で、1両 (1) が[[SUBARU|富士重工業]]で製作された。上野方の編成端部、1号車に組成される。
 
: 大型の曲面ガラスを設けた展望室付個室「カシオペアスイート」を車端部に1区画、重層方式(メゾネットタイプ)の個室「カシオペアスイート」を中央部に3区画設け、定員は8名(最大11名)である。客用扉の隣接位置に車掌室を設ける。
 
: また、2016年6月以降の運行に際しては、使用しなくなった無線機の撤去および前面ガラスの交換が行われた<ref name="RF665-76">{{Cite journal ja-jp |和書 |author=伊藤久巳 |title=EH800・DF200の協力な援護あり E26系"カシオペア"いま再び |url=http://railf.jp/japan_railfan_magazine/point/665/665-072.html |year=2016 |publisher=[[交友社]] |journal=[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]] |serial=通巻665号(2016年9月号) |volume=56 |page=76 |ASIN=B01G5SQL2Q}}(JR東日本 [[大宮総合車両センター]]・担当者インタビュー)</ref>。{{clear}}
 
 
 
; スロネE26形
 
[[ファイル:JRE PC26 srnE26 20071020 001.jpg|thumb|200px|スロネE26形(札幌駅、2007年10月)]]
 
: A寝台車で、1両 (1) が富士重工業で製作された。編成の2号車に組成される。
 
: 車端部に「カシオペアデラックス」1区画、メゾネットタイプの個室「カシオペアスイート」を中央部に3区画設け、定員は8名(最大12名)である。客用扉の隣接位置に共用トイレと[[公衆電話]]を設ける。{{clear}}
 
 
 
; スロネE27形
 
: 2人用個室「カシオペアツイン」を備えるA寝台車で、編成の 4 - 11 号車に組成される。
 
: 車両中央部の階上に4室、階下に4室の個室を配し、両端部に平屋型個室を各々1室配する。出入台側の平屋型1室は壁面収納式の予備ベッドを設け、3名での使用ができる。各車は付帯する車内設備に差異があり、番号で区別される。
 
* '''基本番台'''
 
[[ファイル:JRE PC26 srnE27-1 20071020 001.jpg|thumb|200px|スロネE27形基本番台(札幌駅、2007年10月)]]
 
: 1両 (1) が[[東急車輛製造]]で製作された。8号車に組成され、定員は20名(最大21名)である。
 
: 車両端部に[[リンネル|リネン]]類などを収納する業務用室を設ける。
 
: また、2016年6月以降の運行に際しては、新在共用区間試験運転用の測定機器取り付け工事を実施されている<ref name="RF665-76" />。{{clear}}
 
* '''100番台'''
 
[[ファイル:JRE PC26 srnE27-101 20071020 001.jpg|thumb|200px|スロネE27形100番台(札幌駅、2007年10月)]]
 
: 1両 (101) が[[新潟鐵工所]]で製作された。4号車に組成され、定員は20名である。
 
: 車椅子対応個室「カシオペアコンパート」を車端部の平屋部に配する。これは車椅子利用者のために室内空間を確保し、個室扉や洗面所などを大型化した個室で、寝台は通常の平屋型個室からソファーベッドを省いた配置の2段式である。
 
: 客用扉は車椅子対応のため、幅を拡大したものが設けられる。客用扉の隣接位置に車掌室を設け、監視用の側窓がある。
 
: また、2016年6月以降の運行に際しては、乗務員室への無線機(子機)取り付け工事を実施した<ref name="RF665-76" />。{{clear}}
 
* '''200番台'''
 
[[ファイル:JRE PC26 srnE27-202 20071020 001.jpg|thumb|200px|スロネE27形200番台(札幌駅、2007年10月)]]
 
: 2両 (201, 202) が東急車輛で製作された。編成の7・11号車に組成され、定員は20名(最大21名)である。
 
: 車両端部に共用のトイレを設ける。{{clear}}
 
* '''300番台'''
 
[[ファイル:JRE PC26 srnE27-302 20071020 001.jpg|thumb|200px|スロネE27形300番台(札幌駅、2007年10月)]]
 
: 2両 (301, 302) が富士重工で製作された。編成の6・10号車に組成され、定員は20名(最大21名)である。
 
: 車両端部に共用のシャワー室を設ける。{{clear}}
 
* '''400番台'''
 
[[ファイル:JRE PC26 srnE27-401 20071020 001.jpg|thumb|200px|スロネE27形400番台(札幌駅、2007年10月)]]
 
