「イーストベイ (サンフランシスコ・ベイエリア)」の版間の差分

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'''イーストベイ'''({{lang-en-short|East Bay}})は、[[アメリカ合衆国]][[カリフォルニア州]][[サンフランシスコ・ベイエリア]]の東側の土地を指して通常使われる非公式の言葉である。日本語では「湾東」と表記されることもある。当初は[[サンフランシスコ湾]]北東岸とサンパブロ湾南東岸に沿って連なる都市のみを指していたが、サンフランシスコ・ベイエリアの人口とインフラが増大し、[[アラメダ郡]]と[[コントラコスタ郡 (カリフォルニア州)|コントラコスタ郡]]、さらには外郭の都市まで全てを含むようになって、イーストベイと呼ばれる地域は大きく成長した。イーストベイという呼び方を用いて地域のアイデンティティを反映する機関として、[[カリフォルニア州立大学]]イーストベイ校、週刊紙のイーストベイ・イクスプレス、バス便を運行するAC交通、オークランド・イーストベイ・シンフォニー、イーストベイ地域公園地区、イーストショア州立公園、イーストベイ都市公共事業地区、イーストベイ緑の回廊同盟、イーストベイ競技連盟、イーストベイ・マンスリーおよびイーストベイ自転車同盟などがある。昔あった機関としてはイーストベイ電気鉄道があった。この地域は高規格道路と[[バート (鉄道)|バート]]高速輸送鉄道システムで繋がれている。地域の南は[[サウスベイ (サンフランシスコ・ベイエリア)|サウスベイ]]、北はサンパブロ湾が境界と考えられる。
 
  
== 歴史と発展 ==
 
サンフランシスコ・ベイエリアの当初の発展は[[サンフランシスコ]]市が中心であり、海岸部のイーストベイは19世紀半ばに東側から陸路この地域に来ることができるようになってから発展してきた。1868年に[[大陸横断鉄道]]が完成し、その西側終着駅は新しく建設されたオークランド長桟橋であり、新しい都市の[[オークランド (カリフォルニア州)|オークランド]]は重要な海港として急速に発展した。今日のオークランド港はサンフランシスコ・ベイエリアでも最大の港であり、アメリカ合衆国では5番目に大きな[[コンテナ]]取り扱い港である<ref name="North America Container Traffic Rankings">{{cite web|url=http://aapa.files.cms-plus.com/Statistics/NORTHAMERICANPORTCONTAINERTRAFFIC2009.pdf|title=North American Container Traffic, 2009 Port Ranking|accessdate=2010-08-11}}</ref>。1868年、[[カリフォルニア大学]]が私立のカレッジ・オブ・カリフォルニアを元に設立され、新しいキャンパスは[[バークレー (カリフォルニア州)|バークレー市]]となる場所に建設された。1906年[[サンフランシスコ地震]]では数多い避難民が比較的被害の少なかったイーストベイに逃げてきて、この地域は急速な成長を続けた。イーストベイが成長すると渡し舟よりもしっかりした連絡手段への要望が強くなり、1936年の[[サンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジ]]の建設に繋がった。
 
 
サンフランシスコ・ベイエリアは[[第二次世界大戦]]後にさらに成長を遂げ、人口は1940年から1960年の間で2倍になり、さらに2000年にはその倍になった。1937年に完成したバークレーヒルズを抜けるカルデコット・トンネルによって、未開発だった東への成長が加速された。ディアブロ・バレーの[[コンコード (カリフォルニア州)|コンコード]]や[[ウォールナットクリーク (カリフォルニア州)|ウォルナットクリーク]]などの都市が、1950年から1970年の間に人口が10倍以上に増えた。1972年にはバート通勤鉄道が追加され、イーストベイの遥か遠くの地域まで開発が進んだ。今日、バークレー、オークランドおよび[[ヘイワード (カリフォルニア州)|ヘイワード]]の丘陵部の東にあるバレーには、ウォルナットクリーク、サンラモンおよびダブリンなど多くの郊外町ができている。これらの地域はほとんど白人が多い所となっている。
 
 
イーストベイは公式に定義された地域ではない。アラメダ郡とコントラコスタ郡を含む地域として表現されているだけである。開発は概して東向きに進んでいるので、新しい地域はイーストベイの一部と言われている。1996年、バートがコンコードの終着駅から[[ピッツバーグ (カリフォルニア州)|ピッツバーグ]]の新しい駅まで延伸され、新しく拡張されたデルタの町であるピッツバーグと[[アンティオック (カリフォルニア州)|アンティオック]]がイーストベイの拡張された地域として組み入れられた<ref name="North Concord Station Information">{{cite web|url=http://www.bart.gov/stations/ncon/index.aspx|title=North Concord Station Information|accessdate=2010-08-12}}</ref>。アラメダ郡の郡境を越えて、トレーシーの大きな人口がイーストベイを抜ける通勤範囲に入り、[[ベッドタウン]]として接続されている。
 