: 2両 (401, 402) が新潟鐵工所で製作された。編成の5・9号車に組成され、定員は20名(最大21名)である。
 
: 車両端部にミニロビー(約4席相当)・自動販売機を設け、当該箇所には側窓がある。{{clear}}
 
 
 
; マシE26形
 
[[ファイル:JRE PC26 msE26 20071020 001.jpg|thumb|200px|マシE26形 海側の形態(札幌駅、2007年10月)]]
 
[[ファイル:JRE PC26 Cassiopeia msE26 20070916 001.jpg|thumb|200px|マシE26形 山側の形態(宇都宮駅、2007年9月)]]
 
: 1両 (1) が東急車輛で製作された。本系列の食堂車「ダイニングカー」として、編成の3号車に組成される。
 
: 2階建ての構造を活用し、1階部分を業務用室・通路とし、2階部分を食堂(定員28名)<ref>4人用テーブル5脚・2人用テーブル4脚の構成で、3脚の2人用テーブルは1階通路の直上に設けられる。</ref>としている。これは食堂と通り抜けの通路を分離し、乗客動線の交錯をなくすための配置で、快適な食事のための環境が整えられる。
 
: [[台所|厨房]]は車端部の平屋部分に設け、調理設備として[[冷蔵庫|冷凍庫]]・サラマンダー(電気ヒーターによって、[[グラタン]]などの料理に仕上げの焦げ目をつける調理器具)・ディープフライヤーなどを備える。これは国鉄/JRの食堂車に初めて装備されたもので、各種メニューへの対応を可能としている。
 
: 車端部の側扉は業務用で、客用扉はもたない。側窓は両側の食堂部と通路部に設けられ、1階海側の業務用室部には採光用の小窓を2ヶ所に設ける。{{clear}}
 
 
 
; カハフE26形
 
[[ファイル:JRE PC26 khfE26 20071017 001.jpg|thumb|200px|カハフE26形(札幌駅、2007年10月)]]
 
: 1両 (1) が当時の新潟鐵工所が製造した構体を購入のうえノックダウン方式によりJR東日本大宮工場(現在の[[大宮総合車両センター]])で製作された。「ラウンジカー」として、札幌方の編成端部、12号車に組成される。
 
: 国鉄/JRの集中電源方式固定編成客車の電源車において、製作時から客用空間を併設した初の車両である<ref>改造車両であれば、[[西日本旅客鉄道]](JR西日本)が「[[あさかぜ (列車)|あさかぜ]]」3・2号、「[[瀬戸 (列車)|瀬戸]]」用向けに[[国鉄12系客車|12系客車]]からの改造による[[国鉄24系客車#「あさかぜ3・2号」、「瀬戸」用改造車|オハ25形300番台・スハ25形300番台車両]]がある。</ref>。車体中央部の床面を嵩上げし、高床とした[[ハイデッカー]]構造で、床上部から編成端部までを共用空間のラウンジ・展望室(合計18席)としている。展望室は大型曲面ガラスを用いた密閉式で、スロネフE26形の展望室とは意匠が異なる。連結面側の車端部に業務用扉・車掌室・公衆電話・売店用スペースを設ける。
 
: 床下空間には発電設備として、定格出力520[[馬力|ps]]の[[DMF15HZ系エンジン|DMF15AHZ-G]](コマツSA6D140-H系)型[[ディーゼルエンジン]]と440[[電力#交流の電力|kVA]]の[[三相交流]][[発電機]]とを2組装備する。{{clear}}
 
: また、2016年6月以降の運行に際しては、北海道新幹線の青函トンネルを通過する為に改造を行い、施錠された旧電話室に「送受信架」と言う180cmのロッカー様装置が設置され、中には無線機器が搭載されている。また、電話室にあった機器が自動販売機側に移り、その結果重量が2t増加している<ref name="RF665-76" />。
 
 
 
; カヤ27形
 
[[ファイル:JRE PC26 Cassiopeia kyE27 20070916 001.jpg|thumb|200px|カヤ27形(2007年9月、宇都宮駅)]]
 
: 2000年(平成12年)に1両 (501) がJR東日本大宮工場で改造された。24系客車の電源車カニ24形 (510) <ref>元は カニ24 113 で「北斗星」投入のため1990年に耐雪耐寒強化工事を施工し 510 に改番された。</ref>から改造された。カハフE26形の予備として使用する電源車である。
 
: 発電設備を更新したほか、種車の荷物室を車内販売などに使用する業務用室に変更した。客室や、カハフE26形に設けられたラウンジのような旅客が立ち入ることのできる設備はない。
 