 
== 都市 ==
 
コントラコスタ郡とアラメダ郡東部に現存する公園あるいは未開発の土地および幾らかの農地がある丘陵部や尾根を除き、イーストベイは大いに都市化されている。イーストベイの海岸線はオークランド、ヘイワード、[[フリーモント (カリフォルニア州)|フリーモント]]、[[リッチモンド (カリフォルニア州)|リッチモンド]]およびバークレーなど人口10万人を超える都市の都会化された回廊となっている。バークレーヒルズより東の内陸バレーでは土地の大半が開発されており、特にコントラコスタ郡の東縁と[[トライ・バレー]]の地域がそうである。内陸バレーでは人口密度が小さく、都市も小型である。人口10万人を超える数少ない都市はアンティオックとコンコードのみである。この地域は、ベイエリアの外側にある都市と町で構成されるインナー・イーストベイとその外側のアウター・イーストベイという2つの小区分に分けられることがあるが、その双方に跨る都市もある。
 
 
イーストベイには次の都市が含まれている。
 
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* [[アラメダ (カリフォルニア州)|アラメダ]](インナー)
 
* [[オールバニ (カリフォルニア州)|オールバニ]](インナー)
 
* [[アンティオック (カリフォルニア州)|アンティオック]]
 
* [[バークレー (カリフォルニア州)|バークレー]]
 
* [[ブレントウード (カリフォルニア州)|ブレントウッド]]
 
* [[クレイトン (カリフォルニア州)|クレイトン]]
 
* [[コンコード (カリフォルニア州)|コンコード]]
 
* [[ダンビル (カリフォルニア州)|ダンビル]]
 
* [[ダブリン (カリフォルニア州)|ダブリン]]
 
* [[エルサリート (コントラコスタ郡)|エルサリート]](インナー)
 
* [[エメリービル (カリフォルニア州)|エメリービル]](インナー)
 
* [[フリーモント (カリフォルニア州)|フリーモント]]
 
* [[ヘイワード (カリフォルニア州)|ヘイワード]]
 
* [[ハーキュリーズ (カリフォルニア州)|ハーキュリーズ]]
 
* [[ラファイエット (カリフォルニア州)|ラファイエット]]
 
* [[リバモア (カリフォルニア州)|リバモア]]
 
* [[マーティネズ (カリフォルニア州)|マーティネズ]]
 
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* [[モラガ (カリフォルニア州)|モラガ]]
 
* [[ニューアーク (カリフォルニア州)|ニューアーク]]
 
* [[オークランド (カリフォルニア州)|オークランド]]
 
* [[オークレー (カリフォルニア州)|オークレー]]
 
* [[オリンダ (カリフォルニア州)|オリンダ]]
 
* [[ピードモント (カリフォルニア州)|ピードモント]](インナー)
 
* [[ピッツバーグ (カリフォルニア州)|ピッツバーグ]]
 
* [[ピノール (カリフォルニア州)|ピノール]]
 
* [[プレザントヒル (カリフォルニア州)|プレザントヒル]]
 
* [[プレザントン (カリフォルニア州)|プレザントン]]
 
* [[リッチモンド (カリフォルニア州)|リッチモンド]]
 
* [[サンレアンドロ (カリフォルニア州)|サンレアンドロ]]
 
* [[サンラモン (カリフォルニア州)|サンラモン]]
 
* [[サンパブロ (カリフォルニア州)|サンパブロ]]
 
* [[ユニオンシティ (カリフォルニア州)|ユニオンシティ]]
 
* [[ウォールナットクリーク (カリフォルニア州)|ウォルナットクリーク]]
 
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''未編入の町''
 
* [[アラモ (カリフォルニア州)|アラモ]]
 
* ベイポイント
 
* キャニオン
 
* カストロバレー
 
* エルソブランテ
 
* ケンジントン(インナー)
 