: 外部塗色は他車と同様のシルバーメタリックに5本帯を配したもので、'''"CASSIOPEIA"'''のロゴマークを側面に、列車愛称を表示した円形のテールサインを車掌室側の中央に設ける。電気指令ブレーキの読替機能は装備せず、本形式を使用するときのブレーキ装置はCL方式(応荷重式自動ブレーキ)となる。{{clear}}
 
 
 
== 編成・運用 ==
 
12両編成1本および予備電源車を尾久車両センターに配置し、寝台特急「カシオペア」(上野 - 札幌間)として以下の編成で使用されていた。
 
 
 
{| class="wikitable" style="font-size:smaller;"
 
|-
 
! 号車 !! 形式番号 !! 車種
 
|-
 
| style="text-align: right;" | 1
 
| style="text-align: center;" | スロネフE26-1
 
| [[A寝台]]「カシオペアスイート」
 
|-
 
| style="text-align: right;" | 2
 
| style="text-align: center;" | スロネE26-1
 
| A寝台「カシオペアスイート」・<br/>A寝台「カシオペアデラックス」
 
|-
 
| style="text-align: right;" | 3
 
| style="text-align: center;" | マシE26-1
 
| [[食堂車]]「ダイニングカー」
 
|-
 
| style="text-align: right;" | 4
 
| style="text-align: center;" | スロネE27-101
 
| A寝台「カシオペアツイン」<br/>[[車椅子]]対応室付
 
|-
 
| style="text-align: right;" | 5
 
| style="text-align: center;" | スロネE27-402
 
| A寝台「カシオペアツイン」<br/>ミニロビー付
 
|-
 
| style="text-align: right;" | 6
 
| style="text-align: center;" | スロネE27-302
 
| A寝台「カシオペアツイン」<br/>[[シャワー]]室付
 
|-
 
| style="text-align: right;" | 7
 
| style="text-align: center;" | スロネE27-202
 
| rowspan="2" | A寝台「カシオペアツイン」
 
|-
 
| style="text-align: right;" | 8
 
| style="text-align: center;" | スロネE27-1
 
|-
 
| style="text-align: right;" | 9
 
| style="text-align: center;" | スロネE27-401
 
| A寝台「カシオペアツイン」<br/>ミニロビー付
 
|-
 
| style="text-align: right;" | 10
 
| style="text-align: center;" | スロネE27-301
 
| A寝台「カシオペアツイン」<br/>シャワー室付
 
|-
 
| style="text-align: right;" | 11
 
| style="text-align: center;" | スロネE27-201
 
| A寝台「カシオペアツイン」
 
|-
 
| style="text-align: right;" rowspan="2" | 12
 
| style="text-align: center;" | カハフE26-1
 
| ラウンジカー<br/>電源車
 
|-
 
| style="text-align: center;" | カヤ27-501
 
| colspan="2" | 予備電源車<br/>(連結時は号車なし)
 
|}
 
 
 
1編成で運用する都合上、車両の検査時<ref>繁忙期を避け、おおむね[[10月26日]] - [[12月7日]]前後に検査日程を設定する。検査の周期によっては必ずしも上記の日程によらない。</ref>は列車を運休とする。
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{Reflist}}
 
 
 
== 参考文献 ==
 
* 交友社 『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』 1999年6月号 No.458 P.11 - P.22
 
* イカロス出版 イカロスMOOK 名列車列伝シリーズ 11 『寝台特急 北斗星&カシオペア+ブルトレ客車 part2』 1999年
 
* {{Cite journal ja-jp |和書 |author=井上孝司 |title=E26系客車のディテール |url=http://archive.today/2016.04.13-004042/http://secure.ikaros.jp/sales/list.php?srhm=0&tidx=13&Page=1&ID=3503 |year=2016 |publisher=[[イカロス出版]] |journal=j-train |issue=Vol.60 |pages=28-44 |ASIN=B01718IXUM |ref=JT-40_28}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
{{commonscat|JR East E26 series passenger cars}}
 
* [[カシオペア (列車)]]
 
* [[北斗星 (列車)]]
 
* [[トワイライトエクスプレス]]
 
* [[東北本線優等列車沿革]]
 
<!--
 
== 外部リンク ==
 
* [http://www.nre.co.jp/ NRE(日本レストランエンタプライズ)]-->
 
 
 
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{{ブルーリボン賞選定車両一覧}}
 
 
 
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