* ノースリッチモンド
 
* パチェコ
 
* ロデオ
 
* サラナップ
 
* サンロレンソ
 
* スノル
 
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== 文化 ==
 
イーストベイでは無料週刊紙の「イーストベイ・イクスプレス」が発行されており、30年間以上にわたってイーストベイの文化と政治を報道し、サンフランシスコ・ベイエリアの中で文化的に定義された地域としてのイーストベイという枠組みに影響を与えてきた。やはり無料の月間紙「イーストベイ・マンスリー」は1970年から発行されている。「USAトゥデイ」が進化した1980年代初期には「イーストベイ・トゥデイ」という新聞名で地域新聞を発行していた。
 
 
サンフランシスコ・ベイエリアの中では最古かつ最大のストリート祭であるソラノ・アベニュー・ストロールは毎年9月にオールバニーとバークレーのソラノ・アベニュー商店地区で開催されている。
 
 
イーストベイでは[[クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル]]、[[カウンティング・クロウズ]]、[[Y&T]]、[[デジタル・アンダーグラウンド]]、[[ランシド]]、[[グリーン・デイ]]、[[プライマス (バンド)|プライマス]]、[[タワー・オブ・パワー]](デビューアルバムのタイトルは「グリーンベイ・グリース」)、[[ポインター・シスターズ]]、[[M.C.ハマー]]、[[2パック]]、トゥーショート、[[アン・ヴォーグ]]、ピート・エスコビード・アンド・シェイラ・E、ケイシャ・コールおよびマック・フォレなど多くのミュージシャンやバンドが生まれた。この地域は[[ロック (音楽)|ロック]]、[[フォークソング|フォーク]]、[[ファンク]]、[[ジャズ]]、[[ヒップホップ]]、[[ソウルミュージック|ソウル]]などの音楽ジャンルが発展し、女性音楽も多い音楽の中心である。
 
 
[[ベイエリア・スラッシュメタル]]の最初期のシーンはイーストベイにあった。1980年、エルサリート高校の卒業生ポール・バーロフがデ・アンザ高校の生徒であった[[カーク・ハメット]]とバークレーのホームパーティで出逢い、[[エクソダス (バンド)|エクソダス]]を結成した。エクソダスが本拠地をエルサリートからロサンゼルスに変えた後、リードギタリストのハメットとその友人でベーシストの[[クリフ・バートン]]が1983年に[[メタリカ]]に加わった。エクソダスとメタリカの友好関係から、[[テスタメント (バンド)|テスタメント]]や[[デス・エンジェル]]、[[フォビドゥン]]、[[ヴァイオレンス]]、[[ヒーゼン]]などのようなイーストベイ出身のスラッシュメタル・バンドが結成されていった。
 
 
[[ポゼスト]]と[[デス (バンド)|デス]]は[[デスメタル]]の元祖となったバンドだと考えられており<ref>{{cite book
 
  | last = John Peel
 
  | first = Albert Mudrian
 
  | title = Choosing Death: The Improbable History of Death Metal and Grindcore (page 70)
 
  | publisher = Feral House
 
  | year = 2004
 
  | isbn = 193259504X
 
}}</ref><ref name="am">[http://www.allmusic.com/artist/death-mn0000228323 Possessed band page, Eduardo Rivadavia, Allmusic]: "The brutal ''Seven Churches'' was arguably the first true death metal album and set the stage for the genre's breakaway from thrash."</ref><ref>Aldis, N. & Sherry, J. ''Heavy Metal Thunder'', 2006, San Francisco: Chronicle ISBN 0-8118-5353-5</ref><ref name="Allmusic bio">[http://www.allmusic.com/artist/death-mn0000228323 Allmusic.com] Death Biography</ref>、イーストベイに関連あるいはルーツがある。ポゼストはエルソブランテで結成されているし、[[チャック・シュルディナー]]はデスのデビューアルバム『Scream Bloody Gore』をレコーディングするため、[[フロリダ州]]からドラマーのクリス・レイファートの故郷であるコンコードにバンドの本拠地を移している。
 
 
バスケットボールの[[ゴールデンステート・ウォリアーズ]]が本拠地にしているオークランドの[[オラクル・アリーナ]]、[[オークランド・アスレチックス]]と[[オークランド・レイダーズ]]の本拠地である隣接の[[オークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアム]]、オークランド・イーストベイ・シンフォニーの公演会場である[[パラマウント・シアター (オークランド)|オークランド・パラマウント・シアター]]、フォックス・オークランド・シアター、UCバークレー・グリーク・シアター、非営利のザ・フライト・アンド・サルベージおよび元コンコード・パビリオンのスリープ・トレイン・パビリオンなどが大きな音楽とスポーツの会場である。
 
 
主要博物館としては、オークランド・カリフォルニア博物館、ローレンス科学館およびチャボット宇宙科学館がある。
 
 
イーストベイ地域公園地区が50の公園を運営しており、その多くはかなりの広さの原生地を含んでいる。また多くは都心に直接隣接している。ティルデン地域公園はバークレーの都心に直接隣接する最大級の公園である(面積2,000エーカー、8 [[平方キロメートル|km<sup>2</sup>]])。ブライオンズ地域公園は広さが5,000エーカー (20 km<sup>2</sup>) あり、ウォルナットクリークの都心に近い原生地を含む大型公園である。
 
 
イーストベイにはシェ・パニスなどカリフォルニア料理を創作した多くのレストランがある。
 
 
== 交通 ==
 
イーストベイの中を走る幹線高規格道路としては、[[州間高速道路80号線]]、同580号線、同680号線、同880号線、同980号線、カリフォルニア州道24号線および同4号線がある。その他にカリフォルニア州道13号線、同84号線、同92号線、同238号線、同242号線と州間高速道路238号線がある。
 
 
主要な鉄道としてはベイエリア高速鉄道、すなわち[[バート (鉄道)|バート]]がある。これはイーストベイの中の人口が多い地域を結び、さらにサンフランシスコ市とを繋いでいる。[[アムトラック]]と[[アルタモント通勤急行]]もイーストベイで鉄道を運行している。
 
 
AC交通は地域の主要バス運行機関であり、アラメダ郡とコントラコスタ郡全体にバス便を運行しているので、その頭文字から"AC"と呼ばれている。他にもカウンティ・コネクション、ウェストキャット、ホイールズ、トライデルタ交通およびユニオンシティ交通がバス便を運行している。
 
 
市や郡の機関からは自転車による交通が推奨されており、またイーストベイ自転車同盟のような組織もある。
 
 
== 主要雇用主 ==
 
サンフランシスコ・ベイエリアの部分としてのイーストベイは高度に開発された地域であり、新しいまた確立された企業の中心である。アラメダ郡とコントラコスタ郡の郡政府の他に主要雇用主として次のものがある。
 
:# [[カリフォルニア大学バークレー校]]、従業員約2万人<ref>"University of California Statistical Summary and Data on UC Students, Faculty, and Staff" at [http://www.ucop.edu/ucophome/uwnews/stat/]</ref>
 
:# [[AT&T]]、従業員約11,000人
 
:# [[アメリカ合衆国郵政公社]]、従業員約10,000人
 
:# [[ローレンスリバモア国立研究所]]、従業員約8,750人
 
:# [[シェブロン]]、世界本社がサンラモンにある、従業員約8,730人
 
:# [[セイフウェイ]]、世界本社がプレンザントンにある、従業員7,922人
 
:# [[バンク・オブ・アメリカ]]、従業員7,081人
 
:# [[パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック・カンパニー]]、従業員約5,200人
 
:# カイザー・パーマネンテ、世界本社がオークランドにある、従業員4,730人
 
:# ラッキー・ストアズ、従業員4,631人
 
:# バイオ・ラド研究所、従業員4,300人
 
:# [[ウェルズ・ファーゴ]]、従業員約4,000人
 
:# マウントディアブロ統一教育学区、従業員3,700人
 
:# ウェストコントラコスタ統一教育学区、従業員3,360人
 
:# アルタベイツ・サミット医療センター、従業員3,100人
 
:# ジョン・ミューア医療センター、従業員3,023人
 
 
その他イーストベイに本社を置く会社としては、クロロックス、ドライアーズ、[[ピクサー・アニメーション・スタジオ]]およびANGニューズペーパーズがある。百貨店経営のマービンは破産宣告するまでイーストベイに本社を置いていた。[[NUMMI]]はその最盛期に約5,000人を雇用していた[[トヨタ自動車]]と[[ゼネラルモーターズ]](GM)の合弁自動車製造会社である。[[テスラモーターズ]]がこのNUMMIの工場の一部を買収し、カリフォルニア州では唯一の自動車製造工場となっている。
 
 
== 高等教育 ==
 
イーストベイには線とメアリーズ・カレッジ・オブ・カリフォルニア、[[カリフォルニア大学バークレー校]]および[[カリフォルニア州立大学]]イーストベイ校など、多くの公私立の教育機関がある。
 
 
== 脚注 ==
 
{{Reflist}}
 
 
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{{カリフォルニア州}}
 
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[[Category:カリフォルニア州の地理]]
 
[[Category:サンフランシスコ・ベイエリアの地理]]
 

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